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#15. 英語の苦手な会社員が、海外駐在員として英語を駆使し仕事を行うまでになった経験を経て書く「英語」についてのこと

どこかの本のタイトルみたいだな。少し長めの約5,000字。

さて、自分は普段海外駐在員としてインドで仕事をしている。今現在はコロナの影響で長期的な一時帰国中だけど。駐在歴は4年目。以前投稿したが、会社というか仕事柄海外駐在は珍しいものではなく、程度の差はあれ社内に語学堪能な人は多い。(その投稿はこちら)

そうした会社で働いているとよく聞かれた(る)ことがある。

「どこか留学してたんですか?」

「入社時点で英語はできたんですか?」

最初に言おう。

海外留学をしたことはないし、英会話学校に通ったこともない。外国人の友人がいた訳でもなく、本腰入れて英語の勉強をしたのは大学受験の時がほぼ最後。TOEICを初めて受けたのは大学4年の時で、それも「就活に向けて一応スコア取っておこう」くらいのノリ。大学受験の貯金だけを頼りに一切対策をせず受けたTOEICは、400点台と全く武器にならないスコアだった。

入社後も、忙しさと楽しさにかまけ全然勉強しなかった。ただ、世界各国のスタッフとやりとりが生じるので業務に英語は必須である。メールの読み書きは調べたり簡単な単語を用いて対応できたが、会話になるとてんでダメ。何を言ってるかさっぱり分からないし何と言えばいいのか分からなかった。電話で適当に相槌を打っていたら「今俺が何を話しているのかちゃんと分かってるか?」と結構なトーンで相手に怒られたこともある(←当たり前)。その為、電話が鳴りそこに国際電話の番号が表示された時はなるべく出ないようにしてやり過ごしていた。自分宛の時は「これから会議だからメールしてくれ」とか言って。

その英語力だった自分が今では駐在員として海外で働いている。現地のスタッフと仕事をしているのでコミュニケーションは英語。今回の投稿は、そんなインドでの経験を踏まえて"自分なりに"掴んだ英語についての解釈を書き連ねるもの。その内容は、

1. 「英語学習で必要な取り組み」

2. 「"英語ができる"とはどんな状態を指すのか」

3. 「英語を身につける上で大切なこと」

の3点。予め断っておくが、学術的な定義や良しとされる学習理論は知らないし、以下内容の正否も分からない。あくまで、"実地経験を通じて英語を身につけた一会社員の所感"であることをご留意いただきたい。これから英語学習を取り組もうとしてる人、あるいは既に始めている人や、何となく行き詰まってると感じる人の参考になれば幸い。

それでは、本編スタート。

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