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「えどがわ楽市」の作り方 モチベーション編

大前提としてイベントって儲からないんです。ほんとに。それでもやり続ける覚悟が問われます。

「愛する地元を盛り上げたい」などという大義名分だけだと続かない可能性が高いです。


モチベーションの順番

ワタシの場合

イベントやりたい

お金がかかる

会社のお金を使いたい

会社としての動機が必要

「ただ化粧品を買う会社から応援してもらえる会社へ」という、会社としての意義を設定(後述します)

地元のイベントとしての意義を作らないと地元のフェスにならない

地域活性を掲げる

という流れ。

単純に「イベントやりたい」が始まりで、お金などの条件をそろえて最後に大義名分が来ています。

突っ込んだ言い方をするとただ「やりたい」というモチベーションにお金や時間などの条件をクリアできる「言い訳」を付けて、最後に「社会的な言い訳」を付けたというワケ。

複数のモチベーション


順番にはなっていますが、結果的にモチベーションが1つだけではなくなります。
「愛する地元を盛り上げたい」の大義名分が最初で最後だと、モチベーションが1つのみになってしまうので赤字が出たり作業が大変すぎたりで続かないことが多いです。

モチベーションが下がった時、赤字が続いたとき、人間関係がめんどくさくなった時などポキっとやる気が折れます。

それが「ただやりたい」「会社のため」「地方活性」と3本柱があると折れにくいです。

モチベーションを1か所にとどめるなというお話でした。

会社としての意義

楽しそうだからはじめた「えどがわ楽市」ですが、ワタシ個人の力で出来ることはかなり限られていて限界があります。
そこで会社を巻き込んで業務にすればやれることが広がるかも?ということを考えました。

いくらワタシが社長とはいえ、社長の趣味でやりたいからフェスをやるではワンマンがすぎます。
スタートは不純な動機とはいえ、そこには理由が必要でした。

人がたくさん集まるPOPUPの場所を自ら作る

KURUMUのPOPUPやワークショップでワタシ自身もよく店頭に立っていました。しかしPOPUPやワークショップと一口に言っても条件や場所も様々。
1日店頭にいてお客さんがほぼゼロの時もありました。

良い条件や場所は自分で作ればいいのではと考えました。

店舗への周知からの地域の貢献

ワタシの会社は化粧品の製造と販売をしています。それに伴い工場の1階を店舗にしました。

キャッチフレーズは「顔の見える化粧品屋」。
つまり実際に化粧品を作った人や企画した人と会える場所を作りたいという理由から始めました。

すると段々地域との関係を考えるようになり、「えどがわ楽市」は地域への貢献ができるのではと思い至ります。

ブランディング

地域への貢献がなぜ会社への貢献になるのか?「えどがわ楽市」を運営する理由になるのか?というと、最終的にはブランディングという話になります。
ただ化粧品を買う会社から応援してもらえる会社へ」。
地域への貢献をやっている会社は好感度も高いので大切!となりました。

ただ化粧品を買う会社から応援してもらえる会社へ

化粧品の販売会社は星の数ほど(弊社もその中の小さな1つ)あります。
その中で選ばれるのはお肌に合いそう!やパッケージがかわいい!などという理由がほとんどです。

その理由で選ばれることはとても素晴らしいことです。
しかし商品が素晴らしいことに加えそれ以外の理由でも選ばれると、他の化粧品に浮気をしにくくなるのではと考えました。

買うということは応援することという考え方がある昨今、商品がよい以外の理由「応援のため」を獲得する。そのために「えどがわ楽市」があると位置づけました。

例えるなら浦和レッズは「おらが町のチーム」であり、地元のチームだからこそ応援されています。

「ウチの近くで化粧品を作っていて「えどがわ楽市」なる楽しいイベントをやっているらしい」
地元が同じなど共通点があるとなんとなく気になるもの。
それがフェスをやっているなんて面白い!気になる!と思ってもらえるようになればいいなぁということです。

もっと言うとママさんたちがランチ会で、おじさんたちが飲みながら「ウチの地元には化粧品会社なのにフェスをやっているへんな会社があるらしい」そんなふうに話題になるのが理想です。

以上がモチベーションのお話でした。

順番は関係なく、大義、実利、本心の3つがあるといいんじゃないかなぁ?と思っています。


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