ウサギとカモ


 はーい、テツガク肯定です。


 うさぎとかめ。日本ではそれなりに知られているお話だと思います。
 『アマガミ』を知るまで忘れていたこの話。
 昔、自分はかめだと思っていましたが。
 どうも最近、うさぎのようだと思い始めています。

 賢いFFがかめで、愚かなFRがうさぎ。
 そう同じFRうさぎの相方に教わった頃、出逢ったのが。
 この『ウサギとカモ』です。

 灰色ウサギ、バッグス・バニーと黒いカモ、ダフィー・ダック。
 愉快な仲間が大活躍する、『ルーニー・テューンズ・ショー』。
 
 私は、黒いカモ、ダフィー・ダックが大好きです。
 もちろん、バッグス・バニーも大好きですが。
 なんとなく、このシリーズにおいては。
 バッグスの魅力は、隣にダフィーがいないと半減するような気がします。

 昔の作品だとバッグス一人でも面白いですが。
 この『ルーニー・テューンズ・ショー』におけるバッグスは。
 ダフィーがいないと始まりません。
 この関係性は、とてもステキな信頼依存だと思います。

 そうです、信じて頼っているからできる依存。
 バッグスがダフィーをダフィーたらしめて。
 ダフィーがバッグスをバッグスたらしめる。

 そういう関係性を相方は『ウサギとカモ』と呼ぶようです。
 そして、競争に飽きてしまった、あのうさぎは。
 競争相手のかめではなく、依存できるカモを探しに眠りの世界へ。
 実に愚かですが、先を見る目はあるようです。

 狂騒的な競争にとりつかれたかめよりも。
 狂騒的に面白い毎日を過ごさせてくれる。
 そういう騒がしい黒いカモが、隣にいた方がいいに決まっています。

 隣にカモがいる限り。
 バッグス・バニーはバッグス・バニーであれて。
 忙しく面倒な競争などせずに、「どったのセンセー?」って言えるんですから。


 『ウサギとカモ』、『ネズミとネコ』。
 信頼依存のような関係性に憧れ出した私もかなり相方に信頼依存。
 競争とは違った魅力の方が、どうも私には合っているようです。


 たぶん、ココまで辿り着いてしまったあなたは。
 賢いFFかめだと思いますが、その永遠に続く競争に飽きたら。
 かめをかめたらしめる、信頼できるステキな依存相手を探しておくのは……罪ではないと思います。
 『ウサギとカモ』です。


 それでは、また次の機会にお会いしましょう。




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