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たのしい地方創生

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地域活性化の業界で働く筆者の、日常のささい気づきを、まじめ風味でお届け。
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2023年7月の記事一覧

#21 『最初の信用』の難しさ

2023年7月某日 近年、様々な企業で副業解禁の動きが加速している。筆者自身も、その流れに乗って、会社に申請をしたうえで、個人事業主としてビジネスサポートを行なったりしている。しかし、周囲の声に耳を傾けてみると、必ずしも全てのサラリーマンが等しく副業ライフをエンジョイしているわけでもない。聞くと、副収入を増やしたい気持ちは多少あるものの、『仕事がない』というのである。どういうことだろうか。 多くのサラリーマンの考える副業のイメージとして『クラウドソーシング』のような受託型

#20 『充て職』の呪い

2023年7月某日 地方をフィールドに、活性化の仕事に携わっていると、何かと『とある会議体に有識者として参加して欲しい』とか、『地元の大学で、講座をひとつ持って欲しい』という類の依頼に直面する。そして、その手の声がかかるのは、概ね地元の『定番企業』の『定番役職』の人だったりするわけで、結果として、どの会議体であっても顔ぶれは大体同じという状況が出来上がる。 筆者としては、地域の議論には、つねに『新鮮な視点』をとりこむ方法を考えることが大切だと思っている。それは、単に『ワカ

#19 『読み書き』

2023年7月某日 地域活性化の仕事に長らく携わっていると、その仕事のほとんどが『ペーパーワーク』で構成されていることに気づく。このことに対する是非は、別の機会に検討することにしたいが、事実はそうだ。 ペーパーワークがもっとも多い仕事として、自治体からの受託業務や、助成金を活用した事業などが挙げられる。ただ、SNSなどを広く見ていると、こういった仕事に対する不平・不満を多く見かける。『書類作業が煩雑すぎる!』『事務手続きに忙殺されて、事業の内容を検討する時間が無い!』とい