なんていうことのない平凡で大事な日々。

〇バイトのレジにて

レジで立っていると、60代と思われるご婦人がお店へ駈け込んできました。

婦人:お財布を落として……お金が……カードが……!
ソウ:っっ!? す、すぐに責任者を呼びますね!

お財布などの紛失の場合、バイトのわたしは対応できません。すぐに上司が来てご婦人を事務所へご案内しました。お財布を落としたらショックだよなぁ! 誰かひろって届けてくれていたらいいなぁ!! しばらくするとご婦人が事務所から出てきました。そしてわたしを見ると駆け寄って来て手を合わせて泣きだした!! なぜ泣くのですか!? 大丈夫ですか!?

婦人:ありがとねぇ~!(涙)。 他のお客さんが財布を拾って届けてくれてたの~!(涙) お財布が見つかって良かった! ほんとに良かった! ありがとねぇ~!(涙) もう、どうしようかと思ったわ!(涙)

(わたし、なんにもしてません! それなのに泣いて感謝されている!!)

ソウ:無事に見つかって良かったです! きっとお客さまが普段から徳を積んでいらっしゃるから、こういう時に助けてもらえるのですよ!

(偉そうに言っていますが、このお客さまとは初対面です。お客さまのことはまったく知りません)

婦人:そうよね! 日頃からボランティアを頑張ったおかげよね! 
ソウ:そうです! 良いことをなさっていたら、きっと良いことありますから!!
婦人:ほんとにありがとねぇ~!(涙)

しつこいですが、わたしなんにもしていません!! それなのに泣いて感謝された!! 

〇とつぜんアオハル!!

無事にバイトを終え、チャリでおうちへ向かいます。なんにもしてないのに、泣いて感謝された……。お財布が見つかって良かったなぁ♪♪ 夕日を浴びながらご機嫌でチャリをこいでいると、後ろから爆音でラップの音楽が近づいてきた。車から出ている音かと思ったら、中学生の男の子がチャリに二人乗りしてわたしと並んで走りだした。どうやら男子のカバンから音楽が流れているのですけれど、音がやたらとデカイ。どうやって出しているんだ?

この辺の中学生は真面目でおとなしい子が多いです。でもこの二人はちょっとヤンチャみたい。ww 他の子は二人乗りなんてしないし、真面目にヘルメットをかぶっているのに、この子たちは二人乗りでヘルメットがない。それに爆音!ww 

方向が同じなので彼らと一緒にチャリをこぎます。はたから見たらヘンなグループに見えるでしょう。ww

……思い出した。ちょっと話がそれます。以前はバイクに乗っていたのです。250CCのノーマルバイク。ビンボーで車を手放したので、交通手段としてバイクに乗っていた。よく「バイクがお好きなんですね!」そう言われていましたけれど、好きとかキライじゃないんです。交通手段です!

引きこもりなので走行距離は少なかったです。だからすぐにバッテリーがあがってしまう。バッテリーのトラブルを避けるため、外出する際はできるだけ遠回りをしてお買い物へ行ったりしていました。女一人でバイクで走っているというのは、ちょっと珍しい光景です。いないことはないが、けして多くない。なぜかというとバイクで転倒した時に、一人だとバイクを起こせない場合があるからです。大きなハーレーで集団で走っている方たちがいるでしょう? アレはたぶん、大きなマシンが倒れた時に、みんなで起こすためだと思うの。ハーレーは倒れないようガードが付いていますけれど、それでも倒れるかもしれないし。けして集団で周囲を威嚇しているわけではなく、みんなで助け合うために集団行動をしているのだと思います。

わたしがバイクに乗っているとわかると、めっちゃツーリングに誘われました! 女のバイク乗りは数が少ないので、どこでも大歓迎でした! でもわたしは集団行動はムリです! 二人でもしんどいのに、集団なんて考えられない! ゆえに一人で起こせる250CCに乗っていました。これならコケても一人で起こせる。実際に何度かコケましたけれど、一人で起こせました♪♪ 

そして一人で走っていると、バイク集団に囲まれることが多い! そして女だとバレると、囲まれる時間が長くなる! 女のバイク乗りはどこでも大人気です! バイカーは車の間をスイスイ走って追い越したりしますけれど、わたしはアレがキライです。車の運転手さんに迷惑だから! ちゃんと法定速度を守って車を抜かずに走ります。すると後ろから来たバイク集団に取り囲まれる。そしてバイカーたちは「あ、女子が一人で走ってる! いっしょに走ろうよ!」そう思ってわたしを中心にして走るのです! それも長時間! やめて! たいていのバイク集団は同じマシンで走っています。ハーレーだったりドゥカティだったり忍者だったり同じマシン。マシンが違う場合でも、だいたい同じ排気量の大きなマシンで走っている。そこへチビチビ250CCのノーマルなわたしが混ざると浮くのです! 恥ずかしいからやめて!! 

一番恥ずかしかったのは十代と思われるかなりヤンチャな男子たちが違法改造バリバリのバイク30台くらいで荒い運転(違法な暴走行為)をしている最中にわたしを見つけ取り囲み、一緒に走り出したことです! マジでやめろ! わたしまで暴走しとるみたいやないか!! バチクソ違法改造したマシンに囲まれて走るノーマルバイク。しかもわたしは50代! アタマおかしい女が浮かれて十代といっしょに暴走しとるみたいやんけ! 想像するだけでイタいからやめろ!! 耐えられないのでワザと速度を落として走っていると、ヤンチャ集団はあきたようでまたスピードをあげて去ってゆきました。よかった……。 すると走行車線を走っていた車の方たちが、あわてて車線を変えてわたしに道を譲ってくださる。なんで? 運転手さんたちはバックミラーでチラチラわたしを見ている。なぜですか?? しばらく走ってやっとわかった。運転手さんたちはわたしが暴走グループの一味だとカン違いして、トラブル回避のために道を譲ろうとしていらしたのです! わたし違いますから! 真面目な一匹オオカミですから!!

あれは恥ずかしかったよなぁ~! 思い出にふけりながらチャリをこぎます。今も中学生といっしょに爆音を響かせてチャリで走ってるお連れさまみたいに見えているのかしら? やだわ、恥ずかしいわ! わたしの気持ちも知らずに男子たちは、ラップに合わせて歌います。そして大声で叫んだ。

男子A:風が気持ちイイ~っっ!

(そうだね。今日は風が気持ち良いね。君が言うまで気づかなかったよ。気づかせてくれて、ありがとね♪ 風に吹かれながら友達といっしょに大好きな音楽を聴くのは楽しいよね♪ そんな気持ち、ずっと忘れてた)

男子B:いま、めっちゃサイコーっっっっ!!
男子A:サイコーっっっっ!!




(ソウ:………………わたしもサイコーっっっっ!!)

まるで彼らの青春の1ページに仲間入りをさせてもらった気分でした♪♪ あなたたちはすぐに忘れてしまうかもしれないけれど、わたしはあの一瞬をずっとおぼえておくよ♪♪ 思いがけないアオハルをありがとう☆

〇山の上ホテルさまからお返事が届きました……。

先日、大好きな山の上ホテルの記事を書きました。想いが伝わればいいなと思って、ホテルの公式ページへ記事を転送しました。さきほど山の上ホテルの広報の方から、思いもかけないお礼のメールが届きました……。身に余る光栄なお礼のお言葉とともに、思いもよらないことが書かれてありました。

わたしは部外者なので詳細は控えます(書けなくてごめんなさい)けれど、いつかホテルが再開してあの場所へ帰りたいという希望は、今日時点では捨てなくていいみたいです……(涙)。お待ちしています(涙)。いつかあのホテルへ帰ってずっと夢見ていたバーで、作家になることができた自分と大好きな山の上ホテルに乾杯したいです!  

まだ青春は終わってないぜ! 


サポートも嬉しいですけれど、拙書「姫さまですよねっ!?」をぜひご笑覧くださいませ(^▽^)/ 愉快で楽しい本です♪♪