ずっといっしょ
いつまでたっても、ほわっとちゃんが来ない。
約束を忘れちゃったのかな。
「黒ガトちゃん!」
バターの香りのほわっとちゃん。
お砂糖でできた、大粒なみだで走ってきた。
あぁ、そんなに泣いたらせっかくのおいしさが逃げちゃうよ。
「ほわっとちゃん、おそいよ!」
「ごめんね。ごめんね。お誕生日プレゼントが決まらなかったの」
差し出した両手には、めいっぱいのプレゼント。
お花の砂糖漬け
甘酸っぱいイチゴジャム
キラキラのアザラン
色とりどりチョコスプレー
新鮮なフルーツ
おいしい生クリーム
雪のような粉糖
たくさん、たくさんのプレゼント。
「黒ガトちゃんのこと考えたら、ふえすぎちゃったの…」
黒ガトちゃんの目にもお砂糖。
「ほわっとちゃん、一緒にこれでオシャレしよう」
今日はふたりでファッションショー。
手をつないでルンタッタ。
ずっとなかよし、いつまでも。
ずっとだいすき、いつまでも。
ルンタッタ。ルンタッタ。
✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
EATALKMASK様で開催されている「スイーツな小説コンペ」に参加させて頂きたく、絵本調で書いてみました。
協賛されている手づくりスイーツ ほわっと様のバターパウンドケーキとチーズ&チョコの黒ガトーショコラのキャラクターから想像される世界が無限に広がっていて、他の方の作品を読むだけでほっこりします。
ぜひハッシュタグ #ほわっとコンペ を辿ってみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?