49

　早いもので49歳の誕生日を迎えた。この一年は大切なような気がする。

　一年しか違わないのに、「40代です」と挨拶するのと「50代です」と言うのは重みが違う。50年という事は半世紀だ。そう完全で完璧な「おじさん」である。40代でも「おじさん」ですけどね。

　子供達が生まれた時、「50前に二人とも成人を迎えるんだ」、家族、子供の為に、とにかく頑張らないといけないと誓った気持ちは今も忘れない。東京ではとても若い父であったように思う。

　最近は初めて40代で父になり30代で母となる家庭も多い。子供が成人する時に父は初老である。現在の私に例えたら5歳ぐらいの子供がいるのと同じだ。

　子供達が成人した経験を持っている私としては、もう一度子育てをするのもありですね。早いのが良いのか？遅いのが良いのか？互いに一長一短だが、子育てから得る色々な気持ちは心が豊かになると思う。

　子供が生まれる前に子育ての事を心配する事なんて何もないと思う。私は元妻が妊娠した時、楽しみで楽しみで仕方なかった。「頑張ろう」と思う気持ちが大きくなるだけだった。

　こう言ってしまうと何だが、色々と経験をしながら子供は勝手に大きくなっていく。そこに愛情を持ち傍でサポートしていければいいのだ。現在は無償化制度や各種助成金もあるから、自炊してやり繰りすれば金銭面的にそこまで困窮しないと思う。

　フィリピンの貧困を見ているからかもしれないが、どんなに貧困でも笑いながら楽しく生活をしている。あの笑顔には心を打たれる。日本も沢山の笑顔で遊ぶ子供が多くなること願うばかり。

　笑顔はとても強い力を持っているのですよ。皆さんは最近、自分の事以外で笑って生活していますか？「ふっ」とした時、自然に微笑んでいますか？