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ウワサのブロック注射は痛いのか。3種類のブロック注射を打ってもらった感想など〜神経根ブロック編〜

私が経験したブロック注射は3種類、そのうち入院中に打ったのは2種類で、前回は、1つ目の硬膜外(こうまくがい)ブロック注射について書いた

続いて、もう一つの「神経根(しんけいこん)ブロック注射」についても書いてみる。

ちなみに、私は「硬膜外ブロック」を5回、「神経根ブロック」を4回と全部で9回打った。1回打つと一日開けなくてはいけないらしいのと、(その病院では?)硬膜外と神経根は交互に打つものらしいので、
1日目:硬膜外
2日目:休み
3日目:神経根
4日目:休み
これを4回転半
、繰り返したということになる。

痛みも効果も「神経根>硬膜外」。ならばこんどこそ、このチリチリ飛んでいけ!

1回目の硬膜外ブロックは、残念ながら、休息時間修了数時間後にその効き目が消えてしまって、また下半身全体火あぶりのようなチリチリが戻ってきてしまった。イメージとしては、当初の痛みが10だとすると、注射直後に0〜1、その後9まで戻る、そういう感じ。10も9も痛いのには変わりはないし、1回のブロック注射で痛みから解放される人もいると聞いていたので、あの痛みが戻ってきてしまったことで気持ちはとても落ち込んだ。
翌々日、「では今日は神経根ブロックにしましょうね。この間のよりちょっと痛いですけど」と言われ、また恐怖。

神経根ブロック注射は、「レントゲンのテレビモニターで腰の骨を見ながら特定の神経根を狙って針を進めます」とあるように、レントゲン室で行われた。

どうせ痛いブロック注射をうまくやり過ごすコツは無になること・・・だと思う。

神経根ブロックも、一昨日の硬膜外ブロックと同じ、“神の手”を持つ麻酔科の先生に担当していただいた。レントゲン台にうつ伏せになり、看護師さんたちに姿勢を決めてもらうと、その先生はあっけらかんと「さっさとやっちゃいましょうね」とリラックスさせてくれた。
どうせ痛いのだから、もうあれこれ考えない。地蔵になる。無の境地・・・・。これが9回のブロック注射を打ってみて、私が会得したちょっとしたコツです。どなたかのご参考になれば。

後ろから「はい、70ミリ」と先生の声。はぁ、また7センチの針ですね、そう
ですか。でも“無”でいきます・・・。

神経根ブロック注射の痛みはチリチリを超えるチリチリ。硬膜外との違いは。

「まず、麻酔ですよー」の声とともにあっというまに右腰に針が入った。少しずつ深く潜っていくのがわかる。
・・・・と、と、と、とととととと、イテテテテテテテテ!
神経根ブロック注射は、チリチリ痛む神経に直接打つ注射。麻酔といえども、いつも痛いところに直接打つのだから痛いに決まってる。
痛みとしては、チリチリを超えるチリチリ。感電してる感じだ。

硬膜外は数秒で麻酔が効いて、針が入っているうちから痛みが薄らいでいくのだけど、神経根はそれがなくチリチリが続く、それが違いだった。そして、そのまま本番の薬を注入する!

その瞬間、右下半身、足の指先まで感電マックス!
ぎゃーーーーーーーーー!
「いたーい、いたーーーーい!いたいってば!」
と叫ぶこと数秒、その間素早く先生は隣の部屋に行って、レントゲンの画像を確認した。薬がちゃんと患部に入ったか確認したんだと思う。
「OK!」その掛け声ですぐに先生は戻ってきて背中の針を抜いた。

・・・・呆然自失。痛すぎでしょ、これ。完全に感電したよ!
また、消毒、絆創膏とものすごいスピードで処置され、車椅子に乗せられて、ハイ終了。

よちよち歩いてレントゲン室入室してから車椅子で退室するまでの時間は。

あ、1回目の硬膜外同様、レントゲン室入室から車椅子で運び出されるまでの時間、また計ってました。
硬膜外は、前回書いたとおり処置室入室から退室まで13分。
神経根は・・・はい、12分でした
はっや!!!そして、さっきまで9だったチリチリは0になる。
す、すごいなぁ・・・。

もう少し詳しく調べると、この神経根ブロック注射というのは、「ある神経を確実に捕らえて、そこに麻酔薬を打つ方法です。我々専門医でもレントゲンをかけながら、針の先が確実にその神経を捕らえるのを確認しながら」打つのだそうだ。

レントゲン見ながら細い(であろう)神経を捉えて打つ、って、麻酔科の先生、神です!

その後は硬膜外ブロック注射と同様6時間の休息時間を横になって過ごした。
前回同様、痛みゼロの時間は「ウフフ」と思わず笑ってしまうくらい幸せだった。
とりあえず、すごいです、ブロック注射!

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