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第92回選抜 仮想抽選会

みなさんこんにちは。選抜…中止になってしまいましたね………。私ですら失意のドン底にいるのに、出場が決まっていた高校の選手たちの気持ちを考えると、気の毒で仕方ありません。しかしながら命には代えられないので、やむを得ません。一刻も早く収束して、高校野球が観れる日がくるのを切に願っております。

さて、そんな喪失感を紛らわすべく、今回は幻に終わった第92回選抜の仮想抽選会を行います。抽選会が行われていたらどんな組み合わせになって、どっちが勝っていたのかなぁなんて妄想を楽しんでいきたいと思います。

実は選抜の組み合わせ抽選はかなり複雑な方法が取られています。地区対抗の組み合わせにすべく、様々な工夫がされているので、それらを再現しながら進めていきます。進め方については、下記のサイトを参考にしました。

抽選方法

はじめに、抽選の方法を確認します。先ほどのサイトが分かりやすいので、そのまま引用してきました。

・前日のキャプテントークで集合した際に予備抽選。
・全ての抽選順は予備抽選の若い順で行う。
・同一地区の出場校同士は少なくとも準々決勝まで、また同一都道府県の出場校同士は決勝までの対戦を避けるためブロック及びゾーンを振り分ける。
・ブロック及びゾーンは、2分割のXとY、4分割のABCD、8分割のイロハニホヘトチ。

このうち、太字の下2つの項目が重要で、甲子園ならではの組み合わせを生む工夫であり、選抜の組み合わせ抽選を複雑にしている原因でもあります。これだけではよくわからないので、実際にくじを引きながら確認式行きたいと思います。また、抽選順についてはあらかじめ予備抽選をして決めるのですが、今回は予備抽選は省いて、地区ごとの選出順にくじを引くものとします。

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東京・関東地区

それではさっそく始めましょう。最初にくじを引くのは東京・関東地区です。まず、群馬県から2校出場の健大高崎と桐生第一をXとYの2分割のゾーンに分ける抽選をします。今回は選出順にくじを引くので、健大高崎が先にひいて【Y】、次に桐生第一が引いて【X】となりました。続いて、残りの4校もXとYに分ける抽選をして、以下のようになりました。

健大高崎:Y

桐生第一:X

山梨学院:Y

東海大相模:X

国士館:Y

花咲徳栄:X

次に、それぞれのゾーンごとに【イロハニホヘトチ】の8分割の抽選をした後、【1~32】の数字の本抽選をします。

桐生第一:X→ロ→28

東海大相模:X→ニ→14

花咲徳栄:X→イ→3

健大高崎:Y→ト→28

山梨学院:Y→ヘ→23

国士館:Y→ホ→18

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これで東京・関東地区の高校の抽選は終わりです。しっかり準々決勝まで当たらない組み合わせになっていますね。ほかの地区でも同様の流れで進めていきます。

近畿地区

2番目は近畿地区の抽選です。今年は奈良と大阪から2校ずつ出場するため、はじめに天理と智辯学園、大阪桐蔭と履正社をXとYの2分割に分ける抽選をし、その後残りの明石商と智辯和歌山を2分割に分けます。同一都道府県の高校は決勝まで当たらない組み合わせになりますが、今年の近畿地区は出場6校のうち奈良と大阪が2校ずつのため、残りの明石商と智辯和歌山は異なる都道府県ですが必然的に決勝まで当たらなくなります。中森vs智辯和歌山は決勝まで実現しないのです。

天理:Y

智辯学園:X

大阪桐蔭:X

履正社:Y

明石商:X

智辯和歌山:Y

次は先ほどと同じく、【イロハニホヘトチ】の8分割の抽選をして、本抽選をします。

智辯学園:X→ハ→12

大阪桐蔭:X→イ→2

明石商:X→ロ→7

天理:Y→ヘ→21

履正社:Y→ホ→20

智辯和歌山:Y→チ→29

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開幕戦にいきなり大阪桐蔭が登場します。果たして相手はどこになるのか…。明石商は大会2日目の第1試合で桐生第一との対戦が決まりました。

九州地区

九州地区からは4校が出場します。そのうち2校が大分なので、はじめに明豊と大分商をXとYに分ける抽選をします。そのため残りの創成館と鹿児島城西はこれまた異なる都道府県ですが決勝まで当たりません。

明豊:Y

大分商:X

創成館:Y

鹿児島城西:X

ここまでは、関東や近畿地区と同じ流れですが、次の手順が異なります。九州地区からは4校の出場で、同地区の高校は準々決勝まで当たらないようにすればいいため、これまでの【イロハニホヘトチ】の8分割ではなく、【ABCD】の4分割を使います。4分割に分けた後は数字を引いて本抽選です。

大分商:X→B→11

鹿児島城西:X→A→1

明豊:Y→D→30

創成館:Y→C→22

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初出場の鹿児島城西が開幕戦で大阪桐蔭と激突!! 1番のくじを引いた瞬間、会場がざわついたことでしょう。鹿児島城西の主将の「やっちまったよ…」という顔が目に浮かびます。さらに、大分商vs智辯学園、天理vs創成館、智辯和歌山vs明豊の対戦が決まりました。

中国・四国地区

中国・四国地区では、4校が出場する中国地区から先に抽選します。都道府県のかぶりはないので、倉敷商から普通に引いていきます。

倉敷商:X

鳥取城北:Y

広島新庄:Y

平田:X

次に4分割の【ABCD】の抽選をして、本抽選です。

倉敷商:X→A→4

平田:X→B→13

鳥取城北:Y→D→26

広島新庄:Y→C→24

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中国地区王者の倉敷商は花咲徳栄との対戦です。21世紀枠の平田は東海大相模と。なぜ21世紀枠の高校はこうも毎年、全国屈指の強豪と当たってしまうのか…。そのほか山梨学院vs広島新庄の対戦が決まりました。

続いて四国地区の抽選です。出場2校をXとYの2分割に分けると、それぞれ1校ずつなので、【イロハニホヘトチ】や【ABCD】を挟むことなく本抽選をします。

明徳義塾:X→5

尽誠学園:Y→17

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明徳義塾の対戦相手は未定ですが、【A】ゾーンには大阪桐蔭に17年夏王者の花咲徳栄、秋の中国王者の倉敷商、中森と来田を擁する明石商がいて、かなり激戦のゾーンになってきました。尽誠学園は国士館との対戦です。

東海地区

東海地区からは3校が出場し、この後に抽選する東北地区からも3校が出場するため、XとYにそれぞれ3校ずつになるように調整しながら抽選します。先に行う東海地区の抽選では、XとYが2枚ずつ、計4枚入った抽選箱から3校が順番に引きます。都道府県のかぶりはありません。

中京大中京:X

県岐阜商:Y

加藤学園:X

Xに2校、Yに1校が入りました。Xに入った2校は準々決勝まで当たらないようにするため、4分割のくじを引いた後に本抽選、Yには1校のみなので、そのまま本抽選をします。

中京大中京:X→B→9

加藤学園:X→A→6

県岐阜商:Y→32

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【A】ゾーンで残っているのは6番のみだったので、中京大中京が先に【B】を引いた時点で、初出場の加藤学園は四国王者の明徳義塾との対戦が決まりました。神宮王者の中京大中京は東海大相模と同じゾーン、鍛冶舎監督率いる県岐阜商は関東王者の健大高崎と九州王者の明豊がいるゾーンに入りました。

東北地区

四国地区がXに2校、Yに1校になったので、東北地区の3校はXに1校、Yに2校に分かれます。

仙台育英:X

鶴岡東:Y

磐城:Y

Xに入った仙台育英はそのまま本抽選、Yに入った2校は4分割の抽選を経て本抽選です。

仙台育英:X→10

鶴岡東:Y→D→27

磐城:Y→C→19

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中京大中京vs仙台育英の神宮大会出場校同士の対戦になりました。鶴岡東は関東王者の健大高崎と。【C】ゾーンは19番しか空いていなかったので、鶴岡東が【D】を引いた時点で、磐城は履正社との対戦が決定しました。またしても21世紀枠の高校が強豪校と…。

北海道地区

長かった組み合わせ抽選会もいよいよ終盤です。北海道からは白樺学園と21世紀枠の帯広農の2校が出場します。XとYの2分割の抽選をした後に本抽選です。

白樺学園:Y→15

帯広農:X→31

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白樺学園はまだ相手のいない15番へ。帯広農は1回戦最後の試合で県岐阜商とぶつかります。

北信越地区

最後は北信越地区の2校です。先ほどと同じように、XとYに分けた後に本抽選をします。

星稜:Y→25

日本航空石川:X→16

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XもYもそれぞれ1校ずつしか空いていないので、実際には数字を引く前に組み合わせが決定します。白樺学園vs日本航空石川、星稜vs鳥取城北となりました。これで全チームの組み合わせ決定です!

総括

みなさん、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございます。ようやく組み合わせ抽選会が終了しました!

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いかがでしょうか? みなさんはどのカードが気になりますか? 個人的には優勝候補がうまいこと散らばっている印象ですね。本当は毎日熱戦が繰り広げられて一喜一憂していただろうに…。ぜひこの組み合わせの試合が見てみたかったと願ってやみません。結びに、【ABCD】のゾーンごとに分析をして終わりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!!

Aブロック

甲子園常連校がひしめく最激戦ブロック。明徳義塾と倉敷商は地区大会優勝校。並みいる強豪校を相手に、鹿児島城西と加藤学園の初出場コンビはどこまで食い下がれるか。

Bブロック

明治神宮大会王者の中京大中京と、東海大相模が筆頭。しかし中京大中京の相手は東北地区王者の仙台育英なので一筋縄ではいかない。北海道大会を制して、神宮大会大会でもベスト4入りした白樺学園にも注目したい。

Cブロック

近畿地区王者の天理が中心で、履正社と国士館が追いかける構図。国士館は昨年初戦敗退の悔しさを果たしたい。古豪・磐城は履正社相手に意地を見せられるか。

Dブロック

星稜、健大高崎、明豊の地区大会王者3校に加え、強力打線の智辯和歌山がひしめく激戦区。名将・鍛冶舎監督率いる県岐阜商に対して、21世紀枠で出場の帯広農はどう立ち向かうか。

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