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VCの紹介でスタートアップに転職した話。

VC(ベンチャーキャピタル)が投資先のスタートアップ企業への転職をサポートしてくれる仕組みがあります。
実は、私はこの仕組みの第1号(たぶん)としてLAPRAS(旧社名scouty)に入社しました。

昨年末には日経にこんな記事も掲載されていました

あまり知られていないこの仕組みについて、私個人の経験から、とても簡単ですが書いていきます。

スタートアップ転職のきっかけはVCのMeetupイベント

私が転職を考え始めたのは2017年の春先でした。
社員数1桁のスタートアップに興味を持って、良さそうな企業を探していました。

でも、世の中には社員1桁のスタートアップの情報はあまり出てきません。
なぜなら、彼ら自身に発信力がないからです。

Wantedlyで上位に表示されるのは、ある程度名の知れた企業ばかりでした。
私が求めていた、シード調達を終えたばかりのような小さなスタートアップ企業は知人のつてなどで見つけるしかない状態。でも、私にはそんなつてはありませんでした。

そんな中見つけたのはIncubate Fundが行っているMeetupイベントに書かれていた「スタートアップ、ベンチャーで働きたい人も歓迎」という要項でした。

Meetupのメインターゲットは、投資対象の起業家でした。
でもその要項を見たときに「投資先に人材紹介をするのだろう」と想像し、つてを作るような軽い気持ちでそのMeetupに申込みました。

最近開催されていたMeetup。企業名も明記され、華やかになっています

たった1社紹介された、サービスローンチ前のLAPRAS

そのMeetupで会ったのが、Incubate FundのHRマネージャー。
(パートナーの方とはほとんど話しませんでした)

思っていた通り、投資先に人材を紹介する仕組みをこれから作っていくという話を聞き、私の経歴やスキルと照らし合わせて、マッチしている企業を紹介してくれました。

最初で最後、たった1つ紹介してくれた企業が、当時マンションの一室で3名だけでサービス開発をしていたLAPRASでした。

代表の島田から話を聞いた時には、まだサービスはクローズドで展開していてサービスサイトもありませんでした。でも、話を聞いた後には入社したいという気持ちになっていました。

LAPRASへの想いなどは記事の趣旨とは別なので、また違うときに書きますが、こうして私はVCの紹介で社員1桁のスタートアップに入社することになりました。

移転直前のオフィスの様子。インターン含めて計10人くらいまで粘りました

VCに紹介してもらうことのメリット

VCにスタートアップ企業を紹介してもらうことの転職者側のメリットは、下記2点だと考えています。

● 世の中に出てこない社員数1桁スタートアップに出会える
● スキルマッチ、カルチャーマッチした活躍できる環境に出会える

前者はすでに紹介したとおり、世の中に知られていない発信力が弱いスタートアップでも投資元のVCはよく知っています。

後者は、一般的な採用エージェントと違い、入社することがゴールではないことに起因します。
VCが投資先に人材を紹介するのは、その企業が成長しEXITすることで利益を得るためです。VCにとって重要なのは入社させることではなく、入社したメンバーが活躍し、企業の成長に寄与することです。

活躍する見込みがある、カルチャーがマッチしていて長い期間でバリューを発揮できそう、そういったことを念頭においてマッチするスタートアップを紹介してくれます。(のはずです)

最後に

私はIncubate Fund経由で入社しましたが、他のVCも同じようなことを行っています。Incubate Fundは、Talent Networkという登録制の仕組みをはじめています。

すべての人がスタートアップに行くべきだとは思いませんし、VCの紹介で転職するべきだとは思いません。

でも、もしスタートアップへの転職を考えた時には、隠れたスタートアップをしっていて、利害が一致しているVCの転職支援を頼ってみるのもおすすめです。

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