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50代が兼業音楽家になる5つの注意点

兼業音楽家

50代にもなると何かしらの専門分野をお持ちです。それを捨てて専業音楽家になるよりも、ご自身の専門分野と音楽を両立する「兼業音楽家」になることが適切な場合もあります。そんな50代以上の方々はご自身で一つの分野を極めてるからこそ、もう一つの音楽の分野に大きな壁を感じてしまうのです。以下は実話であり、2018年〜2021年に50代の一人の方を兼業音楽家に仕上げた際にコーチングした5つの注意点です。

※ご本人の許可を得てnote記事にしています。

①全ての問題が心理に起因するわけではない

50代にもなると、小手先のテクニックで問題が解決するなんて思わなくなります。マインド・セットが全てだと考えられるようになるのです。

しかし、これが困ったところで「全ての問題が心理に起因するわけではない」のです。単純にスキル不足、つまりは練習不足な場合も多々あります。楽器演奏、歌唱、作曲など、少なからず時間を掛けて練習する必要があり、ある程度は技術が練習量に比例するのです。大人であるが故に「小手先の問題じゃない」と思いたくなるのは分かります。しかし、時には子供のようにがむしゃらにやるべきこともあるのです。ご自身の思考回路を見直してください。

②感情の防衛本能を知る

50代にもなると感情の防衛本能がシステム化されています。「こういう話は聞かない」「この手の感情は抱かない」「こう感じたらこうする」「こう言われたらこう考える」などです。つまりは心の痛みを避けるための技術が完成し過ぎており、新たな刺激が入りにくくなっているのです。

時には「え!そうなの?!ショック!うそ?!どうすればいいの?!」と、子供のようにあたふたするくらい感情の防衛を止めると、ご自身の専門分野が身に付く前のような熱意が蘇り、音楽に役に立てられます。

③満たされてる部分と満たされてない部分を知る

50代にもなるとほとんどの部分が満たされています。経済面、社会的立場、家庭などです。しかし、音楽面では技術面や社会的承認面も含めて満たされてないはずです。その満足度をグラフ化して見える化しておきましょう。視覚で確認しておかないと脳内で

「その差分を認知的不協和でつじつま合わせようとしてしまい、意味不明なもっともらしい論理をでっちあげ」

てしまいます。それができる知能を持ってしまってるのが音楽という無形芸術を嗜む上で危険なのです。単純に時間が解決したり、努力が解決したりするものです。

④循環パターンの罠を知る

50代にもなるとお仕事と家庭と音楽の行動がパターン化してるでしょう。良い意味では安定しているのです。しかし、悪い意味では「自分がパターンに制御されてしまう」のです。つまり同じ事を繰り返してしまいます。アインシュタインの定義では、同じ事を繰り返しておきながら異なる結果を求めることを「インサニティ(正気ではない、狂った)」と言います。これが循環パターンの罠です。自分がパターンを制御しましょう。日々のルーティンの見直しからスタートしてください。

⑤過度な行動のススメ

50代にもなると「過ぎるは及ばざるが如し」とか「節度」という言葉を無意識で考えています。女子高生のように「あのワンピース着たいから、今週は何も食べない♫」なんて過度な行動はやらなくなります。しかし、ご自身の専門分野以外の音楽という新しい分野に飛び込むわけですから、正しいか間違ってるか分からない場合は、一度極端に過度な行動を取ってみて、その方向の正誤が確認して下さい。たとえ間違っていたとしても、その方が素速く方向転換する習慣が付き、圧倒的に早く目標に近付きます。

まとめ

このように一緒に目標を設定して、ご自身の障害が何かを一緒に考えて、一緒にその障害の乗り切る方法を考えて、ご自身の潜在能力を内側から引き出すのが私の仕事です。外側からの音楽教育だけではどんなに優秀で合っても音楽家として満足することはありません。これは科学で立証されています。私自身とクライアントも20年以上それが正しいことを証明しています。足踏みして前進してない自分を「このままでいいんだ!」と言い聞かせてはいませんか?そのまま足踏みに疲れて倒れて死ぬほどバカバカしい音楽ライフはないと思いませんか?

応援しています。

津本幸司

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