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#AúpaAtleti

長い長い覇権争いも、ついに決着しました。

ラ・リーガという歴史のある、また世界でもトップレベルのリーグで新しいチャンピオンが誕生しました。

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アトレティコ・マドリード、優勝おめでとう!!!!!!!

僕が本格的に試合を見始めた今シーズン、混沌の優勝争いは結局最終節までもつれ込み、非常に面白い1年でした。

ここ数年は、レアル・マドリード、そしてFCバルセロナという2強が頂点を争っており、アトレティコはあと一歩及ばず、という状況が続いていました。

ただ、今シーズンのアトレティコは強かった。

シメオネ監督の戦術である「固い守備」と「攻撃」が存分に生かされ、点を取らせない、そしてボールを奪えば即得点に持ち込むというサッカーを、シーズンを通してはっきり実現出来ていました。

戦術についてはこちらの記事が詳しくまとまっておりましたので、興味のある方はぜひ!

では、なぜ今シーズンは、シメオネ監督10年目にして例年よりも強さを発揮することが出来たのか?

・的確な補強

20-21シーズンは、クラブの重要選手が何人も移籍、あるいは退団となってしまいました。

中盤の要トーマス・パーティ、FWのアルバロ・モラタ、そしてジエゴ・コスタ

彼らの穴を埋めるべく、クラブが敢行した補強は対人に強い中盤の選手点の取れるFWでした。

特に、バルセロナで長らく活躍してきたルイス・スアレスの獲得は非常に驚きましたが、これがめちゃくちゃ良かった。

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終わってみればシーズン通算で21ゴール。チームでダントツの得点源でしたね。最終節も彼のゴールが決勝点となりました。

また、中盤に補強したジョフレイ・コンドグビアはまさに「堅守」に相応しい潰し役として活躍。

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パーティの突然の契約解除、アーセナルへの移籍には正直驚きましたが、フロントの対応力には脱帽ですね、ええ。

・既存戦力の覚醒

先ほどの記事を簡単にかいつまんで説明すると、「とにかく中央にボールを入れさせず、下がり気味で徹底して守備をする。ボールを奪えば素早くカウンターにつなげ、得点を狙う」というものです。

選手たちにとって重要なのは「切り替え」「運動量」です。

転じて言えば守り→攻めに素早く切り替えるには、運動量が必要なわけです。

今期は特にヤニック・カラスコマルコス・ジョレンテ、そしてアンヘル・コレアの3名が献身的なプレーを見せてくれました。

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※アンヘル・コレア。前2選手についてはこちらから👇

ジョレンテは昨シーズンまでボランチが定位置でしたが、今シーズンは主に右サイドにてプレー。スアレスの隣でトップとしてプレーすることもありました。その高い得点力が活かされ、ゴール数はなんと昨シーズン(3G)の4倍に(12G)。

コレアに関しては、コロナの陽性反応が出てしまった影響や、ジョレンテの台頭で序盤は影を潜めがちでしたが、終盤には1試合2得点を記録するなど、チームの勝利に大いに貢献しました。

3人とも得点に繋がるプレーが多かったのはもちろんのこと、守備の面でも積極的に活躍。豊富な「運動量」を存分に活かし、戦術の要として機能していました。

・適材適所

選手にとって「与えられた役割を果たす」というのは、当たり前のようですがそれが全員実現出来ているか、というとそうではないと思います。

だって実現出来ているならどのチームも負けないはずですからね。

今期のアトレティコは特に、シメオネの手腕と選手の能力というのがフィットしていたなと、試合を見てて思いました。

なかなか点を取れない、あるいは点を取られ追いつく必要がある時はジョアン・フェリックストマ・レマルレナン・ロディなどより攻撃的な選手を投入。

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※トマ・レマル

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※レナン・ロディ

より守備を固めるためには、前述したコンドグビアやエクトル・エレーラルーカス・トレイラを投入。

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※中央…エクトル・エレーラ。その向かって右…ルーカス・トレイラ。アーセナルより今期新加入。

その結果、フェリックスやロディは得点やアシストを多数記録、状況の打開や逆転勝利に繋がりました。

コンドグビア、エレーラの後半投入は相手にとって脅威でしょう。元から守備に意識のあるチームがより堅固になります。リードした試合をしっかり閉める役割を果たしました。

終わりに

今年は特に激しい優勝争いでした。

終わってみれば、2位レアルとの勝ち点差はわずか2。3位のバルセロナ、4位セビージャも終盤まで勝ち点を積み重ねてきており、1つでも負ければ即順位入れ替えも有り得る状況でした。

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その中でも、アトレティコはしぶとく首位を死守。結局シーズン中は2位以下に転落することはありませんでした。

レアル、バルセロナといった強豪にも臆せず素晴らしい戦いぶりを見せてくれた20-21シーズン。

来年はリーガ2連覇、そして史上初のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を目指してがんばってほしいです!

改めて、本当におめでとう!

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