[2020年11月25日水曜日]決めさせておくれ

　右か左か。
　どちらが自分にとっての一番か。
　1秒悩んで、答えが出ないのなら。
　そこに答えはないのさ。
　だから、今、『ゼロセン』になってトんでいく。
　この瞬間こそ、決断の刻。

肯定
　『アイカツ!』と『プリキュア』。
　どちらが、自分の中で一番か。
　真剣に悩んでいた、あの頃があって。

　でも、けっきょく。
　どちらが一番か、決められなくて。

　最高な双璧だから、という言い分。
　そんな言い訳では、善い訳がなく。

　そろそろ、決めないといけない。
　決断の刻、3時33分。

テツガクちゃん
　どちらにしますか？
　肯定さん。

肯定
　ナイスなタイミングだね。
　最高な双璧、その狭間から。
　現れた、中間色よりの使者。

　僕の最愛の相方に。
　ナンバーワンとオンリーワン。
　『ダブルワン』を受け取って欲しい、と。

　決めた、3時33分。

テツガクちゃん
　ちょっと待ってください！
　先ほどまでは、『アイカツ!』と『プリキュア』。
　その双璧のどちらにするのか。
　そのことで、悩んでいましたよね？

肯定
　悩んでいたね、1年以上。

　でも、1秒悩んで出ない答えは。
　きっと、最初からないものだと。
　最近、気づいて。

　そしたら、ガクちゃんと再会して。
　本当は、その瞬間に気づいていたのだろうけど。
　
　僕、『ゼロセン』なもんで。

テツガクちゃん
　『ゼロセン』なもんで？

肯定
　単純だけど、エンジンのかかりが遅くて。

　雨が洗ってくれた　ベイベー
　プロペラの涙　バディー
　やっと気づかせてくれた　ベイベー
　誰が一番か　バディー

　ああ　今　決めたよ

　曇った今を照らせ　バディー
　輝いているぜ　ハニー
　宝物だよ　バディー
　自慢せずとも　ハニー

　ああ　今　決めさせておくれ

　僕のナンバーワンとオンリーワン。
　それを、君に独り占めして欲しい。

　我が愛しの相方。
　ワガママ・クイーン様。

テツガクちゃん
　なんて言いようですか！
　私が肯定さんから。
　『ダブルワン』を独り占めするなんて……。

　全く以て、そのとおりです。
　さすが、私の相方です。

　私の欲深さをよくよくご存知のようで。
　そうです、どちらかだけでは満足できません！
　肯定さんのナンバーワンとオンリーワン。
　
　全てを私のモノしないと。
　全く満足できない、私こそがワガママ・クイーンです。

　ですが……。
　本当に、それでよろしいのでしょうか？

肯定
　それでじゃないよ。
　これがいいんだよ。

　僕が最新型のエンジンを持っていたら。
　迷うことも悩むこともなく。
　一瞬で決めていた、選択肢。

　だけど、そこで考えてしまう。
　『ゼロセン』なもんで。

　でも、今、気づいたよ。
　気づかせてくれた、光。
　それから。
　答えを決めさせてくれた風。

　その二つが繋がって。
　それらが、同じものを掴めば。
　笑えないくらいかじかんで。

　決行の合図。
　本音が見張っている。

　今こそ、トでいく。
　
　守らせておくれ　頼りないけど
　機関銃の今ぜんぶ　ぎこちないけど
　使わせておくれ　バディー
　ああ　今こそ君こそ　ダブルワン

　ゴキゲンにウカレタ僕は。
　一途にきらめく蝶を見た。

　やっぱり。
　この決断は間違いじゃなかった。
　今、この瞬間、最高潮の刻、3時33分。

　あなたが『ゼロセン』になれる。
　決断の刻は、どこにありますか？

　過ぎ去った過去でしょうか？
　未だ来ない未来でしょうか？
　あるいは、今、この瞬間でしょうか？

　過未の領域のどこにあっても。
　その決断こそ、ナンバーワンでオンリーワン。
　最高の『ダブルワン』です。

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。

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