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タイでの先生と生徒の関係は特殊?

こんにちは。今日は、タイの先生と生徒の関係事情についてお話しします。

私はタイに来て、タイでの先生と生徒の関係についてかなり衝撃を受けました。日本とはだいぶ異なるのです。というか、タイでは先生と生徒の関係が他のどの国と比べてもかなり特殊なのでは、、?と思います。

目上の人を尊敬する文化

日本でも目上の人を敬う習慣はもちろんありますが、タイでは息をするのと同じくらい自然にこの文化が根付いています。

私が授業終わりに階段を下りていると、他のクラスの生徒も次の授業の教室に向かってたくさんの生徒が階段を上り下りします。ただ生徒は横目で私の存在が視界に入ると、みんながスーッと道を開けて一列になるのです。私はもちろんガンを飛ばしたり「通らせて」なんて言っていません。中には足を止めてこちらを見て手を合わせて挨拶してくれる生徒もいます。大きな声で笑って騒ぎながら横に並んで歩いていた生徒も先生が視界に入ると必ず道を開けてくれます。最初は慣れず、生徒に対して申し訳ない気持ちでしたが最近はようやく慣れてきました。ですが道を空けてもらったら必ず「ありがとう」と言うようにしています。彼らの気持ちを当然と思って受け取らず、私も彼らに感謝と尊敬の意を伝えるようにしています。

そしてもう1つ、生徒は先生の頼まれごとをよくやってくれます。日本でも「このテキストを配っておいて」とか「これを〇〇さんに渡しておいて」くらいはあるかと思いますが、タイは違います。(笑)

「ご飯を買ってきて」「私の母親を自宅から教務室まで連れてきて」「駐輪場にある(先生の)自転車をここまで持ってきて」「職員用トイレ掃除しておいて」など、、

先生が教室から教務室に移動するまでの荷物を全てもって運んでくれる生徒もたくさんいます。学校の敷地の中に自宅がある先生も何人かおり、そこで認知症の母親と同棲している先生は母親の面倒見を生徒に任せることもあるんです。母親を自宅から学校まで連れてきて、ご飯をあげて、どこかに行ってしまわないようにずっと一緒にいてあげることもあるんです。最初は驚きましたが、きっと彼らの手伝いは内申点のようなものに影響するんだと思います。なので関係性としてはウィンウィンで成り立っているのです。だとしても、先生が頼んだことを文句1つ言わずにやってくれる生徒はすごいです、、。(本当に嫌な顔している生徒も文句を言っている生徒も見たことがないです。)年上の人がいうことは絶対という考えが染みついているんですよね。(良い意味で)

とてもフランクな関係

今紹介したように、タイの子供たちは非常に先生方に尊敬の意を示します。でも、日本の先生と生徒の距離よりもとても近い距離で接しています。

例えば、先生と生徒がLINEを交換するのは当たり前です。インスタグラムなどのSNSもフォローし合っています。中には、先生と生徒でインスタライブをしている人もいてびっくりしました。(笑)

でもでも、私1つ気が付いたことがあるんです。尊敬の意を表しながらもSNS上ではフランク。とても仲がいい先生と生徒が多い。でも、生徒は決して先生に対してスキンシップをしないのです。スキンシップというと大げさに感じてしまいますが、ちょっと腕を触る、とか背中に触れる、もないのです。とにかく生徒は先生に指一本触れないのです。これはあくまで私は2か月弱タイの学校で過ごして気が付いたことなので他の学校では分かりません。同性の生徒と話しているときも、肩が触れたことも1度もありません。

そもそもタイでは先生が椅子に座っている状態で生徒と話すとき、生徒は無意識に床に座る子が多いです。これも文化ですね。タイでは先生が床に座ることは絶対にあり得ません。全ての式典やイベントにおいても、生徒が床に座ることはあっても先生には必ず椅子が用意されています。私は一度、つい床に座ろうとしたところをタイ人の先生に「やめてええ!!」と止められたくらいです。(笑)「先生が床に座ったら生徒が困ってしまいます」と言われました。それくらい生徒と先生の間には物理的な距離があるのです。

タイの学校での教室の決まり

加えて、これは目上の人への尊敬に関係するのか分かりませんが関係していそうなのでもう一つ紹介します。

タイの学校では、生徒は建物に入るときに靴を脱いで靴下になります。でも、先生方は土足のままです。どの生徒も建物に入るときに必ず靴を脱ぎ、靴を持ったまま教室まで行き教室の前に靴を並べて教室に入ります。これは驚きでした。「私たち土足なのに彼ら靴下?!」と思ってしまいました。掃除するときも靴下でいなければならないので、床掃除のときは大変そうです、、。生徒がつま先歩きで掃除をしているのをよく見ます。でもこの文化もタイでは当たり前なのか、嫌そうにしている子供は見たことありません。私は雨が降った日などは必ずコンクリートに泥を擦り付けて、出来る限り生徒の靴下が汚くならないように配慮しています、、。(ごめんねみんな、、(´;ω;`))

見出しの写真に載せた画像ですが、これはタイの「ワイクルー」という式典の際の写真です。タイではどこの学校にも毎年6月に生徒が先生へ感謝や尊敬の意を込めた飾り物を渡すイベントがあります。この飾り物も生徒の手作りなのです。そして写真で見てわかる通り、やはり生徒は靴下で先生方は靴を履いています。日本にはない文化ですが、この文化はとても素敵だと思いませんか?

私もタイの生徒を見習わなければならないところがたくさんあります、、。

以上、タイの先生と生徒の関係性のお話しでした(*^^)最後まで読んでくださりありがとうございます!
またお会いしましょう!

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