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EVENT REPORT#4「日本仕事百貨のナカムラケンタさん」(まちなかプロトタイプDAY 後編)

9/22開催 プロトタイプのヒントを探す「FLATS TALK」イベントレポート(後編)

今回は後編として、トークイベントで日本仕事百貨のナカムラケンタさんがお話された様子をレポートします。

THE CAMPUS FLATS TOGOSHI外観写真
YAMAMOTO KEITA Photographic Record

THE CAMPUS FLATS TOGOSHI1周年記念イベント

KOKUYOが運営する賃貸住宅「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」で1周年を記念してイベントを開催しました。当日はトークイベントやスナックイベント、またポップアップ出店などが行われました。イベントの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

トークイベントでは、過去にFLATSでのSNACK営業に協力いただいたソーシャルバー・PORTOの嶋田 匠氏、いろいろな生き方・働き方を届けている日本仕事百貨のナカムラケンタ氏をゲストとして迎え、開催しました。


ーきっかけは「実家はあるけど地元はない感覚」

私自身、親が転勤族だったので1-2年置きに引っ越しを繰り返していました。子どもの頃から各地を転々としており「やっと友人とも仲良くなれたな」と思ったころに、また引っ越しという生活でした。そのため、今でも実家に帰っても愛着がある風景が広がっているわけではないので「実家はあるけど地元はない」という感覚です。なので、自分の居場所や帰れる場所が欲しいなと思い、どうやったらその場所を作れるのか考えていました。

生い立ちや初めての就職先についてお話されるナカムラケンタさん

ー自分の場所をつくるために学んだ建築

その後、考えた結果、建築家になれば自分でその場所を作れるのではと思って、建築を学びました。その経験はとても楽しかったのですが、同時に少しモヤモヤも感じていました。たとえ建築家になっても、施主の方からの要望で場所を形にしていくことは、私が考えていた自分の場所をつくる仕事には少し遠いように感じたのです。そのモヤモヤを晴らしたくて、色んな大人に話を聞きました。すると、みなさんがおすすめする会社があるので、そこに就職します。

ー週6日通うバーにヒントを見つけた

就職をしてからは、全てを学びたいとお伝えしていたので、半年ごとに異動もさせてもらいました。ありがたいことに沢山の経験はできたのですが、何故かまたモヤモヤしてしまい、そのうち中目黒のバーに週6日通うことになります。

そしてある時、ふと「人が週6日通うバーは、きっと良い場所なんだろうな」と思ったんです。そして、ここに良い場所をつくるヒントがあるのではないかと思い、自分が通う理由を考えてみました。食事はとても美味しいけどそれが全てではない、内装も良く居心地が良いけど、それが決め手ではない、そうした時にやっぱりそこにいるバーテンダーやオーナー、常連の人に会えるということが私の足を運ばせると気づきました。そして良い場所には必ずいきいきと働く人がいる。その気づきが、現在も続けている「日本仕事百貨」という求人サイトの運営に繋がっています。

参加者からの質問に答えるナカムラケンタさん

ー盛り上がる場所に共通する4つのステップ

私は日本仕事百貨という求人サイトを運営しながら、リアルな場所としてリトルトーキョーという場所の運営も行っています。その運営を通して、場が盛り上がっていくためには4つのステップがあると感じました。一つ目は「覚悟を持った人が始める」ということ。その次は「そこに人が集まる」ということ、3つ目は「集まった人同士が繋がる」という状態。そして、最後に「集まった人の中にまた何かを始める人が生まれ、そこに人が集まる」ことです。この循環が生まれると場が盛り上がり、自然と続いていくようになると思います。

私自身もこの循環が生まれるように、これからも場を持つ者として目の前にいる人を大事にしながら、色んな人同士が結びつくようなことも大事にしてきたいと思っています。

前編では、ソーシャルバーPORTOの嶋田氏がお話された様子をレポートしています!PORTOをはじめたきっかけや人の居場所、集まる場所について沢山お話をいただきました。是非、そちらもご覧ください!

(取材・文:FLATS事務局)

THE CAMPUS FLATS TOGOSHI インスタグラム
https://www.instagram.com/the_campus_flats/


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