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南米地域は蛍光ペンがお好き?

Instagramで「highlighter」(蛍光ペン)のタグで検索すると、赤道よりの南米の方(アルゼンチンとかブラジルとか)のアカウントがよくひっかかってくる。大して北米の特に北側(NYより上やカナダ)とか北欧やイギリスのアカウントはあまり見かけない。蛍光ペンという文具に対する需要の問題もあるのかもしれないし、メーカーの普及度などもあるかもしれないけれど、そもそもの色の見え方の違い、色への意識の違いもありそうな気がする。

この理由を考えてみると、例えば、地域によって、色は違って見えるというのもあるのかもしれない。理由として、
・太陽の光の波長が違うこと(赤道に近づくほど赤みが強くなり、赤道から離れるほど青みが強く見える)
・目の色が違うこと(目のメラニン色素の量で色彩感覚は異なる)
・文化(色に対するイメージが違い、同じ色でも優雅に感じる国もあれば、避けたい国もある)

虹の見え方でもよく表現されるが、以下のようにそもそも虹が7色というのは世界共通ではない。
(参考:7色の光が織りなす「虹」国によって見え方が違う? weathernews

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このように色彩感覚が国・地域によって違ってくると、蛍光ペンに対する意識もかわるというのはあってもおかしくない。私たちが目に見えている蛍光イエローは私たちにとっての蛍光イエローであって、他の地域では同じ色ではないことになる。

特に赤道に近いか否かは重要で、南国の空や海の色と合う色は、鮮やかな暖色系で、北米などでは色味を抑えた寒色系が好まれる傾向にあり、これは国内であっても北海道では寒色系、沖縄では暖色系が好まれる蛍光にあるらしい。

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(参照:https://info-graphic.me/culture/2650

これは、PANTONEのColours In Cultureのインフォグラフィックだが、84の感性に対して、感じる色を文化的に分けている。例えば35. GoodLuckへの色のイメージがアメリカや日本はグリーンなのに対して、中国や東ヨーロッパでは赤だったり。そうなると、無意識に選んで使っているペンの色も実は深層心理によって選ばれていることになるのかもしれない。

蛍光ペンを寒色系か暖色系かと考えると、王道のカラーはやはり暖色系に属することになるので、どうしても赤道に近い地域で好まれて使われるのはそういう理由があるのかもしれない。

逆に北米やイギリス、北欧などでは青字のインクのボールペンや万年筆が好まれたりするのかもしれない。このあたりは引き続き調査してみたいなと感じるところです。

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