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メガネっ娘のQuest2

 しまぱんとヘソを愛する心清らかなサバゲーマー、爆弾魔だ。
 やる気と集中力が15分で消える(しかも同時に現れない)人間のため、前回の記事から1年開いてしまうところだった。危ない危ない、致命傷で済んだ。

 さてさて。
 巷では『メタバース』と言う言葉が何となくもてはやされている。よく分からない言葉ではあるが、VRをはじめとする仮想世界が一般に普及し始めたのは事実であろう。
 かくいう私も、VR版のコミケとも言うべきVketをきっかけにVRの世界に踏み込んだクチだ。
 理由は、国内エアガンの大手東京マルイ、そしてMy beautiful angel彩まよいさんがVketに進出したからである。
 実企業やVTuberが、ユーザーと触れ合うイベントを仮想世界で行なう。時代は変わったものだな。

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 そこで、だ。
 VRの世界に入るにはVRゴーグルがいる。
 そして私はメガネ勢だ。

 ――そう。サバゲーの時と同じ壁が立ちはだかったのである。

VR機器

 夏頃、私はVR機器としてMeta(旧Oculus)のQuest2を購入した。

 本当は実機を触って買いたかった……。
 しかし、当時はまだまだ普及前で郊外では実機を置いている店舗もなく、ご時世的に都心に行くのはリスクがあった。
 それでも購入に踏み切ったのは、『スタンドアローンでもPC接続でも使えること』『入門機として情報が溢れていること』『(本格VR機として)安い』のが決め手だ。
 結果的に満足している。よほど高機能なVRを求めなければ、買い替えの必要もないだろう。

 ちなみに以前は、Facebookのアカウントと紐付けしなくてはならない、面倒かつ一歩間違えたら社会的に死ぬ制約があったのだが、今はなくなった。
 そう、なくなったのである。Facebookとの通知連携を切り忘れてDMMのHなVR動画を見てしまうという、最大の爆弾は除去されたのだ。

メガネを着けたままQuest2を装着できるのか

 では本題である。
 結論から言おう。(基本的に)無理である。

 「基本的に」と言ったのは、VRの性能と引き換えにすれば妥協できなくもない――という意味だ。

 まず前提条件として、VRゴーグルは顔に対して密着している必要があるのはご理解いただきたい。
 なぜなら、外界の光がゴーグル内に入ってしまうと、仮想空間への没入感が著しく損なわれるからだ。
 いいか? 目の前でかわいい女の子に膝枕して耳かきしてもらっているのに、外界の光が入ってきてみろ。仮想だと再認識した時の虚しさハンパないぞ!?(逆ギレ)

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 しかしながらメガネという物は、どう頑張っても両側にツル(テンプル)があり、ここがクッション部分と干渉してしまう。これが厄介だ。

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 とことんまでやるならクッションを潰して固定したり、切ってしまう手段に訴えても良いが……。後で元に戻せなくなったり、そこから光が入ってしまうのは好ましくない。

 「それでもいい。私はメガネでVRしたいんだ!」という方は、メガネを着けたままVRゴーグルを着けるということは、本来の仮想空間のポテンシャルを発揮できないということを念頭に、以降を読み進めていただきたい。

Quest2に入るメガネサイズ

 ツルのことは置いておいても、メガネそのものがゴーグルのスペースに入らなければ始まらない。
 では、メガネはどのくらいのサイズまで入るのだろうか?

 Quest2には顔に当たる部分にクッション部があり、内部はそれよりわずかに広い。
 クッションを外して縦横を測るとこんな感じだ。

 

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 53mm。フレームが四角ではなく丸に近ければ、もう少し大きくても入りそうだな。縦でこのサイズを超えるメガネは珍しい。あまり気にしなくてもよいだろう。

 次にはどうだ?

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 148mm。手持ちのメガネだと入る物と入らない物があった。いわゆる黒縁メガネなど、フレームやツル横の厚みがある物は特に注意が必要だ。

 あと、Quest2にはメガネ用のスペーサーが付いている。ゴーグルと顔でメガネを潰してしまわないようにするための物だ。
 ないよりマシ程度のパーツだが、ちゃんと付けておこう。
(中央のパーツがスペーサー)

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 では次項から、各メガネ毎に注意していきたいことをまとめていく。

金属フレーム

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 ハーフリムでもフルリムでも構わない。金属のメガネである。
 デザイン的に小型の物が多く、ゴーグル内部に収めやすい。
 私も最初はこれを使用していたのだが……、実は金属フレームには、重大な問題がある。

 その問題とは、ゴーグル側のレンズが傷つくのだ。

 Quest2のゴーグルに設定されている投影用レンズは、柔らかい樹脂のレンズが使用されている。
 おそらくはコストと軽量化の都合だと思うのだが、まあこいつが傷つきやすい。フレームと投影用レンズが擦れたらあっという間だ。
 何で知っているかって? や ら か し た からだよ!

 とは言え、擦り傷は付いてしまっても深いものではない。まずは落ち着こう。落ち着いたら模型屋かホームセンターに行って、コンパウンドを買ってくるのだ。

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 タミヤなら細目と仕上げ目で良いだろう。もしタミヤがなかったら、コンパウンドの#5000~#10000辺りの粒度を買っておこう。
 あとはこれを綿棒や(不要な)メガネ拭きに付けて、気長にスリスリスリスリするのだ。
 上手い人ならもっと荒い粒度から一気に均すことも可能だろうが、相手は光学レンズだ。歪みや曇りは致命傷になりかねない。自信がない人は時間をかけて気長にやろう。

樹脂フレーム

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 最近は、往年のスクェア型やウェリントン型が再び人気だ。縁が太くて存在感があるため、ファッションアイテムとして男女共に好まれているそうだ。私は単に好みで買ったので、別に流行を追いかけたいとかではない。

 このタイプはフレームが大きい。前述の通り、横のサイズには注意が必要だ。
 そして、その大きいフレームの外に厚みのあるツルが付いている。クッションとの干渉量は最も大きい。クッションは全て切り取ってしまうくらいの改造をしなくてはならないだろう。

 ハーフリムのタイプなら大きさが抑えられるので、ゴーグルの中には収めやすい。
 ただし樹脂のハーフリムは華奢なので、無理に装着しようとして壊さないようにしよう。

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スポーツアイウェア

 いや、スポーツアイウェアをしてVRする人はいないと思うが……。
 世の中には度付きスポーツアイウェアもあるし、一応、一応な。

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 実は、形状的には一番着けやすい。
 目を覆うような形状なので、見た目の割に横のサイズも小さく、ツルも頭に沿うようになっていてクッションへの干渉が少なめだ。
 度付きクリアレンズ選べるならコイツでいいんじゃないか?

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 いやいや、残念ながらコイツにも難点がある。しかも一番身体的にキツイヤツ。

 前回の記事で、シューティンググラスを度付きにすると視界が歪むという話をしたのを覚えているだろうか。え、覚えてない? スマンが読み直してきてくれ。しっかり最後までな。

 読み直したな? ヨシ。
 現実世界に比べれば、VRゴーグル内での視線移動はさほど大きくない。だからと言って、常に正面だけ見ているわけにもいかない。
 実はVRは酔いやすいのだ。画面の移動と体感が一致しないからな。
 そこにスポーツアイウェアで視界が歪んでいたら……。ぶっ倒れるのが先か、床にキラキラと吐瀉物を撒き散らすかのチキンレース開催である。

 まあ、視線をほとんど動かす必要のない、エッチなVRビデオを見ているだけならワンチャンあるかもしれないな。
 そのためだけに、高い度付きスポーツグラス買う覚悟があれば、だが。

度付きレンズアタッチメント

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 やっぱり没入感まで欲しいならこれに落ち着く。
 コンタクトレンズ? 目に異物入れるとかホラーじゃん。

 今自分が使用しているメガネの処方箋が分かっていれば、作るのは比較的簡単だ。新しくメガネ作るのに比べても安い。
 楽天辺りで、『Oculus レンズ』などと検索すれば出てくるだろう。購入時にレンズ情報を教えて、それに合わせて作ってもらう仕組みだ。

 メガネの度数は、メガネを買った時に処方箋の紙をもらっているはずなので、そいつを見てみよう。もしなくしてしまった場合は、買ったメガネ屋に行けばカルテが残っている。聞けば教えてくれるはずだ。

 処方箋はこんな感じで書いてある。……高いレンズ使っててスマンな。PC作業でマヂ楽なんよ、このレンズ。

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 L/Rに分かれて書いてあるのは当然として、他の記号について説明しておこう。

S(SPH):球面度数、「メガネの度」と言えばこれ。-が近視用で+が遠視用だ。-6.00を超えると、いわゆる「強度近眼」になる。店によっては対応してくれなかったりするので注意しよう。
C(CYL): 円柱度数とか乱視度数と言ったりする。これは乱視の度合いだ。これ単体では意味をなさず、次のAXとセットで示されている。乱視がない人は、ここの記載がない場合もあるぞ。
AX(AXIS):乱視軸と言って、乱視がどの角度で起きているかを示している数字だ。角度なので、Cに度数があってもAXが0という場合もある。レンズ購入時は忘れずに伝えよう。

 注文すると、冒頭のレンズ1セットとゴーグルに付けるアタッチメントが届く。細かい取り付け方法はここでは省くが、とても簡単なので安心して欲しい。
 レンズにはマグネットが内蔵されており、ゴーグルへの脱着は2秒で行なえる。裸眼の友人にゴーグルを貸したい時にも便利だ。

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 コイツだけベタ褒めだな。何か欠点の一つも伝えておかないと不公平な気がしてきた。
 ……。
 …………。
 うーん……思い付かん!

曇り対策

 メガネでもアタッチメントでも、ゴーグル内にレンズがある以上、曇る。何故ならそこにレンズがあるからだ。自然の摂理には勝てない。
 視界が曇ってしまうと、眼前に折角の美少女アバターがいてもローアングルで楽しむことはできな――あ、待って違うのお巡りさん。

 曇り止めは色々な物が巷に溢れている。色々試した中で便利だった物を一つ紹介しておこう。
 SMILE-EYE TACTICALの『心がくもらないアレ』だ。
 いや、別に商品名をド忘れしたわけではないぞ。本当にこういう名前なのだ。

 使用方法は簡単で、メガネをキレイに洗った後、これで拭き拭きするだけだ。塗って乾燥させて――という手間がないのは良い。
 ちなみに、最近はジェネリック的な商品も販売されているらしい。効き目が同じかは分からん。

満を持してまよいちゃんを推そう

 視力ょゎょゎ勢でもVRしてみようという後押しになっただろうか。

 偉い人の考えるメタバースなんてものはよく分からん。しかし、私たちは今、確実に別の世界を手に入れられる所まで近づいている。
 初めて超高層階から地平線の世界を見た時のような、初めてオープンワールドゲームで広大なフィールドに出た時のような――仮想世界に踏み込めば、きっとそんなワクワク感を得られるはずだ。

 そしてVRを手に入れた時、彩まよいちゃんを推すことで得られる幸福感はさらに倍プッシュとなるであろう。
 ――何故、彼女推しなのか。

 まよいちゃんは、ミリタリーを主コンテンツとするVTuberである。――と同時に、自らが主導しての雑談配信や他VTuberとのテーマ対談も多い。
 これは彼女自身が他人を常にリスペクトし、コミュニケーションをとても大事にする性分であるからに他ならない。

 そんな彼女は、Vketなどのイベントでリスナー凸待ちイベント(無料)を開催してくれる時がある。VTuberの中でも珍しいのではないだろうか。
 PCからでも参加は可能だが、VRで参加した方が圧倒的に臨場感、その場の空気を感じることができる。VRゴーグルを通して動いている彼女を見た時、そこでまよいちゃんが生きていることを感じられるのだ。

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 そう、VTuberは体がバーチャルであっても、彼女(たち)は確実に生きている存在だ。
 コミュニケーションとは常に双方向である。まよいちゃんが私たちをリスペクトしてくれるように、私たちも彼女をリスペクトしていこう。VRゴーグルは、そのための架け橋となってくれる。

 なお先日、VR上でのサバゲーイベントが東京マルイフィールドにて、まよいちゃん主催で行なわれた。
 今後VRサバゲーイベントが再び行なわれる可能性もあり、仮想世界デビューの価値はますます高まるであろうことが予想される。興味のある御仁は、まよいちゃんを推しつつ以下の動画を視聴いただきたい。ぜひ高評価も忘れずに押してあげて欲しい。

 そしてそれに関連して。
 今なら、有志作成の簡易まよいちゃんアバターを無料ゲットできるぞ。簡易なのは見た目だけで、髪型や表情などが豊富に入った、大変手の込んでいるアバターである。製作者は神に違いない。
 身も心もまよいちゃんに近づけば、一層深く、彼女を推す素晴らしさを解っていただけるだろう。

 最後になったが、まよいちゃんのチャンネル登録ツイッターフォローをぜひよろしく。




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