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Tableau DesktopがAppleシリコン対応アプリじゃない件 その2

このエントリーについて

2023年11月からDATA Saberに挑戦中のth_tableauです。
職場でM2のMacをメインで利用しているため、Tableau Desktopも主にMac版を
利用しています。
タイトルの「Tableau DesktopがAppleシリコン対応アプリじゃない件」は個人的にもかなり驚かされたので、3回に分けて個人的に調査した結果(2024年1月15日時点)をまとめたいと思います。
2回目はこの状況が続くとどうなるのかを前回のCPUアーキテクチャ変更(PowerPC→Intel)を元にまとめたいと思います。


どうして、Rosetta 2なのか

前回のエントリーで細かいツッコミとして、以下のようなことを書いていました。

細かいツッコミになりますが、(Rosettaを使用)ではなく、(Rosetta 2を使用)だと思います。。
この記載から、Tableau DesktopがAppleシリコンにネイティブ対応していないことは間違いないようです。

Tableau DesktopがAppleシリコン対応アプリじゃない件 その1

2020年にリリースしたmacOS Big Sur以降でApple社がIntel CPUからAppleシリコンにスムーズに移行させるために用意したのが、Rosetta 2になります。

Rosetta 2は「2」というナンバリングが付いているところからも、Rosettaの存在に気付かれていた人もいたかと思います。
Rosettaは、前回のCPUアーキテクチャ変更(PowerPC→Intel CPU)の際に、今回同様にIntel CPUにスムーズに利用させるために用意された技術です。

Rosettaはいつ登場し、いつ退場したのか

Rosettaは、Intel CPUを搭載した初めてのMacの登場に合わせて、2006年1月にリリースされたMac OS X v10.4.4から登場しています。
その後、2007年にリリースされたMac OS X v10.5 Leopard、2009年にリリースされたMac OS X v10.6 Snow LeopardまでRosettaのサポートは継続します。
当時のMac OS X はメジャーバージョンアップが今よりも長めでしたので、Mac OS X v10.6.8がリリースされた2011年6月までは正式なサポートが継続していたと言えます。ちなみに、PowerPCをサポートした最後のMac OS Xはv10.5で、v10.6以降はIntel CPU専用OSになっています。

Rosettaの登場と退場、Intel CPUサポート開始とPowerPCサポート終了をまとめると以下の通りです。

  • Rosetta登場 / Intel CPUサポート開始

    • Mac OS X v10.4.4(2006/1/10)

  • PowerPCサポート終了

    • Mac OS X v10.5.8(2009/8/13)

  • Rosetta退場

    • Mac OS X v10.6.8(2011/6/23)

上記により、各々のサポート期間は以下の通りになります。
PowerPC:(Intel CPU登場から)3年7ヶ月
Rosetta:(Intel CPU登場から)5年5ヶ月

Rosetta2の退場はいつになるのか

Rosetta 2は、Appleシリコンを搭載した初めてのMacの登場に合わせて、2020年11月にリリースしたmacOS Big Sur(macOS 11)から登場しました。
2024年1月時点で最新のmacOSはmacOS SonomamacOS 14)ですが、昨年、macOS Sonomaリリース前にAppleのハードウェア互換リストが発表された時に以下の記事が話題になりました。

With macOS Sonoma, Apple’s compatibility list cuts off at the 2018 MacBook Pro, MacBook Air, and Mac mini, Intel-based machines that are only five years old. With macOS next year, Apple will likely bump that cutoff list up at least a year, meaning some Intel Macs sold right before the Apple silicon transition began might lose support.

(macOS Sonomaでは、Appleの互換性リストは、わずか5年前のIntelベースのマシンである2018 MacBook Pro、MacBook Air、およびMac miniで切り取られます。来年のmacOSでは、Appleは少なくとも1年はカットオフリストを引き上げる可能性が高く、Appleシリコンへの移行が始まる直前に販売された一部のIntel Macはサポートを失う可能性があります。)

Your Intel Mac probably won't get macOS updates for much longer | Macworld

上の記事では、macOS Sonomaから非対応になったIntel CPU搭載Macのラインナップから早ければ、今年リリースされるであろうmacOS 15(仮)からAppleシリコン専用OSになる可能性が出てきていると報じられています。

上記の内容を加味すると、Rosetta 2の退場の予想は以下の通りになるかと思います。

  • Rosetta 2登場 /Appleシリコン サポート開始

    • macOS Big Sur(macOS 11)(2020/11/12)

  • Intel CPUサポート終了(予想)

    • macOS Sonoma(macOS 14)(2025/xx/xx)

  • Rosetta 2退場(予想)

    • macOS xxx(macOS 15)(2026/xx/xx)

あくまでも予想ですので、Intel CPUサポート終了Rosetta 2退場が同時になる
最悪の可能性も十分あるかと思います。

最新のMacでTableau製品が利用できなくなるXデー

これまではmacOSのサポート期間で見ていましたが、最新のmacOSでRosetta 2のサポートが打ち切られると、それ以降に発売する最新のMacでTableau製品の利用ができなくなり、実質影響はそちらの方が先とも言えます。。

最悪のシナリオで「Intel CPUサポート終了とRosetta 2退場が同時」だった場合、macOS xxx(macOS 15)がプリインストールされたMacからTableau製品が動作不可になります。

macOS xxx(macOS 15)は今年の9月以降にリリースされると予想されているので、最短で2024年の9月以降に発売する全てのMacでTableau製品が動作不可になる可能性があります。。

Rosetta 2利用不可のMacでTableauを利用する方法は・・・

繰り返しになりますが、、、現行のIntel Mac用のTableau製品はmacOSでRosetta 2が利用できなくなると、全く動作しなくなります。。
そうなると・・・とても困ったことになりますよね・・・。
でも、安心してください! 何とかする方法はあります!
次回は「macOSでRosetta2サポート完全終了後にTableauを利用する方法」をまとめます。

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