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シニアの楽しみ 読書 5月

私の住むサ高住施設の5月の新刊購入図書は、塩田武士「存在のすべてを」、最相葉月「母の最終講義」、夏川草介「スピノザの診察室」でした。

「存在のすべてを」は読み応えのある本でした。事件を追う記述は緻密で様々な伏線が繋がっていき、読み終わるとやや放心状態。家族や愛を考えさせられます。おすすめ本です。

「母の最終講義」は新聞や雑誌などの書評を私が生活指導員さんに紹介して購入していただいた本。「あの介護の日々は、母から私への教育だった―。」という惹句に引かれて読みましたが、母の最終講義という内容は本の一部。他の内容を含むエッセイ集でした。悪くはなかったですが、私の期待とは違っていました。

「スピノザの診察室」は心温まる作品です。大学病院での出世よりも、亡くなった妹の息子を引き取る生活、病気だけでなく目の前の患者さんを人として尊重すること、を大事にするスーパードクター。見た目とのギャップ萌え、など。読むと、幸せな気分になれます。

他に施設の本棚から二冊、黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」、凪良ゆう「汝、星のごとく」を読みました。再読でした。

「窓ぎわのトットちゃん」は、「続 窓ぎわのトットちゃん」を施設に入る直前に読んでいたので、思い出して手に取りました。何度読んでも面白い。

凪良ゆうさんは好きな作家の一人です。「流浪の月」も読み返し、映画も見ました。「汝、星のごとく」が本棚にあって、嬉しくなり再読しました。ボケが始まっているせいか、忘れているところも多く、また感動。

世間から理解されなくても、幸せがある。生きてていい。変わり者が自己肯定するための読書かもしれませんが。

5月の散歩で行った、成城にある樫尾俊雄発明記念館で入手した書籍もご紹介します。

天才的エンジニアの思考、CASIO誕生と成長の物語を知ることができます。

読書も楽しい!

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