紹介先登録プロジェクト 「ビジネスモデルは? 課金されないの?」
ファイナンシャル・インタレスト(FINANCIAL INTEREST)ときいて学会発表のときに スライド2枚目にいれてね!というようなものを思い出すかもしれません。
今回の紹介先プロジェクトに関しても チラシを見ていただいた方から 医師からは2件 ビジネスをされている方や企業様などからは10件以上「お金は取られるの?」「どうやっても儲けているの?」「モデルは?」などと聞かれました。
これは当然の疑問です 特にビジネスをされている方は 基本 コスト以上の利益を出さないと死にますから そこが一番気になると思います。
逆に医師はそこのトレーニングをされていないので 開業して初めて気にし始める方も一部いるということがあります。
しかしタイミングが違うんです。もっと前から必要なんです。
若い時には基幹病院などで働きます。このタイプの病院がかなり経営的に厳しいのです。しかし、 そのときには従業員としての勤務ですので いくら院内会議で 「経営が厳しい」と言われても 自分のお金ではないので 我が事化しないのです。ですから勉強しません。医学部時代には医療はお金儲けのためにしてはいけないという教育も受けているので 儲けろ!と言われても違和感を感じていました。 このあたり 経営と運営のジレンマについては以前記事に書いております
そして自分のクリニックを開業すると 利益率が高いので やっぱり我が事化しないため勉強しないということが続いていくのです。
しかし、これは業界にとっても良くなくて 一部の人が勉強しても その意味を理解してくれる医師が多くないと 結局 笛付けど踊らずの状態になってしまいます。その状態をいつになったら解消するの?(言いたく有りませんが)今でしょ!
ということで NYAUWの0期性として どんな勉強やプログラムが医師のみなさんを巻き込むためには良いのかを考える実験的な場をいまほそぼそとはじめています (ご協力いただいている先生ありがとうございます)
しかし、それでも企業のように四半期ごとに株主など外部の方に説明責任を有することがまずないので 学習サイクルはゆっくりしています。
上の記事の中小企業の業界別利益率をご覧いただけると どんどん 学習サイクル回していかないと 死ぬのがわかると思います。これがよく分かるのが ナニワ金融道です。 このブログでもよく出てくるK先生にもこれをおすすめしました。当事者にとっては笑い事では有りません。それくらい厳しい世界です。
僕もビジネス系の大学院に行って 当たり前と思っていた利益率が決して当たり前でないことがわかりました。
医療が経営について学んでいなくてもこれだけ利益率が高いことにおどろきました(とくにクリニックは)。 ですので数ヶ月開業コンサルタントの方の言われるがままに動き 自身はそれに従っていけば成り立つようなうまくいく開業医の先生の場合には 経営の勉強が我が事化しにくいんだろうな。だから ビジネススクールに行く医師の先生が多くないんだなとその時は思いました。(あくまでマクロの平均利益率の話で 実際に閉院されている先生方のミクロの話ではないことはご了承下さい)
経営的に厳しい環境だと 勉強しないと医療機関が成り立たないので 経営や経済について勉強しないことは医療機関の死につながります。日本はまだまだそこまでは来ていないのかもしれませんが 財政的にはもう社会保障費削減圧力がかかるのは時間の問題だと思いますので そういった視点をもつためにも勉強ははじめたほうが良いかと思うんです。
しかし、必要性があるから勉強という北風方式はあまり楽しくありません。どうせ勉強するなら、緊急に対応が必要ではない楽しいことや意義のあることの実践のため勉強という太陽方式にというのが私のスタンスです。 ですのでビジネスモデルや課金は?ということに関して 正直 まだ現時点では考えていないというのが正直なところです。
私の気付き
アメリカ留学時代に ピンクペーパー(ファイナンシャル・タイムズ)をポケットに入れているレジデントの先生がいたり 医学部のチェアマンは MD.PhDよりも MD,MBAが断然多いということなどに非常に驚きを覚え 自身も勉強を開始したという経緯があります。
幸いなことに 目の前の必要に迫られずに 社会の勉强を開始できたというのは非常に幸運で そういったことで 青臭いことを言い続けていました。
しかし、それでは何も動かないことにも気づきました そこで
時間をかけて一回勉強しようと。 お作法は学びましたが まだまだ青臭さは取れていません。 そういったときに僕の青臭さを除去してくれるチームを作ろうというありがたいお話をいただきました。全く利益が出ていないチームですが 形式上は株式会社形式です。2018年9月に設立です
4人のメンバーが出資して設立していますが 手弁当でやっている状態で大人の実験場としての会社としてやっております。 4人がそれぞれ自分で収入源を持っておりますので マネタイズを急ぐことなく 意義のあることをしたい、短期的な利益のためにしたくないということで集まっております。殆どは僕の妄想に付き合っていただいている形ですが(苦笑)
しかし、大切なことは 医療従事者以外の社会の視点を得られることと軌道修正をいただけるのは本当にありがたいです
しかし、どんなものも無料ではないので、 実際 今回の紹介先プロジェクトに関しても BUBBLEというアプリでの作成期間と アプリ公開に月額費用 チラシや切手代などかかっております。 そしてもしも参加いただける人数が増えてきたときには バックオフィス代などいろいろ規模に応じてコストがかかってきます。
どこかで収入を得ることをしないとどんなに意義があったとしても継続ができません。 そういった意味で いろいろな医療ポータルサービスなどが 広告や人材紹介など 似たようなモデルに収斂していくのはよく理解できます。 皆様も ポイント貯まるので mailをクリックしているかと思いますが 先生方のポイントの何倍も 広告主に請求しているという現実があります。
これは、仕方ない面もありますが こういったモデルでない意義に賛同して そしてそこに意義のあるアプローチをしたい個人・企業・団体様と将来新しいことをしたとメンバー集め的な目的が今回の紹介先プロジェクトにはありますのでこれに関しては参加いただいた先生からお金を取るつもりは有りませんし メンバー集めの初期投資という意味付けのほうが大きいのです。 しかし、この紹介先登録は 人数が集まれば先生の患者さん お知り合いの先生方 そして社会にも十分還元できるものになると考えております。
医師の皆様 製薬企業の方 患者の皆様 ご自身の信頼する先生にこのプロジェクトについてご案内いただけると幸いです
よろしければサポートお願いします。 NYAUWの活動は現在マネタイズを考えずに意義のみを追求するフェーズです。 ニッチな分野のやせ我慢プロジェクトですので お気持ちだけでも嬉しいです。