公開されている会社紹介資料をまとめてみました。
社内向け、候補者向けに公開していた会社紹介資料を、WEB上に公開する企業が増えています。
この記事では、これまでに公開された企業の会社紹介や採用、事業内容の資料をまとめて紹介します。
会社紹介資料公開のメリット
会社紹介資料を公開するのは、採用のためのPRが目的です。
企業によっては他の狙いがあったり、副次的に他のPR効果が現れることもあるでしょうが、採用候補者への認知・興味・理解を目的とすることがほとんどだと思われます。
<想定されるPR効果>
● SNSなどで拡散されて、会社の認知を獲得する
● 働き方やカルチャー、ビジョンを知ってもらい、興味を持ってもらう
● 選考を検討している候補者に、会社のことを予め理解してもらう
SNSでバズり、認知・興味が増すことももちろん大事です。
でも、たとえ話題にならなかったとしても選考を検討している候補者が見つけやすいところに情報を置くことは大事です。
面接時の理解度が向上しより深い話ができたり、説明漏れによる懸念が残らなくなったり、という効果があるからです。
資料公開の先駆け「SmartHR会社紹介資料」
2018年8月に公開されたSmartHRの会社紹介資料は、資料公開ブームの先先駆けとなりました。
採用面接に使用されていたというこの資料には、会社沿革、事業成長の説明から給与テーブルまで網羅的にSmartHRのことが紹介されています。
p41から紹介されているオープンな企業文化が、資料公開の意図とリンクしています。SmartHRでは、経営会議の議事録やキャッシュ残高などの情報を社内に公開しています。
社外への資料公開は、こういったオープンな企業文化を体現するものだと感じられました。
資料公開の影響
こちらのブログで紹介されているので、詳細はこちらをご覧ください。
主なポイントは下記の通りです。
● 応募数は『5.3倍』に増加
● 閲覧数40万回 (2019年4月28日現在)
● マッチしそうな応募が増え、ミスマッチしそうな応募は減った
※資料公開のウラ側もブログにまとめられていました。
メディアにも取り上げられた「採用候補者様への手紙」
THE BRIDGEやダイレクト・ソーシングジャーナルで記事として取り上げられたミラティブの採用候補者様への手紙。
SmartHRの会社紹介資料にアイデアを得て作ったという資料は、ミラティブらしさを表現するために「手紙」の体裁がとられています。
ミラティブでは、「エモさ」がカルチャーとして存在しているといいます。
資料では、実現したい世界観やサービス説明、社内のカルチャーにフォーカスしたページが特徴的です。
部門ごとに資料公開「ベルフェイスの社内発表資料」
個人的に面白いと思ったのは、ベルフェイスが公開した部門ごとの2018年度の振り返りと2019年度の計画資料です。
これは、社内発表用の資料を活用しているそうです。
※他部門の資料はこちらから
面白いとおもったポイントは下記の2点です。
具体的な施策や進捗を公開
CS部門では、平均ヘルススコアの向上に課題を感じており、キックオフが未実施の企業は活用できず(モグラ化)平均ヘルススコア低下につながっているなど、具体的な課題・施策を公開しています。
部門ごとに注目度がわかる
これは資料の内容とは関係ありませんが、社外から見たベルフェイスの印象が資料の閲覧数から感じられました。
最も閲覧数が多いCSチームはイベントなどでも見かけることが多く、個人的には「ベルフェイスといえばCS」という印象を持っています。(もちろんSaaSサービスなのでCSが注目されているということもありますが)
会社全体での採用施策でもありますが、強力な、特色ある部門を持つ企業は、ベルフェイスのようにチームごとに情報を出していっても面白いかも知れません。
その他の公開資料まとめ
「その他」というまとめ方は失礼かも知れませんが、書いているうちにキリがなくなってしまったので、各社が公開している資料をまとめて紹介していきます。
ドクターズプライムで 働くことに興味がある方へ
Progate会社紹介資料
Ubie会社紹介資料
ベイジの会社紹介
メドレー会社紹介
LAPRASの会社紹介資料
ちなみに、私が所属しているLAPRASでも会社紹介資料を公開しています。
ダウンロード仕様のため、閲覧数は多くはないですが社員の平均・最低給与からSOの保持率なども紹介しています。
(宣伝ぽくてすみませんが、面白い内容だと思います)
※ダウンロードページはこちらから
最後に
企業が社内の情報を社外に公開していく潮流はしばらく進むと思われます。
情報を社外に公開していくオープンな企業姿勢は、特にスタートアップ・ベンチャーでは当たりまえになっていくでしょう。
当たり前になるからこそ、これからはただ公開するだけでは他社の情報に埋もれてしまう可能性があります。
埋もれてしまうだけならまだしも、他社とのクオリティの違いやオープンにしきれない部分が多いことによって、会社のイメージを毀損してしまうことも考えられます。
普段使っている資料をなんとなく出していく、他社と同じフォーマット・内容で公開するのではなく、何が自社の特徴で、候補者に何を伝えるべきなのか、今一度考えていく必要がありそうです。
そして、体裁を取り繕った情報を出すのでではなく、まずは良い企業になって、その情報を発信していくということが何よりも重要です。
備考
・掲載している情報に問題があれば、Twitter宛にご連絡ください。
・記載内容は、2019年4月28日現在の情報です。
(資料は各社が随時アップデートしている可能性があります)
・SmartHRさんのブログで「元ネタリスペクトの精神をお持ちの方はSmartHRの会社資料のリンクを貼ってね」と書いてありました。
弊社も見落としていたのですが、インスパイアされた方はぜひ貼ってください。
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