優先順位

彼は私が許すとでも
思っていたのだろうか。


ない。

絶対にない。


私はタバコを許さない。





タバコをやめてくれたことが
愛されている証だと思っていた。

私は愛されていなかった。





彼に別れを告げた

彼は泣いていたが
最後まで
タバコをやめるとは言わなかった。


いつから彼の優先順位が
変わっていたのだろう。

全く気が付かなかった

けれど、よく考えてみたら
8年も一緒にいて
プロポーズもされなかったということは
そうゆうことだったのかもしれないと
後になって気付いた。







引っ越しのために
仕事を辞めたのが10月末。

いろんな手続きを済ませ
一緒に暮らしだしたのが11月半ば





そして私はクリスマスに
実家へと出戻った。


新しく買った家具や家電は
実家暮らしには必要ないので
ほとんど彼にあげた。

かわりに2人で始めた
積み立て貯金をもらったけれど
まだ1ヶ月分しかなかったので
完全に赤字だった。





こんなはずじゃなかった。

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