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[2020年11月24日火曜日]教科書に載った、たから島なんて

 本当に好きな作品ほど。
 教科書という地図には載って欲しくない。
 だって、地図に載った、たから島なんて。
 浪漫の欠片もなく、格好がつかないじゃないですか。
 だから、どうか、BHCにMRBも載らないで……。
 えっ、既に載っていましたか!?

肯定
 もし、学生時代。
 夏目漱石を現代文で習わなかったら。
 今頃、僕は、夏目漱石の大ファンだったかもしれない。

 だけど、しっかりとハッキリと。
 現代文が用意した、宝を探すために。
 読まされた、夏目漱石。
 
 そして、見つけた自分の『たから』を。
 現代文色に染められ。
 それ以降、二度と読まない、と誓ってしまった。

 それが、教え育てる、教育なのだから。
 それは、詮無きことで仕方がない。
 教科書に載る、ということは、そういうことだ。

 だから、本当に好きな作品ほど。
 教科書には、載って欲しくない。

 そんな気持ち、わかるでしょ。


テツガクちゃん
 わかりますとも!
 私の『情熱のバラ』が、咲き誇っていますから。

 つまり、肯定さんなら……。
 BHCやMRBですね。

 ああ、どうか、そのまま。
 教科書には載らないで、と。


肯定
 そのとおり。
 僕の本心は、お見通しだね。

 そうさ、できることなら。
 そこには、載って欲しくない。
 たから島は、自分で見つけること。
 それが、醍醐味という『たからもの』だと思うから。

 できることなら。
 見つかることなく。
 分厚い『ほこり』という帽子。
 それを守るように、かぶっていて欲しい。
 『エルビス(仮)』のように。

 いや、キャプテン・なんたら(仮)のように。


テツガクちゃん
 そうですね、オシャレな『ほこり』と共に。
 待っていて欲しいですね。

 大丈夫です、本当の本当に凄いもの。
 必ず、その底には。
 引力のような不可思議さが在り。
 それに、引き寄せられる形で辿り着きますから。

 誰から教わることもなく。
 無意識に自然と、平等に必然と。

 ですから、教科書という地図には載せないで。
 地図に載ってしまった、たから島なんて。
 浪漫の欠片もないじゃないですか。

 あなたもそうは思いませんか?
 たから島が、地図に載っていたら……。
 現代文が説いた、夏目漱石の解釈に染められたら……。
 鉄人28号の名前が金太郎だったら……。

 やっぱり、とり憑く格好もないじゃないですか。

 鉄人28号は。
 正太郎君が認めた、正太郎だから。
 負けないのであって。

 二人の正太郎さんがいるから。
 二人三脚で力を合わせて。
 止まることなく進めるのであって。

 そう、自分で気づく。
 その瞬間が、最高に楽しく面白い。
 不可思議な浪漫、というものではないでしょうか?
 
 教え育てられる、教育では。
 出逢えないから、『たからもの』なのでしょう。

 
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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