講義・セミナーの予習読書について

前回のエントリーでは、(I) コースの内容には一定の重要な範囲があること、 (II) 次のコースを受講する前に、どのようにしてできるだけ多くの情報を得る必要があるかについて説明しました。

このエントリーでは、最初の点についてさらに詳しく説明します。前回のエントリーで、コースの内容をすべてマスターした場合、80% の基準を下回るのは逆に難しいと述べました。

さて、通常、コースの内容には基本的に次のものが含まれます。

1) 教科書
2) 学術論文 (academic articles)
3) 割り当てられたその他の(読む/見る)資料
4) 講義内容、つまり(4.1) 講義スライドと (4.2) 講師の発言
5) セミナー、つまり(5.1) セミナーのスライドと (5.2) 講師の発言

これは、以前に説明したコースの情報の範囲の全体です (大学がこれに含めるべきものが他にある場合は、それに注意する必要があります)。これら (1)~(3)(今後「予習の読書」とはこれらを意味します)については、原則として講義・演習前に予習を行っていただき、十分な準備をして授業に参加してくださいと言われます。

しかし、本当に授業前にこれらすべてを読む必要があるでしょうか?なぜそのような問いをかけるか。なぜなら、それらを行わなければ、大幅に時間を節約でき、かわりに、その時間をまったく別のことに費やすことができるからです!

そのために、事前に実際に資料を読む必要があるかどうかを考慮することは、非常に重要です。どのような場合、読んで準備する必要があるでしょうか。それは (A) 授業に積極的に参加することが求められる場合、(B)クラスの前で話す必要があるとき(例えばプレゼンテーション)、そして重要なことに、(C) 参加・発言内容が成績として評価されるときです。私が受講したコースによっては、発言内容が成績全体の 10 ~ 15% であることがあったので、その際は準備する必要がありました。

これらいずれかのために参加の準備が必要だった場合、主要なポイントだけをさっと書き、予習用の内容について自分が考えたことや興味深い質問を提起することを事前に準備しました。また、授業で扱われるトピックをオンラインで調べ、何人かの著者の考察を調べました。これにより、割り当てられた読書に必ずしも含まれていない内容についても言及できるようになり、有利になります。

ここで重要なのは、これら(A)-(C) (特に(C)) が求められる場合以外には、授業の準備にあまり時間をかけないことです。発言内容を評価される場合や、教師が突然生徒に質問に答えるよう呼びかける授業を除いて、私は事前に予習をすることはありませんでした。そして、私は授業中はいつも黙っていて、できるだけ良いノートを取ることだけを心がけていました(これについては次のエントリーで詳しく説明します)。

なぜか。それはつまり、繰り返しますが、予習の読書を行わないことで大幅に時間を節約できるからです。それでも、それは私がリーディングをしなかったと言っているわけではありません。その空いた時間で何をするか。それは、復習です。

予習に力を入れず、授業やセミナーに参加した後にリーディングを行う方がはるかに効果的かつ効率的です。講義やセミナーで何の指導も受けていないと、内容もたまに難解で、読むのに時間がかかります。しかし、講義・セミナーでは、講師は論文や教科書の内容を(ある程度)説明し、その内容の要点や自分自身の考察について話してくれます。それによく注意しなければなりません。

講義・セミナーを受講した後だと、学術論文や教科書の大事な点が分かっているので、読むのがずっと楽になります!しかし、それだけではありません。講師が内容をどのように理解し、どの部分が重要であると考えているかがわかるからです。そして、試験を作成するのは大抵この講師です試験で好成績を残すには、講師が重要視する学術論文の重要な点や教科書のそれを理解することが非常に重要なのです。

さて、もちろん講義やセミナーのスタイルが必ずしもこの通りではない場合もあります。学生が内容について話し合う必要がある場合や、他の形式の講義スタイルがある場合があります。ただし、ほとんどの場合、講師は、授業に参加することで、講師が重要と考える特定の結論や洞察に到達できるように、何らかの指針を提供しようとしています。そうしないと、基本的に、講義やセミナーに構造がなくなり、授業の内容の価値が薄れるからです。

つまり、講師が伝えようとしている重要なポイントがいくつかあるはずです。必ずその点に注意し、書き留め、理解した上でのちに読書を行ってください。このような理由から、私は常に読書をしましたが、必要がない限り、通常、講義やセミナーの後に行いました。そうすることで、内容をよりはやく吸収でき、講師が重要と考えた内容に焦点を当てることができたのです。

したがって、講義・セミナーの予習よりも復習に重点を置く必要があります。こうすると、試験の直前ではなく、非常に早い段階から試験の準備に集中することができます。加えて、予習と復習の両方ではなく、復習のみの勉強方法ゆえに、時間もさらにでき、私の場合その時間で他の科目(2年で1.5年分)も修了しました(この点についても後ほどのエントリーで)。

要約すると、このエントリーでは、コース内容の重要な範囲にはどのようなものが含まれるのか、また授業内容の読書にどのように対処するのかについて話しました。通常、講義やセミナー前の予習ではなく、それらの後に読書に集中することがいかに効率的かつ効果的であるかを述べました。講師が何を重要視しているのかがすでに分かっているので、それを踏まえて文章を読むことができるのに加え、試験において何が重要になってくるかが容易にわかるからです。

次回は上記のコースの内容 (4: 講義内容、つまり(4.1) 講義スライドと (4.2) 講師の発言; 5: セミナー、つまり(5.1) セミナーのスライドと (5.2) 講師の発言)について話を進めたいと思います。


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