見出し画像

どうにかなる日々(2020)

U-NEXTで鑑賞
あのこは貴族のあの中途半端さは自分に合わないのもあったのだろう
私は砂糖菓子のようなラブストーリーの方が性に合う
特に青春群像劇が好きだ。
こういうのが好きな大人にはなってはいけないね。まともな社会人じゃないのがバレる(笑)

アニメーションや演出にイマイチな点は散見されるものの、脚本が意外によくテンポがいいため最後まで飽きずに観られた。過小評価だと思う。
原作は(だいぶ昔に読んだが)もっとエロかった気がする。掲載誌はエロティクスfだったか。
男性同士の、女性同士のセックス描写があった。
そこをもう少しはっきり描いてくれればとも思うがいろんな制約があるのだろう。
このオムニバス形式の群像劇は濱口竜介監督の"偶然と想像“にとても良く似ている

濱口竜介監督は志村貴子の放浪息子をフェイバリットにあげている。

濱口監督コメント
女の子になりたい主人公・似鳥修一(にとりん)の10歳から17歳にかけての心身のゆらぎを見つめる本作。読み進めていくうちに、作品は不穏なムードを持ち始める。現実にも存在するこの性自認の問題は、安易な想像上の解決を許さない。時間をかけて描くことで、キャラクターは作者が手前勝手に扱える存在ではなくなっていく。「キャラクターが動き出す」とよく呼ばれるこの現象は、ほぼ確立された登場人物の行動原理と作品世界の現実が、矛盾を許さなくなっていくということだ。「キャラクターが(思い通りに)動かない」と言ったほうが正確だろう。こうなると作者はキャラクターの行末を見守るしかない。最終的に「もう大丈夫」とにとりんを(が)思えるところまで、作者は手を出さず、見守った。その胆力に敬意を覚える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?