うつ病患者とお笑いの出会い「令和ロマンを観にM-1グランプリツアーへ行った話」
皆さん、お疲れ様です。
私が最近ハマっている芸人の令和ロマン について、書きました。
私が令和ロマンにハマったのは、2023年M-1グランプリの決勝ラウンドの放送がきっかけでした。
彼らの存在はもともと知っていて、ゴッドタンの「この若手知ってんのか!?2019前編」の放送をたまたま観ていました。
当時デビュー2年目の彼らについては肝心のネタの面白さや上手さよりも、フリートークでケムリさんが某有名企業の副社長の御曹司という自己紹介をした事のインパクトが上回ってしまってハマることはなかったです。以前からのファンの方にはごめんなさい。
「令和ロマンはいずれM-1グランプリを優勝する吉本の宝である」と言われるほど期待値の高かった彼らは、デビュー6年目にしてその栄光を勝ち取りました。
一本目「少女漫画」
漫画の主人公の女の子と転校生の男の子が、道路の角でぶつかるベタな展開があるけど、2人の通う学校はどこにあるのかというテーマで漫才が進んでいきます。
二本目「町工場」
面白いドラマを見つけたというくるまさんが、ケムリさんにそのドラマの内容を教えてくれることで漫才が進んでいきます。
今ならM-1グランプリ公式YouTubeでもネタを見ることが出来るので、是非ご覧ください。
病気で酷いうつ状態に悩まされていた私でしたが、二本のネタ両方ともでお腹を抱えて笑い、身体の中に溜まっていた「暗いもの」が出ていくようでした。
久しぶりに気持ちよく笑えて、興味深い娯楽を与えてくれる存在が現れたようでした。
そこから彼らに興味を持って、応援することを決意するに至りました。
令和ロマンの良いところは、熱が高まっているうちに彼らを知るためのコンテンツに辿り着くまでがとても簡単だったところです。
もちろんネタが面白かったり、2人の関係値に和んだりすることも好きになった要素ではあります。
私はその人の事を知りたいと思った時に提供してくれているコンテンツへのアクセスするための時間を用したり、更新や情報が不足していたりすると、いつの間にか熱が冷めてしまうことが多いですが、令和ロマンの場合は「どこからでもどうぞ」と言わんばかりに窓口がたくさん用意されていました。知ってる限りだと以下の通り。
・YouTube 「Official令和ロマン」
ネタ動画、YouTube企画、ショート動画、ゲーム配信、ライブ放送(現在は行っていないが過去あり)など。だいたい週1.2本ペースで更新の印象です。
・ラジオアプリStand.fm「令和ロマンのご様子」
Apple公式アプリPodcastsと、Spotifyでも同様に配信中。
・Artistspoken「令和ロマンのUBUGOE」
有料ラジオアプリ
・公式X
令和ロマン、髙比良くるま、松井ケムリ
くるまさん更新頻度高め(出演情報を告知してくれる)、ケムリさんはインターネットにツッコミたい時に浮上(あまり見ない)
・公式Instagram
髙比良くるま、松井ケムリ
ケムリさんストーリー更新率高め、くるまさんも定期的に更新。
・公式Tiktok
令和ロマン
YouTubeショートと同様に、YouTube動画の切り抜き多め。
・SUZURI
くるまさんデザインのグッズアイテムが購入可能
・ラヴィット(TBS)
2024年4月より、木曜日隔週レギュラー
・研修テレビ(テレビ朝日)
レギュラー
・アッパレやってまーす!(MBSラジオ)
火曜日レギュラー
これだけ見ても、広く充実していると思います。
ネット世代とガラケー世代のちょうど中間の年齢である2人は、どちらの世代の傾向も上手く取り入れており、自分たちのポリシーをお仕事を選びとる基準に反映されているようです。
豊富に用意されているコンテンツを様々な媒体で一通り予習し、M-1グランプリツアー2023のチケットを開催直前に取りました。
個人的にも久しぶりの外出でした。2ヶ月ぶりくらいに大人数のいる場所に出かけたので緊張していましたが、出入り口の近くの席を確保したのが安心材料となりました。
いざ開演。
令和ロマンは大トリ。
これまで画面の中で見てきた2人が、いつもと同じように舞台の上に立っていて感動しました。
実際の御本人を見てみると、くるまさんは痩身だけど骨格がしっかりしていて男性らしい体つきでした。よく通る声で話されているので、どちらかと言うと低音で話されているにも関わらず、会場奥に座っていた私でもよく聞き取れました。
ケムリさんは思っていたよりがっちりして想像の何倍も大きかったので驚きました。ケムリさんの声も穏やかで明るく会場に響いていました。
2人が38マイクの前に立つだけで、他のお客さんの姿勢も前のめりになり、食い入るようにネタを見ている人が多かったです。
ネタは新ネタでした。感想としては「とても面白かった」に尽きます。
ネタバレになるので深く言及は出来ませんが、新ネタが下ろされると嬉しいというお笑い好きの気持ちが分かりました。
これからどんな展開になるのか待ち遠しく、お客さんと一体になってネタを見て笑うのが楽しかったです。会場には笑いの渦が巻き起こっていました。
ネタ終わりには、緞帳が下がり切るまでお客さんに手を振って下さってたくるまさん。その気遣いが素敵でした。
全てがあっという間の時間でした。
行くかどうかすら直前まで迷っていましたが、結果的には行って良かったと思っています。
誰かと笑い合う事が楽しいという、今までにない温かいポジティブな感情を持てました。何もかもにスモールステップを見出して過ごしていたので、令和ロマンの漫才が楽しくて面白くて笑えた自分が前進しているような気がしました。
新進気鋭の2人は7年目に突入したばかり。現状はテレビ出演よりも劇場の出演数が多いです。
また、依然としてM-1グランプリの出場権を8回有しているため「連覇の可能性があるならそれに賭けてみたい」というくるまさんの強い意向もあり、令和ロマンはM-1グランプリ2024にもエントリー予定です。
今までの王者らしからぬ事態ではありますが、令和ロマンはもともとお笑い界では比類なき存在であっただろうし、彼らなりの仕事のスタイルを確立していくこともファンの楽しみのひとつかと思います。
また本人たちも極めて冷静で、他者からの評価に振り回されることなく客観的に自分たちの現状を把握出来ているし、主体的かつ論理的に活動の方針を発信しています。
闘病生活の中でふと現れた令和ロマンという大きな娯楽は、私の中で大切な存在となりつつあります。
そして大いなる目標に向かって突き進む彼らの姿に、多くのファンがロマンを抱いている事でしょう。
◆画像の出典
テレ東プラス「こいつは天才だ! 若手芸人界のカリスマ「かが屋」が憧れの人を前に感激の涙」
(2019.07.16)
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