おひとりさま
おひとりさま
という言葉はいつから言われるようになったのか。調べてみると2005年かららしい。17年前だ。日本で3本の指に入る過酷な仕事と言われた仕事を辞め、少なからずの退職金を元にブラックサンダーマウンテン社畜野郎から人間に戻る湯戻しをしていたような時期だ。
ちなみにその時期住んでいたマンションで同じ階の全部屋、上下階の全部屋に空き巣が入り我が家だけ無事だったという珍事件があった。何故我が家だけ無事だったかというと皆さんが働きに出ている夕刻あたり、ばっちり家にいるという悠々退職金生活をしていたからだ。長くは続かない夢の時間だ。
ところでおひとりさまだ。
一人で焼き肉に行ったりカラオケに行ったりする人の事らしい。
ワタクシ、おひとりさまがとても苦手である。
家で一人で過ごすのはまったく問題ないどころか大好きなのだが、特に一人で食事に出かけるのが極端に苦手なのだ。一人で行けるお店は限られていて、代表的なのはマクドや吉野家である。最近は王将もランクインしてきた。しかしそれですら楽しんでるわけでなく、腹が減ってやむなしなのだ。
なぜそうなのかは分からない。
だが一人でなにがしのお店にいってその料理を待っている間、運ばれてきた料理を食べている間、どうも落ち着かない。どんな気持ちでいたらいいのか分からない。
最近はSNSも発達し、いまぼくわたしこういうお店でこんな食事をしてますーーーー的なテロ行為などが日常的になっており、たまにそういった事もするが、やはりその間もなにやら落ち着かない。
これは周りに別のお客さんが居ようが居まいが関係なく、ワタクシパーフェクトオヒトリ(周りに誰もいない状態)であったとしても同じである。
逆説的に考えると、誰かと食事をしている時は落ち着いているのか。話をするから? うーん、なんか違う。でも一人で外食をするソレとは全く違うカテゴリーの行為を行っているように思う。
しかしながら必然的におひとりさまをしなくてはならない時もあり、少しでも慣れようと隠れた努力はしている。だがやはりそこは素人。なかなか正解が見えてこないイマココである。
願わくば来世は3歳くらいからおひとりさまの英才教育を施されたい。
ああ、腹減った。
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