学振DC1体験記④~申請書の流れと体裁を決める~
前回の記事はコチラ(マガジンでもまとめてあります!)
こんにちは!気づけばもう3月、みなさんそろぼち学振の申請書を書き始めるころだと思います。
本記事は第4弾、いよいよ申請書の書き方についてまとめていきます。
具体的に説明する前に、第1弾の記事で詳しく述べましたが、私のバックグラウンドだけもう一度さらっておきます。申請書はバックグラウンドによってその個性やスタンスが大きく変わりますので。
☆申請書はひとつのストーリーである
ご存じの通り申請書は5つの項目に分かれています。最初の項目は申請者情報で3つ目は人権および法令に関する項目なので、実質は研究計画、研究遂行力の自己分析、目指す研究者像の3つです。
また、その項目の中でも以下の通り、聞かれることが細分化されています。私はこれらを言い換えて解釈していました。
順序だてて整理すると、まとめやすくなると思います。
なによりこれらに一つ一つ忠実に答えた先には申請書と言う名のストーリーが完結することに気が付くはずです。
ストーリーが綺麗であれば、審査員も読み終えたころにはまるで一つの映画を見終えたかのような満足感に浸っていると思います(絶対にそんなことはない)。
そして印象に残る映画の条件とは、伝えたいメッセージが明確であることと、心動かされる瞬間があることだと私は思います。申請書を読み終えた後に、「この申請書はこういうところが面白かったよな!」と一言でまとめられるようなストーリーを作り上げましょう。
そしてストーリーを決めるには、研究計画が定まらないことには始まりません。研究計画は指導教員とディスカッションしながら早いうちに練っておきましょう。
☆申請書の体裁・レイアウトについて
"通る申請書"は内容がいいことはもちろんですが、見た目も整えなければいけません。汚い申請書を前向きに読む審査員は誰もいません。人間見た目がよくないと中身を知ろうともしないのと同じです(笑)
体裁やレイアウトに関しては、結論からいうと最後に整えてやればいいのですが、文章量との兼ね合いもありますので書き始める前からある程度決めておきましょう。
まず体裁について、文字の大きさは11ptにしました。これ以上小さくすると審査員の中には見えない方もいらっしゃるので最低ラインかと思います。
フォントは日本語:MS明朝(強調はHGS創英角ゴシックUB)、英語:Arial(強調は一部Arial Black)、引用はTimes new romanで書いていました。
また、一部サイトではメリットの部分では下線を引き、デメリットの部分では点線を引くなどして線の用途をはっきりさせましょうというものもありますが、私は別にどっちでもいいと思っています。多分そこまで意識して読んでいる審査員はいません。
続いてレイアウトについて、これはどのサイトでも言われていることですが、空間を操りましょう。空間がレイアウトにおける最強の区切り線です。わざわざ線をひいたりする必要はありません。
また、文字が詰まっている申請書は一瞬で見る気が失せます。行間を適切に取りましょう。
図についてですが、私は全体で7つ程度は入れた方がいいと教わりました。その中でもGraphical Abstractは必須です。私は研究目的のところに【本研究のストラテジー】として研究内容の概要図をいれました。目立つ場所に挿入すればいいと思います。
また、申請書自体はカラーでもいいのですが、審査員に届くのは白黒印刷の状態ですので、注意してください。
最初に気を付けておくポイントはこんなものでしょうか。通った申請書を分析していると内容が激強パターンとレイアウト鬼綺麗パターンの2つに分かれる気がなんとなくしています。
もちろん上記に書いてあることが必ずしも正解であるわけではありません。全体のバランスを見ながら調節していってください。
それでは次回からは各項目ごとにポイントをまとめていきたいなと思います。それでは!
僕の研究を応援して頂ければ幸いです!