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フィリピン・ロックダウン緩和

 保証がないまま経済をこれ以上、止めておくことは死活問題である。フィリピンの重症者率は低いと思うのだが、ロックダウンをしていても感染拡大が止まっていない。

 若い人々が多いので無症状の保菌者が居たり、自然治癒しているのだろうか?フィリピンの衛生面はとても貧弱である。もし緩和に伴い一日の感染者数が倍増から数倍になり始めたら本当に医療崩壊を起こすことになるだろう。

 もともと衛生基盤が弱いので、搬送に係る人たちの感染や院内の集団感染、医療従事者の感染拡大が非常に懸念される。

 医療崩壊になると通常の病気や怪我に対処出来ない。

 常に死に直結する狂犬病やコレラ、デング熱、マラリア、食中毒などに罹患する可能性も高いのだ。勿論、骨折なども治療できなくなる。

 これがとても重要なのですが、毎年流行するインフルエンザと比べる方達が多いが、ワクチンや薬があるので医療崩壊は起きない、たとえ死亡者数が多くてもワクチンや薬があるウイルスと混同してはいけない。それがウイルスと人類の戦いなのだから。

 怖い事は医療崩壊による二次、三次の被害拡大です。そうなった時、経済はロックダウンという方法でストップする時よりも過酷かもしれない。過去のスペイン風邪の風刺画を見るような光景かもしれないのです。

 雨季に入るため、雨がウイルスを流してくれる事はありがたい。その半面、道路整備やインフラが弱い為、下水が溢れ出したり、排水が追い付かずに水が溜まる。

 水たまりには絶対に入っていけないし出来れば近寄らない。そこがホットスポットである可能性があるからだ。

 水たまりや乾いた直後の粉塵にウイルスはまだ生存している可能性は高い、マスクや出来れば帽子(キャップ)も必要だと思う。フィリピンはアルコール消毒の文化があるのは救い。必ず、頻繁にアルコール除菌をて欲しい。自分の顔や人に触れる前にね。

 常夏のフィリピン。ビーチサンダルやサンダル系の履物が多い、家に入る前に足とサンダルを水で流し拭いてから家に入る事をお勧め。「玄関に柄杓とバケツを置いといて対応できると思う」できれば、そのままシャワーを浴びるのが理想です。(もちろん着替えてくださいね)

 外出したら、手すりやベンチなどは極力避けるべき。基本的に外に出たら物に触らない、何かを触る前と後に必ずアルコール消毒。もしくは手洗いを徹底しないと感染は一気に爆発するかもしれない。

 高温多湿でこのウイルスが活動を弱める事を願う。このまま感染が拡大せずに治まったように見えても、半年もしたら雨季は終わる。もしも第二波が半年後に来た時は瞬時に蔓延すると思う。スピードは今よりも格段に速いと思います。(季節性インフルエンザと同じになると言う事、しかし薬はない)

 衛生面の知識や行動を徹底して教えるべき。フィリピンのようにロックダウンしていても日本と同じかそれ以上の感染者が出ているのだから。明日は我が身と心して経済活動と共に生活して頂きたい。

 必要以上に怖がる必要はないと言っても、それは国民全体の衛生面知識と行動とインフラが伴っている場合に限る事を忘れてはいけないと思います。

 ロックダウンが緩和され1カ月後に自ずと結果は出てきます。私の考えすぎで済んだら幸い。本当に蔓延しないことを祈ります。

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