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クリニック院長先生へ、 患者さんは大病院にはもっとかかりにくくなりますよ

次回の診療報酬改定では紹介状なしの初診料や大病院で経過を見る必要のない再診料が ぞれぞれ7000円と3000円になります。 これは自費負担ですので3割負担などではなくて丸々かかります。 つまり 、大病院にかかりたくても 患者さん都合でかかる場合には 自費負担でこれだけ支払わなくてはなりません。

勿論それでも 大病院にかかりたいという方は自費で払うと思いますが、長い待ち時間と 追加の自費負担を考えると 地元のクリニックで適切な医療を受けたいと思う患者さんの数が増え クリニックへの期待値が上がることが予想されます。

たとえ、一旦は紹介状をお渡しして大病院にかかったとしても 大病院側から「地元で診てもらってください」となると 患者さんは大病院ではない 次の紹介先クリニックを求めて先生のところにまた戻ってきます

しかし、自分の専門性ではなく かつ大病院で診るようなレベルではない専門性をもつクリニック情報がないということから消極的に大病院に紹介してきたという症例も多いと思います。なのにまた戻ってきた患者さんにはどう対処すればよいのでしょうか?


ピンポイントではむりだという割り切りも必要です

これまで知らなかった紹介先情報をいきなり手に入れることは現実的ではないので、 患者さんに「あなたの疾患に適切だと思われる医療機関は次ではないかもしれませんがまずはよりゴールに近い紹介先を案内しますので まずはそこにかかってください。」と言う必要があります。これは遠回りに見えるかもしれませんが 患者さんや医師がGOOGLEで検索してもSEO対策まみれになっているWEBサイトでは適切な医療機関かどうかが正直わからないのです。クリニックの院長先生なら「あるある」だと思います。 

ONE STEP FURTHER

以前 航空会社の話をしたように 世界中の空港と空港を結ぶ直行便を飛ばすのはミクロの旅行体験としては素晴らしいですが それを適切な旅費で実現するのは不可能です。 それぞれの旅行者が直行便を諦め 乗り継ぎを受け入れることで 航空会社は適切な価格で旅行を顧客に提供しながら利益を出すことが出来るのです。これがマクロの視点です (直行便を主張する人はプライベートジェットを利用です)



同様に 患者様も 自分は最高の医療を受けれる医療機関情報をピンポイントに探したいというのはミクロとしては正解です。しかし、残念ながら医師はそれが出来ないという現実を受け入れていただき 医師もそれをしっかり認めて 大病院ではないクリニックのショートカットを見つける必要があるのです。つまりONE STEP FURTHER的な紹介を受け入れる、医師も患者さんにそれを説明することにより 結局は自分で探すよりも良い治療経験を得れるということを達成したいというのが今回のNYAUWの紹介先プロジェクトです。

タケダ薬品工業の希少疾患の資料に
・最多で8名の医師
・40%の誤診
・診断までに5-7年かかる

というような記載があります。 これは希少疾患ですので 極端だとは思いますが 一般の疾患でも かかった先生の専門外だった場合には その先生の日常臨床においては希少疾患のようなものです

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患者さんも負担が増えてきている現在 医師だけ行動変容をしないということは受け入れられない時代に来ているんだと思います。その一歩を是非NYAUWのプロジェクト参加で

ご自身の当たり前と思われる いつもの紹介先情報は他の先生にとってはわからないことです こういった情報をシェアして数珠つなぎすることで 大病院にかかれなくなっている時代にクリニックでの専門性を可視化する良い方法ではないでしょうか?NYAUW!

2021年10月28日14時31分31秒 - コピー

2021年10月28日14時31分31秒


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