音楽史の勉強術
音楽の歴史
音楽家は楽器やスタイルよ関わらずもれなく音楽史を勉強して下さい。しかし、どこから手を付けて良いか分かりませんよね。
結論
以下の6冊の本を以下の順番で読んでください。
①音楽史 千蔵八郎
古い本ですが、大枠を掴むのには最適です。ただし、昔の書き方ですのでヴァイオリンをバイオリンと書いていたり、今ではフランス語表記するのが常識となっている人名がラテン語表記になってたりしますので、ご注意ください。そのあたりは私が修正しますので質問してください。
②新音楽史 H.M.ミラー
千蔵先生の本が時系列に並んでいるのに対して、この本は声楽、鍵盤、弦楽器などとスタイル別にまとめられています。したがって、ある程度音楽史の年表が頭に入ってる状態になってから読む方が良いでしょう。所々著者の主観が入る箇所があるのでそこを無視するテクニックが必要です。
③20世紀の音楽 東海出版
千蔵先生もミラーもちょっと20世紀の音楽の扱いが軽いんです。それもそのはず上記2冊は20世紀に書かれているわけですので現在進行系で変わり続けているからです。しかしこの東海出版からでている「20世紀の音楽」は20世紀前半を詳しく分析しています。時代的に膨大なデータがあるので分析も可能なわけです。数学的なアプローチの分析もあり、私自身バイブルのように読みました。
④グラウト/パリスカ 上・中・下巻
これが「音楽史初心者のまとめ本」と捉えて大丈夫でしょう。もれなくダブりなく記載されています。そのため予備知識がない状態で読み始めると数ページで嫌になります。しかし、私達のように、とある作曲家の、とある楽曲の楽章構造まで暗記してる藝大出身者でも、「あ、そうだったの?」と気付かされる事も多いのがこの3冊です。
まとめ
難しい専門書を紹介したのではなくて、プロの音楽家ですと上記の本は全部暗記して当然です。何か分からないことがあれば、早期発見+早期解決が必須ですので、プロ音楽家を目指す方はいつでも質問して下さい。
津本幸司
最後までお読み頂きありがとうございました。
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