見出し画像

新元号にも慣れた頃

令和だということに慣れても、今が令和何年かを毎度検索してから日付欄に記入しています。
思えば私の暮らしは、令和元年から変わっていきました。丸四年が、2019年5月から、経とうとしています。2019年5月より前のデータは、iPhoneが環八でトラックに轢かれたために全て消え、非情にも平成を画像で振り返ることができません。

それでも今日までなくても生活できたから、思い出さなくて良いことなのだと思います。

令和5年の話

どうしたって、こんなに生活が目まぐるしく進むんだろうと思います。本当はこんなことがあって、こんなことが起こって、こんなことになっちゃったーっていうのを話したいのだけれど、自分でもまだ状況が整理ができていないから、散らかっている思い出を一旦、IKEAのバックに詰め込んでロフトの上に隠しています。

そんなことを日常でもするから、整理できずに散らかった部屋は、令和元年から一度も片付きませんでした。情けなかったです。その間に1年の無職を挟んだけれど、それでも片付かず、片付いたら就職しようとしても、諦めて就職をしました。
そんな部屋が最近、片付きました。まだ、たくさんある宝物たちを整理できていないのだけど、それでもカバンに詰めて、ロフトの上や部屋の隅に寄せるなどをして、あともう一歩になりました。
一度、全てを手に取りながら仕分けたのですけれど、それでも大切に思うものが多くて、ほとんどが手元に残りました。部屋が埋まるカラクリをそこに見た気がします。

本当に大切なものを選んで、人生の一部にするような暮らしをするためには、今の部屋は私に少し狭いのかもしれません。それでもこの身相応の部屋しか借りれないのだから、自分のスペースいっぱいの物を置いておきたいんです。そんな気持ちが、物を溢れさせていました。
お気に入りのご本は2冊とあって、考えても、それを余計だなんて思うことはないんですよ。もう二度と手に入れられない日を怖いと思う気持ちがあるからです。そう思うものだけでも、特別に飾っておきたい!でも、そんな物が何個あるんだろう。この先に、確認する時間が必要になるんだろうな。

かなり物を捨てた後がこれで怖かった。

良いことがありました。部屋が綺麗になったことで、心がスッキリしました。掃除をしなきゃということだけを何年も考えていたので、余裕ができました。
その余裕が100%いいものかというと、実はそうでもなくて。「掃除」という課題があるからこそ現実逃避の趣味ができていたところがあるし、あまりに長い間「掃除」のことだけを考えていたから、空いた隙間で何を考えていけばいいのかわからなくなりました。
そのことに気づいた日、食欲が消えてスーパーから吐きそうになってボーッとしながら家に帰りました。

本棚も整理したから、積読のご本を読んで、過ごすのもいいかもしれません。私はご本を読むことが、意外と好きなんだと思いました。不毛な悩み事や、人生に余計なことを考えなくて済むし、きちんと影響を受けるから。「余裕」の分だけ、自分の成長する姿が見えました。心の隙間なんてものは、こんな風に新しいことに目を向けるための「余裕」だったんですね。
気づいたら、松屋でも大盛りを選んでいて、食欲が戻りました。

行くと買ってしまうから、
最近は古本屋に寄らないようにしてる。

物が多すぎて、何年かぶりに見つけた宝物とかもありました。何年も見ていなかったのに、どうして宝物と呼べるんでしょうか。執着とかこだわりという方が正しいのかもしれません。
「なくて困らないもの」を「あったら嬉しいもの」に襲名して周りに置いておく癖があるから、いつか突然、要らないことに気づいて捨てるんでしょう。それってすごく突然で、自分はわりと気分屋さんでもあるんだと思いました。
少しだけ、カバンに詰める段階で捨てれました。

本当は日当たりも良く気持ちのいい家。

今日はなんだかなんでもできそうだ、なんて、刺激を受けたらやる気になる日があるでしょう。そんな日が前より頻繁に起こるようになりました。余裕の副作用?
部屋の模様替えまでしたら、新生活のような気持ちになりました。だから、もうじきしまってある宝物の一つ一つを手に取りながら、残したり捨てたりしたいと思います。そうして、足りないものを欲しくなるんでしょう。
贅沢に集められた宝物を、どう整理していこう。ひとつひとつにあるこだわりを言語化できたら、そばに置いておこう。整理が終わったら、遊びに来てくださいね。もしかしたら、今よりも少し広い部屋に引っ越して、文字通り余裕のある暮らしが訪れるかもしれません。

あっという間に、夜が来て朝が来て、二ヶ月が過ぎました。あと1ヶ月で私は上京して丸10年経ちます。きっとあっという間に、今年も終わっていくんでしょう。
冬のうちにいい一年が始まりそうな準備ができて、嬉しく思います。思い出さなくてよくなることも、一緒に整理したら、気持ちも片付いていくんでしょうね。
そうやって、平成も終わる頃、家具や寝具を一新したことを思い出しました。

まだ2月だから、春が来たことを実感できますように、季節に足並みを揃えて、“今年”を過ごしたいと思います。

片付いた。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?