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ほぼ食べることで終わった秋田旅行

友達のHとMがまだ旅行で訪れたことがない秋田県。そこにわたしとNが誘われ、秋田県旅行が決まった。数年ぶりに集まったので「よく来てくれたよね」とMが言った。「行ったことないから来てみたかった」「うん、別に嫌じゃなかったから」とわたしとNはあっけらかんとして言った。

事前に巡る場所と所要時間を計算し計画を立てた。ほぼ友達が率先してやってくれた……。ひとりだったら大して計画を立てずに旅をする人間なので、こういうの久しぶりだと思った。

関東は雨が降っていた

旅行から1週間ほど前。台風10号が近畿地方に接近し、関東に豪雨をもたらし続けた。台風の動きが読めなくて旅行の前日までキャンセルするかどうか悩んだが、きっと東北へ来る頃には温帯低気圧に変わっているだろう、と旅行は予定通り決行することになった。

電車が速度40キロ以下で走行。行きの途中で雨が上がってきた。

行きに乗った電車の速度をLINEで友達に報告すると「車より遅いじゃん(笑)」と返事が来た。言われてみたらそうだ。わたし以外は予定通り東京駅に着いたようなので、新幹線のなかで食べる朝ごはんを代わりに買って欲しいと友達にお願いした。わたしは集合時間に30分以上遅れ、8時過ぎに東京駅に着いた。わたしたちが乗るのは8時48分発の新幹線だ。念の為に出発時刻の1時間前に集合時間を計画しておいてよかった。わたしだけ置いてけぼりになるところだった……。

こまち
5番D席

くじ引きで引いた席は窓際だった。ラッキー。

わたしの席から一番遠い友達

行きの新幹線では友達と近い席を予約できなかったので、各自バラバラの席に座った。

オーベルジーヌのミートミックスカレー

東京駅お弁当ランキング1位らしい。わたしはカレーが大好きなので、せっかくなら食べてみたいと思い「オーベルジーヌのミートミックスカレー」に決めた。10時間煮込まれたお肉(牛バラ、豚ロース、若鶏のモモ)を口にしたとき、これは歯が必要ないやつだと思った。朝から最高のご飯だった。自分で決めておいてなんだが、わたしは朝からカレーもいけるんだと、ここで初めて知った。

じゃがいもがなぜ付いているんだろう

バターがセットで付いていたことに気づかず、じゃがいもをそのまま食べた。

醤油と胡麻味噌の二味せいろ

5時間弱の新幹線での移動を経て秋田駅に着いた。そして着いて早々、駅近くにあるうどんが有名な「佐藤養助」で昼食を取った。麺にコシがあり、ふつうのうどんより細かったので軽々と食べてしまった。醤油と胡麻味噌どちらがいいかは選べなかった。ちなみに友達は胡麻味噌が特に好みだったらしい。

デザートは別腹

うどんを食べ終わったわたしたちを待ち構えているように「佐藤養助」の隣でジェラートが販売されていた。吸い込まれるように並び、わたしはダブルを選び、塩ミルクとメロンミルクを頼んだ。最高においしかった。

雨は降っていないみたい

レンタカーを借りるため、駅近くの出口まで向かう。

エレベーター付近
秋田駅のロータリー

宿まで誰が運転するか男気じゃんけんをして決めた。その結果、いちばん安定感のあるHが担当することになった。ちなみに他の3人は、3年くらい運転していないN、半年前に運転したというM、2週間前に運転したわたし。

ラジオを消そうと試行錯誤

Nが窓から手を出して「今は22℃!」と言った。「なんど?」と聞かれたのでわたしは「20℃」と答えた。実際は24℃だった。

宿は山の奥にあった。日は沈んでいく時間帯。奥に進むにつれ辺りは仄暗く霧に包まれはじめ、道の先がよく見えなくなっていた。「ここで車が止まっちゃたら怖いよね。電波は通らないし、公衆電話もないし、もしそうなったらどうする?」なんて話をしていたら、怖い話が苦手なNが「もう無理かも……」と泣き始めた。

19時過ぎに宿に着くと、おいしそうな食事がわたしたちを待っていた。

宿の夕食

理由はよくわからないが、当初予約していたものより食事のグレードがあがったらしい。なんのご褒美なんだろう。ありがたくいただく。

ホタテやエビがおいしいのはもちろんなのだが、ピーマンがおいしくてびっくりした。

宿のスタッフさんはホタテだけを焼いてくれる予定だった。けれど、あまりもわたしたちが食べることに夢中で食べ物の焼け具合を確認できていなかったため、代わりにホタテ以外の食べ物の焼け具合も確認してくれた。

きりたんぽ鍋

人生初のきりたんぽは、すき焼き風味の汁に浸り、口に入れるとモチモチしておいしかった。

お土産で有名らしい金のバター餅

夜ご飯を食べたあとに金のバター餅をみんなで分けて食べた。みんなで食べると思って、3人が金のバター餅を買った。お互いに買ったとは知らず、「わたしも買ったんだけど」と、それぞれ同じことを考えていて笑った。

このあとアイスが食べたくなった。売店は21時までだ。このときはもう21時を過ぎていた。元々アイスの販売機はなぜか売店の外にあった。「売店は閉まっているけれど、アイスならまだ買えるんじゃない?」と希望を持った友達。わたしは絶対に買えないだろうと思いつつ、みんなと一緒にアイスの販売機が置いてあるロビーに降りた。「アイスって買えますか」と訊くと、「大丈夫ですよ」と男性スタッフの方がわざわざ売店をあけて、そこのレジでアイスの会計をしてくれた。

わたしはパピコを買い、友達はたしかスーパーカップを買っていた。「旅行だからね!いいんだよ」とわたしたちはたくさん食べてもいい理由を無理矢理付けた。

朝食

7時くらいに朝食を食べた。

目玉焼き

たまには白飯と目玉焼きもいい。

入口の扉が手動だったのでこじ開けた。

十和田湖神社へ向かう(ちゃっかり青森に進出)。昨日と同じく男気じゃんけんをして、運転は3年間ハンドルを握っていないNに決まった。目的地は車で5分圏内にあったから、命の心配はしなくてよさそうだ。

なかを歩いていく
お清めの最中だろうか

このあとそれぞれで参拝した。熊よけのためか鈴を鳴らして歩いている人がいた。

友達が買った御朱印

御朱印について詳しくはないけれど、季節のものらしい。

神社をあとにして、近くにある十和田湖まで歩いた。

にごり気がまったくなく、このまま飲めるんじゃないかと思うほど、水が透き通っていた。

アヒルボート
道の駅
米粉ならお腹にやさしいはず
癖になる味
せっかくだからリンゴジュースも

道の駅ではナスとピーマンがパンパンに袋詰されたものが、それぞれ100円か120円で売られていた。わたしは荷物になるだろうと思い買うのを諦めたが、道の駅を出てすぐに買っておけばよかったと後悔をした。わたしの家族はお土産に興味をもたない。学生の頃、修学旅行先で買ったお土産に全く手をつけてもらえなかった記憶がある。そういうこともあってか遠出をしても家族にはお土産を買っていかないのが当たり前になった。でも野菜だったらきっと喜んでもらえたはずだった。(わたしもナスとピーマンは好きだし)

田んぼをたくさん見た。

移動の多い旅だった。車に付いていたカーナビが古く、車が走っている位置とカーナビが示す現在地が遅れて道を間違えることが何度かあった。おかげで目的地に遅れたり、行くことを断念したりした場所もあった。だが、それも旅か。

男鹿市

寒風山からの眺め。はじめて日本で日本海を見たかもしれない。

比内地鶏親子丼

寒風山回転展望台のレストランで昼食を食べる。

塩アイス

昨日もアイスを食べ、今日も食べる。

自分と同じ苗字のなまはげを見つけて彼女は喜んだ

帰りの新幹線がせまっていたので「なまはげ館」は5分で回った。

わたしだけ運転をしていなかったので帰りに運転を担当した。ガソリンを満タンにして返さないといけないので、途中、ガソリンスタンドに寄ってガソリンを満タンに入れた。しばらく運転を続け、ガソリンの残量を示すメーターは一つも減らなかったのでそのまま返した。レンタカーを借りる際に「満タンにして車を返してくれれば、秋田県内ならどこでもいい」と聞いていたと思っていたが、それは勘違いだった。正確には5km圏内だった。ガソリンを入れたのはレンタカーから35km離れた場所だ。なぜ気づかなかったのか不思議なくらいわたしたちは全員勘違いをしていた。

今からガソリンを入れに行こうにもそうすると新幹線の時間に間に合わない。焦っているわたしたちを見かねてか「今日はいいので次からはしないでくださいね」と許してくださった。しかも、走って駅に向かったわたしたちを追いかけて、こっちの道のほうが早いとわざわざ教えてくれた。わたしたちはお礼を言い、キャリーケースを引きずりながら駅まで息を切らして走った。帰りの新幹線で「ふつうに考えたら秋田県内っておかしいよね。なんで気づかなかったんだろう。申し訳ないことしちゃったな」と全員で反省した。同時に帰りの新幹線が迫っているなか事故が起こらなくてよかったと安堵した。

一泊二日の旅行だったので巡りきれない箇所もあったが、よく食べ、よく移動した旅だった。次来るときはゆっくりと巡れるといいな。

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