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③(時間外労働時間年960時間)医師の働き方改革時代に紹介先クリニックのシェアが大切になる③【名医サイト・名医本と】

大病院はクリニックの紹介先なんて知る必要ない?

前回の②の記事では 【十分な数の適切な医療機関】のうち【十分な数】という面に関して触れさせて頂きました。 そして GOOGLEや名医本・名医サイトはあってもなかなか積極的には使いにくいかもということで終わりました。今回はそれを展開します。


名医本・名医サイトを参考にしにくい理由①(広告との混在)

世の中には WEB・書籍・雑誌などで名医紹介がたくさんあります。 しかし、参考にしにくいということがあります。5つの理由(ため息)です。

その内のひとつは 有料で広告のような形で名医として掲載してもらうことが出来るサービスと しっかり取材や相互レビューで名医として掲載しているサービスが混在しているということです。

自分の専門分野についてはなんとなく これはしっかり調査して載せているな! これは広告だな!とわかります。これはもちろんボランティアだけでは成り立たないのでビジネスの一つとしてされているのでこれは否定するつもりはありません。 当然利益がでないと継続できません。加えて広告は広告面に載せているので しっかり見ればわかるようになっています。 

しかし、 一般の方々や診察中に忙しい時に参考にしたい時には混在している場合には使いにくいのです。 その中でも 個人的に信頼しているサービスの一つはBEST DOCTORSです。 しかし、、、、。


名医本・名医サイトを参考にしにくい理由②(BtoBサービスが多い)

先程Best Doctorsは信頼できるサービスということで書かせていただきました。しかし、日本の代理店である株式会社法研のページに行ってみると個人向けサービスではなくBtoBという法人向けのサービスであることが多く、例えば生命保険会社の付帯サービスとして提供されていることがおおいです。 採用会社が多いですので 聞けばおしえてくれるとおもいます。 しかし、Theoretically Possible, but Practically Impossible(理屈上は可能ですが実際は不可能)の典型です。 保険契約者であることの確認をしてもらって そして病状を説明してと 患者さん自身がされるのは良いですが クリニックが紹介先探しのときには使えないと思います。

そして個人として契約するにもそれほど紹介の頻度というのは高くないので 「ま、いっかー」となってしまうのです。 

そのあたりを解決しているサービスの一つが同じ眼科医である杉田玲夢先生が始められたクリンタル(いまはJMDCという会社の子会社に)では一回税込み6600円で紹介をしていただけます。

(逆引きで 「BEST DOCTORS選出されました」という形で検索することは可能ですが なかなかそこから探し出すのは現実的ではありません)

名医本・名医サイトを参考にしにくい理由③(自薦と他薦の混在)

名医本・サイトについてはタイトル通り 自薦と他薦があります。 自薦の場合には宣伝目的という目的も入るので どうしても盛る傾向が出てくると思います。ので本来のリアルな専門性や強みがわかりにくくなるというのがあります。 他薦の問題点は客観性が高まります。しかし、Best Doctors選出医師を調べてみると他薦の問題点も見えてきます

名医本・名医サイトを参考にしにくい理由④(良い=スーパードクターとの観点が多い)

良い先生紹介して下さいとなると  自分の専門分野については学会や論文や教科書などでよく出てくる先生というのがわかるようになります。そうすると「良い先生紹介して下さい」となると 自然と権威のある先生や 大病院の先生になりがちです。

しかしですよ、

A-「なんか最近目が乾くんですが まだ眼科に行っていない」というドライアイ患者さんと

B-「これまでA,B,Cという薬を試して、Bが良かったんですが 最近効かなくなって 違う病院に行っても やはりA,B,Cを出されてそれでも効かなくて」

Aではまずは近所のドライアイを診ていただける眼科ですし、Bではある程度権威のところに行ったほうがいいです。Aの患者さんにいきなり 遠くの大病院で何時間も待って頂くというのは現実的ではありません。

開業してからの【ため息】は 自分ではケアできない、でもスーパードクターでなくてもよい その専門性の一般的なレベルを持った 距離的にも待ち時間的にも患者さんに勧めやすい専門医のいるクリニック情報が無いということなんです。

厚労省も定義しているように専門医を「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼 される標準的な医療を提供できる医師」と定義。(「神の手を持つ医師」や「スーパードクター」を意味するものではない。)と記載があります。

それに 大病院には機能分化の観点からかかりにくくなっており、今回のテーマである医師の働き方改革で更に大病院の負担を減らすためにクリニックでの受診勧奨が増えてくると思います。

そういった意味で 紹介先クリニックを集めているんです


名医本・名医サイトを参考にしにくい理由⑤(実際の紹介時のマインド)

①-④の理由では専門性の探しにくさというのが問題でしたが、特に一般的な専門性を出来れば近隣のクリニックで!ということです。であれば 【地域X専門性】でGOOGLE検索ということで良いかもしれません。 そうするとかなり絞れます。しかしこれはドライ情報なのです。しかしこういったドライ情報だけでは紹介はしにくいのです

以下のリンクの記事でもかきましたが

患者さんの紹介というのは 専門性(ドライ)情報と「後医は名医」を理解する人間性(ウェット)情報の複合で行われますので それはGOOGLEではわからないのです それは日常の紹介行動の中で蓄積されているものなのです それはまさに今読んでいただいている先生方のクリニックから外に出ない暗黙知として蓄積されているのです。


紹介される先生(後医)は後出しジャンケン
・前医での試行錯誤の結果を知れる
・生体の自然治癒過程
・専門性を持つ

そういった意味で 紹介する先生(前医)よりも有利なことに気を使わなくてはなりません。「なんでこんなことがわからないんだ!」というような発言は誰もHAPPYにしません。

今回の記事のまとめですが 今回NYAUWが目指しているのは

・自分が苦手とする専門性をお持ちの先生である
・一般的な専門性レベルで対応できる患者さんを任せれる
・距離的にも患者さんが通える先生である
・紹介が継続しているということは「後医は名医である」ことをご理解されている先生である





今日はここまで

「クリニックの紹介先必要だというストーリーわかった!」という病院の働き方改革担当の方 ご連絡下さい

30回くらいかかって皆さんを説得(?)してまいりたいと思いますが 早くもストーリーや意義わかった!という病院の担当者様 一緒にこのプロジェクト推進してまいりましょう!連絡下さい!
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)




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