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健康経営を目指す企業担当者様(総務?)シリーズ⑨(受診理由:紹介)

先日⑧の記事では<医療機関評価サイトの口コミや★は医療のケアという本質以外の部分も重み付けの係数なしにあらゆる評価軸の単純平均である。これを重視しすぎると 医療機関が医療以外の軸にリソースをかけ 結局は患者さんのためにならないかも、、、>と書かせて頂きました。

繰り返しになりますが 医療機関の存在価値は

口コミ

【注意①】ではなく【注意②】への患者さんの紹介をするインサイトを持つということだ、と書きました。 これこそが我々医療従事者が日常的に行っている紹介だと思うのです。

患者さんの他医療機関への紹介

患者さんが紹介が必要な場面というのはどんなときでしょうか
【医師都合】
・自院のリソースではカバーできない
・自院の専門外
【患者さん都合】
・転居
・医師と合わない

というのが殆どだと思います(違っていたらすみません、あくまで自分の環境においてはということです)


もっと抽象化すると
・専門レベルの違い
・専門領域の違い
・地域の違い
・相性

と言い換えが出来るのではないでしょうか?それぞれについて書いていこうと思います。

【専門レベルの違い】が理由の紹介

私のような地域の20坪の小規模クリニックでは出来ることは限られています。これは地域のクリニックとして恥ずべきことでは有りません。すべての患者さんが大病院に行かなくても良いようにゲートキーパー的な役割のために【一般的な眼科疾患のスクリーニング+自分の専門性】ということが地域のクリニックの役割だと思っております。逆に 頻度の少ない疾患対応まで出来るような検査機器やスタッフを完備するのは交通アクセスの良い 東京のような大都市では現実的ではありません。(これには地域の特性も考慮に入れる必要があります)。そして私は診療科は眼科ですが その中でも角膜疾患を専門に診ておりますが、その中でも自院ではカバーしきれないレベルのものは紹介先をある程度の地域の中では紹介先を探すことが可能です。


【専門領域の違い】【地域】が理由の紹介

繰り返しですが 私は東京の20坪の眼科クリニックの院長をしています。眼科の同じサブスペなら問題ないのですが 地域AND/OR専門性が異なると紹介の精度はどんどん落ちます。

「いや、先生 他の地域の他の専門性なんか聞かれないでしょ?」と思われるかもしれませんが、 地域でクリニックをされている院長先生ならおわかりいただけると思いますが 患者さんとの関係ができてくると「先生、多分無理だと思うんですが  XX県に住んでいる父が 検診に引っかかって、そこかいい病院知りませんか?」みたいなことをよく聞かれます。しかし「流石にXX県はわからないので 地元のお知り合いの方に良い病院聞いて下さい。または 取り合えずどこかにかかって必要であれば別の所紹介したもらって下さい」といいます。つまり 医師といえども地域や専門性が異なればもう一般の方と持っている医療機関情報レベルは変わらないんです

FBNYAUW 地域と専門性

【相性があわない】が理由の紹介

これも時々あります。患者さん側からの要望の事もあれば、医師側からセカンドオピニオンをすすめることもあります。 患者さんも医師も人間である以上 それはお互いのわだかまりを取り除いて医療の妥当性を確認するためにも希望や必要性があれば 一時的には負担が発生しますが 長期的には納得感が出れば結局負担が少なくなるので 積極的に患者さんに勧めます。

しかし個々で 闇雲に紹介するわけには行かないんです特に相性が合わない場合に、、、、、


続きは次号

気になった健康経営を目指す企業担当者様(総務?)ご連絡お待ちしています!(井手 武 tokyoeyeasagaya@hotmail.com)




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