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第93回選抜高校野球 出場校予想

大変遅くなりましたが、2021年3月19日開幕の第93回選抜高校野球大会の出場校予想をしていきます。

例年は神宮大会で優勝した高校の地区がプラス1枠される「神宮大会枠」がありますが、昨秋の神宮大会は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたので、今年はその1枠が21世紀枠に充てられることが決まっています。そのため、第93回選抜には一般枠28校、21世紀枠4校の計32校が出場します。

選出されると予想した高校は太字で表記、惜しくも落選と予想した高校は通常の字体で表記します。また、高校名の前に付く記号の意味は以下のとおりです。

◎→当確

○→有力

△→微妙

それではいきましょう!

北海道地区(1枠)

北海

北海道大会優勝の北海で決まり。秋の道大会優勝校が翌春の選抜に出場できなかったのは不祥事による3例のみらしい。

東北地区(2枠)

仙台育英

花巻東

△柴田

今大会で最も議論が巻き起こりそうな東北地区。優勝の仙台育英は当確だが、問題は2校目だ。準優勝の柴田は宮城3位の県立高。東北大会で4勝をあげて決勝まで進んだが、エース右腕・谷木が1週間500球の球数制限にひっかかり、決勝戦では19球しか投げられずに1-18と大敗した。柴田は宮城県大会の準決勝でも、仙台育英に2-12と大敗している。対抗馬はベスト4の花巻東。準決勝で仙台育英と0-1と接戦だった。柴田と花巻東を比較したときに、仙台育英と対戦した時のスコア、地域性の面で花巻東が有利に立つ。複数投手制を推進したい高野連にとっても、球数制限の影響で大敗した高校を選出しては筋が通らない。よってここは、花巻東の逆転選出が濃厚と見る。個人的には公立の柴田に出場してほしいが、21世紀枠の地区推薦にも残れなかったため、甲子園への道は厳しそうだ。

東京・関東地区(6枠)

健大高崎

常総学院

専大松戸

東海大甲府

東海大菅生

東海大相模

△日大三

東京・関東地区は今年も「6校目」が難しい。東京都大会優勝の東海大菅生と、関東大会ベスト4の健大高崎、常総学院、専大松戸、東海大甲府までは当確。残る1枠には、関東ベスト8の東海大相模が有力と見る。準々決勝では東海大甲府とのタテジマ対決で、9回まで1-0とリードしながら逆転サヨナラ負けを喫した。関東ベスト8の他の3校はいずれも準々決勝で大差で敗退したため可能性は低い。都大会準優勝の日大三は、東海大菅生との決勝で1-6で敗戦したことが響く。レベルの高い投手を複数擁していることが評価されればワンチャンスあるか。ちなみに2年前の2019年の選抜には、準々決勝でコールド負けした横浜が選出されている。東海大相模は横浜と同じ神奈川でベスト8敗退。そのときのつけが回ってこなければいいのだが…というのは考えすぎか。

北信越地区(2枠)

敦賀気比

上田西

△関根学園

北信越大会優勝の敦賀気比は当確。2校目は準優勝の上田西とベスト4の関根学園との比較になる。上田西は長野2位から3勝して決勝進出。準決勝では秋の北信越大会4連覇中の星稜を破った。しかし決勝で敦賀気比に5-15と大敗したことが気がかり。対する関根学園は新潟3位から北信越大会へ出場。準々決勝では長野県大会で上田西を下した佐久長聖を撃破、準決勝で敦賀気比に敗れたが、9回2死まで追い詰める接戦を演じた。試合のスコアで判断すると関根学園の逆転選出も見えてくるが、4試合で52安打30得点をあげた上田西の攻撃力が上回ると判断した。

東海地区(2枠)

中京大中京

県岐阜商

東海大会優勝の中京大中京と県岐阜商が当確。準決勝2試合はいずれも一方的な試合で、逆転選出もない。

近畿地区(6枠)

智辯学園

大阪桐蔭

市和歌山

京都国際

神戸国際大付

天理

△龍谷大平安

△智辯和歌山

近畿地区はまずベスト4の智辯学園、大阪桐蔭、市和歌山、京都国際が当確。加えて準々決勝で京都国際に5-6で惜敗した神戸国際大付の選出が濃厚。残る1枠には天理が滑り込むと予想。準々決勝では大阪桐蔭に4-11とコールド負けを喫したが、エースの達や4番の瀬など昨年から主力を張る全国レベルの選手が残り、奈良県大会の決勝では、近畿大会優勝の智辯学園を下している。龍谷大平安は準々決勝で、優勝した智辯学園相手に中盤まで接戦だったが終盤に大量失点。選出には決め手を欠く。智辯和歌山は和歌山県大会準決勝と近畿大会準々決勝で市和歌山に連敗したのが痛い。

中国・四国地区(5枠)

広島新庄

下関国際

明徳義塾

聖カタリナ学園

鳥取城北

△小松

中国地区の広島新庄と下関国際、四国地区の明徳義塾と聖カタリナ学園の、各地区の決勝に進出した4校は決まり。残る1枠の候補は、中国大会優勝の広島新庄と準決勝で3-4で惜敗した鳥取2位の鳥取城北と、四国大会準優勝の聖カタリナ学園と延長12回を戦った愛媛3位の小松。ここは優勝校と接戦を演じている点と、当確校と重複しない地域性の面で鳥取城北が有力か。

九州地区(4枠)

大崎

福岡大大濠

明豊

宮崎商

ベスト4進出の4校が順当に選出されそう。準決勝2試合はいずれも接戦で逆転選出もなし。優勝した県立校・大崎には春夏通じて初の甲子園切符だ。

21世紀枠(4枠)

石橋

富山北部・水橋

東播磨

具志川商

神宮枠がなくなったため、4枠に拡大された21世紀枠からは上記の4校が選出されると予想。石橋は栃木県大会準優勝で、関東大会にも進出した文武両道の県立進学校。県大会では作新学院に勝利している。富山北部・水橋は学校再編による県立統合校の連合チーム。富山県大会でベスト4に進出し、北信越大会では初戦敗退。連合チームとして初の甲子園出場が期待される。東播磨は兵庫県大会で準優勝した県立校。近畿大会では市和歌山に惜敗して初戦敗退。コロナ禍でオンライン面談など新しい指導法で注目されている。最後は沖縄の具志川商。県大会準優勝で、九州大会でも1勝してベスト8に進出した。部員全員が地元出身で、指導者も学校OB。エース新川は最速144キロを計測し、県大会では興南を破るなど実力の十分だ。


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