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令和のスマホごっこ

今や生活必需品のスマホ
仕事の連絡も息子の小学校のお便りもこれがないと困ります

駅のホームで
信号待ちで
階段の踊り場で
自転車に乗りながら(危ないよ)

少しでもすき間時間があると
サラリーマンも学生さんも手元の小さな画面に忙しそう

自分もその中の一人なんだけど
傍から見るとその姿はあまり美しくない
新聞や本を読んでいるのと同じようで何か違うんだよな

立派な身体や周りの環境をほったらかしにして、
小さな画面の世界に意識が吸い込まれてるのはなんだか滑稽にも見えてしまう

娘を送りに保育園へ行ったとき、まだほっぺに赤ちゃんの面影の残る女の子が、園庭で砂場遊び用のタッパの蓋を握りながら三輪車を運転していて、こけてしまったところだった。

すかさず先生が起こしてあげて、「大事なスマホ落ちたよ」とタッパの蓋を渡していたので、わぁ、令和の電話ごっこはタッパの蓋がスマホなんやとクスっとほほえましく思った。自分が子供の頃は、「ピッポッパ、もしもし~」なんてしていたけど、今は指でスライドの動き。
子供って大人の姿をよく見ていて、リアルに模写する。

門を出る時にその女の子を見たら、三輪車にまたがりながら、両手でかざしたタッパの蓋をぼぉっとした目でずっと眺めていた。
中身のないタッパの蓋を眺めてるなんて滑稽なんだけど、ああ、スマホを眺めている姿ってこんな感じだー!と
大人の姿を見ているようで、ほほえましいというよりドキッとしてしまった。
子供ってよく見ているな。

私もスマホを眺めているつもりで、実はタッパの蓋を眺めているのと同じ、
中身のない時を過ごしているだけの時があるかも、、、。

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