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日本VSスペインVAR介入のなぜ

サッカーU-23 日本代表がスペインに0-3で敗れました。
8強で敗退は非常に悲しいです。メダル狙えると思っていたのに。

前半40分に日本の細谷選手が相手を背負いながらトラップをして振り向きざまにシュートを放ちスペインのゴールネットを揺らしました。

同点だ!!と喜んだの束の間、VARが介入しオフサイドとなりました。

この事象は世界で大きな論争を起こしています。
ルール的にはかかとが出ており白いスパイクが見えているのでオフサイドが妥当だと思います。

サッカー的にどうなのかというのはほかの人に任せます。
この記事はVARとはについて2級審判員の見解を書いていきます。


                  VARが使用される4要件        出典:JFA

今回の細谷選手のVAR介入は「得点かどうか」に触れていました。

トップリーグの試合をよく見ている人なら「おかしい!!」と思う人もいるかもです。
VARなのに主審が映像を確認していないのではないかと。

VARチェック

こんなので確認しませんでしたね。
それは、オフサイドだからです。

ファールに関しては主審の判定が尊重されます。そのため、主審とVARルームとのやり取りが行われます。
やり取りの材料として、
・接触部位
・スピード
・ボールの優先順位
・強さ‥etc

それでも主審と判定との乖離があればビデオチェックが入り、ビデオを確認した主審とVARルームとのやり取りで判定が変更になることがあります。

今回のオフサイドやボールがゴールラインを割ったかどうか、三苫の1ミリなどはビデオチェックを行いません。

なぜなのか!?
ラインを超えたかどうかは事実でしかないためです。
オフサイドラインを超えていたかどうかに主審の見解は必要ないからです。

ちなみに、副審がオフサイドフラッグをあげていないのにオフサイドになった!主審が勝手にやった!!
と騒いでいる人いますが、今回のケースだと副審はオフサイドだと思っていません。
VARがオフサイドチェックをしたら細谷選手のかかとがオフサイドだったと決めたからです。
試合を担当していた審判団は得点だと思っていたと思います。



VARはなかなか理解が進んでいないので勘違いして理解している人が多いと思います。
VARの哲学や問題点を書いた記事もあるので良ければのぞいてみてください。


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