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25歳で起業!31歳でM&A、そしてアジアNo.1を目指すボクの話

先日、株式会社トライハッチの8期目社員総会を行いました。

社員総会集合写真

6年前の26歳になる3日前に起業し、高円寺の雑居ビルで1人でスタートした弊社は、さまざまな縁とご協力のお陰で東京、大阪、香川と拠点を拡大し、去年は台湾への進出を行うことができ、昨対比売上167%成長、営利371%成長と業績も大きく伸ばすことができました。

この場を借りてすべてのステークホルダーの方々へ感謝を申し上げます。

メインサービスであるMEOのSaaSも現在は60,000店舗近くのお客様にご利用いただいており、MEO市場ではトップシェアを維持し続けています。

2023年3月には過半数以上の株式を売却し、東証プライム上場のベクトルグループへジョインすることもできました。

M&Aした背景を含め1年半の振り返りとこれからの決意をnoteに備忘録として記載しましたので良かったら読んでください。

M&Aした理由

2022年の春からVC・CVC・一部株式の売却など、様々なエクイティの手段を模索していました。

店舗向けSaaSを開発・提供する中、創業期からデッドファイナンスで外部資本を入れずに経営をしてきていましたが、大手上場企業や大型資金調達を行うスタートアップの競合と競う中、デッドファイナンスで対等以上にマーケットシェアを伸ばしている自分たちがエクイティを行うことで成長を加速化できると考えたためです。

元より会社を大きくするつもりもなければ、気の知れた仲間と楽しくプロダクトを作り、お客様に喜んでもらえたらという軸で会社経営をしていましたので、VCやCVCの話は断ってきていました。

心情の変化があったのは2022年の年明けでした。年末年始で数字のまとめや戦略の見直しをしている中、30,000店舗以上のお客様に導入されるSaaSへと成長しており、東京・香川に拠点を構え、当社で働く仲間も増えていました。

この時、社会的責任、お客様への責任、共に働く仲間への責任など、自分が思っていた以上に多くのものを背負っていることを再自覚し、より自分自身も会社も成長速度を上げていかないといけないと考えました。そして何よりもオーナー企業であるが故に盲目になってしまうことを避けなければいけないと考え、エクイティファイナンスを検討し始めました。

4社のVC、3社のCVC、2社のM&Aと多くの話をいただく中、一部株式の売却を行い、グループに入るという選択をしました。

VCやCVCではなく、グループに入るという選択をしたのには2つの理由があります。

①自分自身に負荷をかけるため
②資本を入れてもらうのであれば強固な関係が築きたいと考えたため

①に関しては、グループに入ることにより、会社の成長に自分自身が経営者として適切かを第3者の目から判断されるという状況を作るべきと考えたためです。

普段から社内のメンバーにも言っていることですが、自分よりもそのポジションに適切な人材がいればポジションを譲るべきだと思っています。これは代表である自分自身も同じであり、弊社自身の成長にドライブをかけれない、もしくはブレーキになっている場合、私自身は代表を譲り、その人をサポートする形で弊社の成長に貢献するべきだと思っています。

この判断をオーナー企業で行うのは人間心理的にも難しいと思いますし、誰も言ってくれる人がいない裸の王様になる可能性も高いと考えました。

代表の私自身も成果に貪欲になることが会社の成長に必要なことだと考え、現状に満足せずに突き進むための環境を無理矢理にでも作るべきと考えたのが①の理由です。

②に関しては、VCやCVCという半直接的な関係性より、直接の関係性の方が深い関係性を保ちながら会社経営を行えると考えたからです。私自身、媚を売ったり、多くの人とコミュニケーションを取ることが苦手なタイプでもあります。子になることで忖度なくフィードバックを受けることが可能であり、私自身も忖度なく意見を伝えることができると考えたのが②の理由です。

このような理由があり、VCやCVCではなく、グループにジョインするというM&Aの戦略を取りました。

ジョイン先企業に決めた理由

前提、私が新卒入社した会社にも出資していましたし、起業当時に関わっていたCMSの会社もM&Aしているなど、8年前ぐらいからジョイン先には間接的に関わっていました。

決定打はいくつかあるのですが、何よりも長年お世話になっている大先輩の勧めであったというのが大きな理由です。

この方の紹介であれば間違いがないと思いましたし、デューデリ最中にお会いさせていただいた会長をはじめとするビジネスサイドの方々の雰囲気や感じるカルチャーなど、弊社自身ともマッチする部分が多くあると思っていました。

そして何よりもM&A先のカルチャーや経営スタイルを尊重してくれるスタンスが自分に合っていると思い、会社も自分自身も大きく成長させることができると感じたためにジョインを決めました。ここはジョイン後にギャップはなく、独資でやっていた時のように経営させていただいていますし、適宜フィードバックやご協力をいただける環境があり、ジョインして良かったと思っています。

店舗DX アジアNo.1の会社になる

店舗のDX課題は多岐に渡ります。ファイナンス、採用や育成・労務管理、集客、オペレーション、在庫管理……頭を抱えたくなるぐらいに店舗経営には”やらなければいけないこと”が多くあります。

店舗課題

しかし、リソース面・ノウハウ面・費用面でデジタルシフトの波に乗れていない店舗事業主様が多いのも事実です。これらの課題は日本国内だけではなく、アジア諸国でも同じような課題を抱えているローカルビジネスが多いのが実情です。

我々は、このような店舗DX課題をオールインワンで解決できる店舗DX支援会社としてアジアNo.1の会社になるため、提供エリア・領域の拡大を積極的に行っていきます。

創業期、我々が何者でもない時に社歴や会社規模ではなく、人を見て仕事を任せていただいたお客様の多くが店舗事業主様でした。多くの店舗事業主様に支えられて成長してきたからこそ、我々は名実ともにアジアNo.1の店舗DX支援会社になり、1店舗でも多くのDXを支援することが恩返しになると考えています。

手前、我々の強みであるMEOのマーケットでアジアNo.1を体現します。Googleビジネスプロフィールを主体とした各媒体の運用業務効率化、集客増加、クチコミを起点とした店舗改善までをSaaSとAI×ヒトで最適化を行うことで多くの店舗事業主様に貢献し続けていきます。

MEO及び店舗DXでアジアNo.1になることは、弊社をM&Aしていただいた親会社へも大きな貢献・シナジーを生むことができると考えています。

7期目、大阪営業所の開設や台湾進出、前職の先輩であるCOOのジョイン、組織改革、バックオフィス部門の強化とより会社の体制も強化することができました。

8期目、攻めの姿勢と強めに攻めと守りのバランスを取りながら、さらに大きく成長できるよう精進して参ります。

長文を読んでいただいた方、ありがとうございます。引き続き、弊社をよろしくお願いいたします。

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