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[2021年3月24日水曜日]第二言語を話すように

 私は英語が苦手。
 その理由をそれなりに考えたら。
 英語をヤマト語に変換しないと、気が済まないから。
 速度に追いつけず、間に合わず。
 全くわからない、そんな気がした。

肯定
 僕は英語が苦手。

 というより、全くわからない。
 いくら勉強しても。
 その意味がわからない。

 それなりに。
 何がわからないのか。
 それを考えてみた結果。
 
 全く、スピードに追いつけないから。
 わからない気がする。


テツガクちゃん
 スピードですか?
 
 うちの裏庭には、二羽ニワトリがいて。
 生麦、生米、生卵、生食、ナマハゲが。
 箸を持ったまま橋の端っこを走って過ぎた店の。
 隣の客はよく柿食う客で書き入れ時。
 今晩は赤パジャマ、黄パジャマ、青パジャマ、信号機。
 ついで、下着の色は星空で。
 そんなはしたない、お綾、親にお謝り。

 という感じの速度に。
 追いつけないのですか?


肯定
 そうそう、ガクちゃんのそれは。
 言葉を使いこなしているから、出る速度でさ。

 不慣れで、使いこなせない僕の頭では。
 英語はこんな感じに処理される。

 When the night has come.

 いつ? 夜が? 来た?

 These vagabond shoes, are longing to stray.

 これら……バガボンド、いや放浪者の靴が。
 憧れです、さまようことが……。

 We can't rewind, we've gone too far.

 私達は巻き戻すことができない。
 遥かに行き過ぎた。

 こんな感じ。

 一つ一つの単語の意味を理解しようとして。
 それを必死になって、繋げようとするから。
 継ぎ接ぎみたい。

 だけど、言葉ってそうじゃなくて。
 使いこなしてこそ、言葉だと思うから。

 夜がきたら、『Stand By Me』。
 放浪者の靴が彷徨いたがったら。
 『ニューヨーク・ニューヨーク』。
 巻き戻せず、行き過ぎた僕らは。
 『ラジオスターの悲劇』。

 きっと、こんな感じに理解するには。
 毎回、ヤマト語に変換していたら。
 間に合わないと思うんだよ。


テツガクちゃん
 たしかに、そうかもしれませんね。

 英語をヤマト語に変換しようとするより。
 そのままの形で、曖昧な雰囲気でも。
 なんとなく、わかるような気持ちでないと。
 追いつけず、間に合いませんね。

 速度が出ないと。 
 第二言語として扱うのは。
 難しいそうですね。


肯定
 僕もそう思う。
 英語は……いや、他の言語もそうだろうけど。
 僕には馴染めそうにないよ。

 だけど、僕には。
 他の第二言語があるから。

 そう、巧みに第二言語を操る。
 皆さんと同じように。
 
 僕は相方。
 ワガママ・クイーンの声が聴こえる。
 他の人には変わっているように思える、耳と。
 変換しなくても、話がわかる。
 変わった気持ちがあるから。

 たぶん、この秘密の言語なら。
 きっと、他の誰よりも速く扱えると思う。
 下手したら、自分の母国語よりも簡単に。

 もしかしたら、秘密の言語の方が第一言語で。
 母国語は第二言語かもしれない。

 あなたにも。
 そんな秘密の言語があったり?


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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