THE DAYな日常 DAY17

いろんな板を試乗

今日もモンクリで板を4本貸してもらい、昨日と同じく47の林道とゴンドラコースを滑った。

左から NITRO QUIVER BANKER、RIDE WARPIG、GENTEN STICK XY、Burton AIR6.1

NITRO QUIVER BANKER 159 2022年

形状はディレクショナルで、ノーズが10cmほど長い。ノーズテールが少し角張ったデザイン。ノーズは少しロッカー気味で幅広く、パウダーでの浮きを期待させる。テールは少し短めで有効エッジを長く取っている。キックは低く短く、ガラガラと少し似ている。
全体的な乗り味は、自分が乗り慣れたkm4k paradice stick3と近く、よりハリがあるように感じた。壁や法面の遊びでは、ロッカーのおかげで荒れたまま固まったキッカー法面のでこぼこを全く気にすることなく乗り越えてくれ、幅広いノーズのおかげで引っかかりも感じない。
また、壁でオーリーし、着地する時、47の林道の壁の地形特性上、トゥサイドの壁でオーリーすると、コースの向きではなく、直角気味で着地する場所が多い。その時にヒールで着地することになるが、BANKERは長いテールと有効エッジ、幅が広いおかげで、テールのヒール側ワイデストポイントが地面を捉えてくれる感覚があった。
ヒット数 13回、16回、16回

キック ノーズ54mm テール25mm

NITRO catalog 21-22

RIDE WARPIG SM(148) 2018年

47林道モデルのコンセプトをbacksideのライター、ゆうとに話したところ、すぐにこの板をおすすめされた。ゆうとは今年WARPIGのコラボモデルを出したアンディさんのインタビューをしたこともあり、WARPIGのことは知り尽くしている。その上でのおすすめなので説得力がある。この話をとしさんにしたところ、としさんもWARPIGが適していることは気づいていたそうで、言ってしまうとWARPIGになると思ったので黙っていたそう。
このような板なので期待値は高い。メルカリで買おうかとさえ思っていたが、たまたまえりささんから借りられたので、乗り味を言語化していこうと思う。

この板を見るとすぐにシェイプが特殊なことがわかる。通常の板より短いこと(メンズボードだがサイズ展開は142、148、154の3種)、角張ったノーズテール形状、パーク向けボードのはずがディレクショナルでロッカー、キックはパウダーボードのように緩やか。

パークでキッカー、法面、パイプを遊ぶとその軽さと取り回しの楽さに驚く。それでいて板の短さゆえの不安定さは感じない。また、板全体が非常に軽く普段足についてたオモリが取れたようだ。いつも飛んでいるジブの土台地形でオーリーしたところ、その飛距離に驚いた。
林道では、小回りの効きや取り回しの軽さゆえ、直前の壁を舐めてパンピングし、次の壁で飛ぶようなラインも可能だった。
一方で壁遊びの着地では、少し不安定さを感じた。着地が乱れ少し後傾着地になる際、テールの耐えがなく、そのまま板がペロンと前に行ってしまう感覚がある。ちょうど板の中心でビタ着できればいいが、自分のような一般人には、多少テール着でも板に耐えてもらいたいと思う場面がある。

ヒット数 11回、11回、13回

RIDE catalog 17-18

GENTEN STICK XY Alex Yoder Pro Model 157.3 2019年

ノーズが広く、ゴンドラの時つけるカバーの幅がギリギリだった。ワイデストポイントからノーズまでが長く、ノーズのキックは緩やか。テールのキックは低く、ノーズよりもRは少しきついが、低く短い。テールのシェイプは、両角が通常のラウンドシェイプより小さいRで構成され、中央は大きな円弧で構成される。

BANKERと同じ系統のディレクショナル形状だか、それよりも、有効エッジの終わりがテールに近い。幅の分重さがあり、フレックスやトーションは全体がしっかりと硬い。同じく板全体が硬い2000年のBurton Balanceのパツパツ感と少し似ているようにも感じた。しかし、大きく異なる点として、このXYはキック手前からしなりがある。テールの最後の方まで硬く、最後のキック手前くらいから少し柔らかいフレックス構成のため、しっかり抜けを待つとその分しっかり反発が返ってきてデカく飛べる。

幅の分、エッジが遠く、パワーがいるが、ラグは感じず、かけたパワーの分、力強いエッジングで、ボコボコの壁や法面も負けることなく駆け上がっていく。
オフロード性能にも優れ、2時過ぎに陰ってボコボコのまま固まった地形も乗り越えて飛べる。やはり板の幅でブレを吸収し、重さにより、吹っ飛ばないように地面に引きつけくれている。

ひとつひとつのヒットでデカく飛べ、ワイルドな滑りをできた印象だった。板の重さ、硬さ、エッジの遠さのため、全力で乗らないと操作できず、一本一本の滑りは疲れるが、その分暴れ馬を乗りこなす気持ちよさがあり、いい感じに調子に乗らせてくれる自分好みの板だった。

ヒット数 12回、11回、12回
キック ノーズ54mm テール25mm

GENTEN catalog 18-19

Burton AIR6.1 160.4 1994年

今までで1番パツパツ(=しなりが一切なく、フレックス、トーションはバリカタ。おそらくこの時代トーションの概念すらない)。キッカーでは全くオーリーできず、スピードのまま飛ばされる感じ。そのままノーズ気味に落ちる。
地形のオーリーも同様に、全力でオーリーしても少し跳ねる程度だった。昔のライダーがこの板でパイプでぶっ飛んでいたのが本当に信じられない。オーリーをかけると、テールの先まで全くしならず、足の力がテールに伝わった分だけしか飛べない。

「板が滑るのか、人が滑るのか」

板の乗り味の指標の一つとして、「板が滑るのか、人が滑るのか」という板の操作の度合いがあるのではないかと思った。

「板が滑る」というのは、板が勝手に暴走して、人が乗っているのではなく「乗せられている」板。一方、「人が滑る」とは、人が主体となり滑り、飛び、板はそれに着いてきているだけのような板。これらは両極端な例で、その間のどっち寄りなのかという乗り味指標があるのではないか。もちろんどちらが良いとかではなく、好みをその指標で表せるのではと考えた。
WARPIGは「人が滑る」寄り、GENTEN XY、NITRO BANKERは「板が滑る」寄りだと思う。自分はこの指標のうち「板が滑る」寄りが好きで、勝手に走る板を必死に制御する乗り方が好きだ。その乗り方の結果男らしく全力でぶっ飛び、stonp
し、凸凹斜面も気にすることなく突き進むような滑りができると思う。そんな板を開発できたらなと思う。

白馬村ラジオ出演

白馬村オープンチャットについに出演した。

MEMO

天気:THE DAY
ゲレンデ:47
メンツ:1人
コンディション:ガリガリでこぼこアイスバーン
イベント:乗り比べ・白馬村ラジオ出演

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