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Magdalena Bay知ってる?

Magdalena Bayを知らない人のために説明すると、Carly Rae Jepsen(カーリー・レイ・ジェプセン)やCharli XCX(チャーリーXCX)、Gwen Stefani(グウェン・ステファニー)、Grimes(グライムス)などから影響を受けたロサンゼルスのシンセ・ポップ・デュオ。

シンガーのMica Tenenbaumが曲を作り、Matthew Lewinがコーラスやらトータルのプロデュースを担当する。
今回もLuminelle Recordingsからのリリースで、これまた知らない人に説明するとレコードを買う人や2010年くらいに音楽ブログをチェックしまくってた人達には説明不要のGorilla vs Bearの人がFat Possum傘下に作ったレーベル。これまた僕が大好きなシューゲイズ・バンドBodywashもこのレーベルからリリースしていて信頼しかない。

まだ持ってない人。これは絶対に買った方が良いです。
もう一度言います。絶対に買った方が良いです。

Twitterと邦楽の影響からオタク感が強くなってしまったシューゲイズ層を後目に、似たようなジャンルのはずだったドリーム・ポップだけが定義を拡張し続けてファッション・カルチャーも取り込み、メインストリームとインディ感覚のバランスを取るのが上手なアーティストが増えてきた。
これが僕のツボに入りまくる。

Pale Wavesのヘザーも初期のインタビューでParamore聴いてたみたいな事を言ってたけど、90年代後半から00年感が凄い新曲「Change」は妙に納得した。

今年のリリースでLPは勿論買ったDizzyもそれ。

あとこれもLAのアーティストでBuel。お勧めです。


余談だけど、国内メディアで取り上げられてないアーティストの話題を出す時にすぐに「無名」とか「ブレイクの予感」とか書いちゃう人が居る。
これめちゃくちゃ違和感がある。
まず、無名なんじゃなくてあなたが情弱なだけです。あるいは、あなたの周りでは無名なのかもね?でも冷静に考えたら本当に無名なものって見つける事も出来ないと思わない?
個々が好きなものを好きなように追う国民総メディア時代に突入して久しいそれに昨今で“ブレイク”なんて広告戦略の幻想以外の何ものでも無いのでは…。
そう言うのって初動売上(実売上では無く入荷枚数)至上主義の90年代で考え方が止まってる感じしませんか?
つまり、「有名メディアやテレビに出たらブレイクなの?へ~。で、それってアーティスト本人が望んでるって誰が決めたの?」ってこと。
いわゆるブレイク的な事じゃない商業的な成功の形はいくらでもある。
広告になるために市場価値=好感度を上げる必要があるタレントやアイドル、タイアップで曲を売らなきゃ話にならないどメジャーバンドなら話は解るけど、インディのロックバンドなんかに良く使われてるのを見る。
じゃあ、100歩譲って君らの言うブレイクをしたとして、次の曲が売れなかったら今度は一発屋と呼ぶんでしょ?
誰もが発信出来るのは結構なんだけど、自分が無知で知らなかっただけなのに勝手にアーティストに無名のレッテルを貼ったり世間のブレイクポイントを決める無知厚顔な人間が良く目に付くようになってきた事で情報はゴミの山のようになった。だから最近情報はクローズドにしてお金を払うファン以外には閉じる方向になってるんだろうなと思う。
買いもしないのに無名とか世界中に発信されたら普通にアーティスト、レーベル、流通会社からすれば営業妨害だからね。
最近はZineなんかが流行ってるけど、ミニコミって言う概念が昔はあった。マスメディアがマスゴミならろくに調べもしない個人主観のツイートなんかはミニゴミではないだろうか。
とは言え最近の若者は「検索」すらしらないそうなので、新聞とインターネットがかつてそうであったように、そこで分断はされているのだろうけど。

カルチャーって言うのは基本“リスペクト”なので、その対極にある欲望や悪意の力を利用したプラットフォームの時代がコロナで終わりを告げたんじゃないかなと思った2020年もついに12月。
21年は皆さんにとって良い年になりますように。









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