「どこでも撮れそうな写真」

私は時々写真を撮ります。

以前に一度、こんなことを言われたことがありました。
「どこでも撮れそうな写真だね。」
と。
その時はそういう視点の感想をもらったのは初めてで、どういう意図で言ったのか…驚きのあまり笑って流してしまいましたが今思うとあまり難しく考えようとせずに素直に伝えればよかったなと反省しています。

「それはこの写真に写っている街をあなたは知らないからそう感じるんですよ。私はそのありきたりかもしれない一瞬を撮りたかったんです。伝わったみたいでよかったです。いい風景ですよね。」と。


 もちろん、その写真の趣旨が他であれば違っていたでしょう。
 その写真を見たその人はもしかしたら(憶測でしかないけれど)、そこでしか撮れない何か特別な写真を期待していたのかもしれません。
 ただ、相手はもっと違う言葉を選べたんじゃないかなと思うのです。「どこで撮ったの?」とか「どうしてこれを撮りたかったの?」とか。
 この写真を撮った背景を聞かずにその感想は安直なのではないかな…と残念に思いました。
 けれどこちらも自発的に趣旨を伝えていれば良いコミュニケーションに繋がったのではないか…と思うと少し心残りです。

 会話というのは難しいものですね。お互いに気持ちよく会話をしたいものです。
 伝え方やコミュニケーションの工夫について学んだ瞬間でした。

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