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硯考

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硯と磨墨のしくみ
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#墨

書道における筆蝕とはなにか 石川九楊の筆蝕理論の考察

2022.11.13作成 石川九楊 著作集 別巻Ⅲ 「遠望の地平 未収録論考」 ミネルヴァ書房 を参…

めばる
1年前
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硯考 漢字用とかな用の墨

今回は、かなに漢字用の墨を使うとどうなるかについて考えてみました。 漢字用として古梅園の…

めばる
1か月前
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硯考 すみすりの効用

すみすり   すみすりとは墨を磨ることである。書を書くという道は「すみすり」から始まる。…

めばる
3か月前
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硯考 なぜ濃墨をうすめるのですか?

今回はすみすりのはなしです。 墨を磨るときに、濃い墨を磨ってからうすめるようにとよく言わ…

めばる
2か月前
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硯考 硯のはたらき 下墨と発墨

今回は硯のはたらきについて考えてみましょう。 墨はどのようにして磨れるのかと考えるとき、…

めばる
2か月前
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硯考 坑仔巌硯の下墨量を上げたいのですが・・・(1)

坑仔巌硯というのは端渓硯の中でも目が細かい硯で、ふつうは水墨画やかなあたりで使われること…

めばる
2か月前
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硯考 書道と心技体

「心技体」とはその言葉の通り心、技、体、(メンタル、テクニカル、フィジカル)三つのバランスがすべて整ったときある特定の能力において最高の力=パフォーマンスが発揮されるということです。 「心技体」を最初に使い始めた人物は、柔道家の道上伯(みちがみ はく1912〜2002)といわれています。彼は戦前からこの言葉を使っていたようです。1953年に柔道とは何かという質問に対し、 「最終目標は心技体の錬成であり、それによって立派な人間になることである。」 と答えたことが伝えられていま