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ぺんてる争奪戦 みんな傷を負っただけ?

ぺんてるに対するコクヨの敵対的買収、プラスのホワイトナイトと、株式取得争奪戦が繰り広げられていることは先日このノートにも書きましたが、その買い取り期間も過ぎ、結果を発表。(正確にはコクヨの期間は12/15まで)

プラスとぺんてるの発表
https://www.plus.co.jp/news/201912/0003828.html

コクヨの発表
https://www.kokuyo.co.jp/irinfo/pdf/20191212.pdf

一部の買い取り手続きが残っているようだけど、それでもコクヨは過半数には届かなかった模様。対して、プラスは約30%の株式を取得し、かつ、ぺんてる&プラスの資本提携を指示する株主の株数と合わせると50%を超える株式を確保したことに。

株式数と議決権では、50%超えで普通決議(取締役の選任や決算の承認など)、66.7%(正確には2/3)超えで特別決議(定款変更や事業譲渡、合併などの決定など)となるため、今回50%に届かなかったことによりコクヨがやりたかったことは出来なくなったというのが現状。

とはいえ、ぺんてるの筆頭株主がコクヨであることも事実なため、ぺんてるはもちろんのこと、コクヨもプラスも駆け引きが続くことになるのは目に見えており、引き続き3社にとってじわじわと疲労をためる状況には変わりなし。

ほんと誰が得をしたんだろうか?という疑問だけが残ってしまった。

最後に、一点。

本件において、広報的戦略とはいえ、コクヨはぺんてるの従業員にむけてのメッセージも出していたのでそれをぺんてる従業員はどのような気持ちで読んだのだろうか。従業員のことを考えたのは一体誰だったのだろうか?


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