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先生方の部活に対する考え方、後出しジャンケンじゃないですか?〜問題提起編〜

さて、恐る恐る、しかし確固たる覚悟を持ってこのようなタイトルにして記事を書いてみた。先日、私の大好きなNPO法人の代表に同意見をもらったので確信を持って書きたいと思う。

まずもって文章間、背景などを読み解こうとしない人にはそもそも理解されないし、説明もしんどいだけなので無視をする。
私が「マトモ」と評する人たちはこの記事の表面だけを切り取って捉えようとせず、本質的に理解してくれるものと確信しているので心配していない。

ちゃんと読んでいただければ、ただ先生方に喧嘩をふっかけているような内容では無く、部活動問題の本質解決に努めようとしていることがご理解いただけるはずだ。繰り返すが、分からない人はどうでもいい。

ではまず結論。後出しじゃんけんと評したのは、先生方は先生になる際に「部活動」が学校業務として認識した上で先生になられてますよね?
ということ。
部活動が脱法状態にある、というのは後付で知ったことですよね、ということなのだ。
そして問題の本質的な部分に目を向けず(本質は後述)、部活動を目の敵にしたように一方的な論を展開している方が多いことに疑問が残るし、労働組合的な動きになってしまっている事が私には悲しい。(本当に痛ましい事故も起きてしまっており、強い感情を持つことは当然理解します。)

もちろん中には部活動は学習指導要領外であり、本来的な学校業務では無いと理解していた先生もいたでしょうが、数は多くないでしょう。
未だにその事実を知らない先生方も少なくないでしょう。

ただ、それを知らなかったとしても何ら非はなく部活動は事実として学校教育の一部に疑問の余地なく組み込まれていたのですから。
自分自身も中高の教員免許を持ってはいるが、当然そんなことは知りもしなかった。教採を受けていないので、その試験内容にそういった内容が盛り込まれているかは知らないが、現状の先生方を見る限り、盛り込まれていない、ないしあったとしても重要視されていないのだろう。

そして私は前から知ってたんだから文句を言わず頑張らなきゃダメですよ?なんていう事は一言も言うつもりはありません。ここまででもしそのように思っていた方がいたら、あなたとは今後も理解し合える事はありません。
読解力が無さ過ぎだし、早とちりし過ぎです。
ただ、ここはちょっとキャッチーなタイトルで釣ろうとした私にも非があるとも言えます。すみません。

しかしながら、大半の方は理解してくれているものとして進めます。

わたしは部活賛成派・反対派が対立するような構造では無く、健全な着地点を建設的に探る必要があると考えていまし、多くの方がそうであろうと思います。
北風では物事は動かない。太陽であるべきと考えています。

部活動が脱法状態(違法というより脱法のほうが正しいような気がしています)にあるのは紛れもない事実です。ブラックな労働環境になってしまっていることは事実です。名古屋大学の内田先生が「ブラック部活動」というキャッチーな言葉を使い、教員の方々の労働環境にメスを入れようとしていることは大変に意義のあることだと考えています。

現行メディアの意義は別にして、やはりメディアの注目を集めないと世間の耳目は集められないからです。内田先生は研究者なので、現状の研究をし、常に情報発信をしてくださっています。

しかしながら私は教員の方々の劣悪な労働環境の原因は「部活動」では無いとほぼ確信しています。ここはまだ私の推量を出ない部分ではありますので、今後綿密な調査や裏付けが必要になってくるかと思います。

以下がうまくリンクできているか分かりませんが、塩竈市教育委員会の調査結果があります。宮城教育大学の神谷先生がFacebookにて共有くださったものです。

<部活動の時間の減少が、勤務時間の減少には直結しない>

↑ダメなら後でリンクまた調整します

この一つの教育委員会のデータを根拠に全てそうだ!などと暴論を吐くつもりはありません。しかしながら、これが実態に近いと実感からも確信しています。

OECDの調査から見ても学校での労働時間の中で部活動の時間は最も長い方です。事実として部活動に費やす時間は長いです。

私はここでこう思っています。
もし今学校から部活動の時間をゼロにした場合、確かに一気に楽になるであろう。これは間違いないでしょう。
しかしながら、見える未来として半年後、1年後、恐らく先生方はまた今と同様に「忙しい」という状態になっているのでは無いかと思います。

ここで透けて見えるのは何点か。

1. 現状の業務が本当に適正か

いらない業務は無いのか?一例として未だにFAXなんか使っているのは教育現場くらいですよ?無駄な会議は多くないのか?
「働き方改革」とか言われているけど、まあどうせ実現しないだろうな、と。また、そのように言っているのは現場の先生方ではなく文科省のお役人だったりする。

2. 本来的な業務で無い事が混入してきた際に自浄作用が無い

部活動という本来的な学校の業務で無いものが混入してきた場合にそれを排除できなかった歴史的背景と結果。
恐らく今後も部活に限らず(例えばモンペのクレーム対応など)不要な業務が降って湧いてきた時にはねのける事が出来る機能が学校には無いこと。

小学校の部活を廃止した名古屋市や新潟の加茂市のような英断が出来るトップがいる地方自治体は少ないだろう。

上記の点などから、部活が無くなってもきっとまた忙しくなっているだろうということは容易に想像がつく。

ここで私が最近考えているのは学校教育の本来的な業務の「再定義」である。あ、ですます調が混在。まあ知ったことか

Twitterなどで部活動反対派の先生を見ていると、単純に忙しいことに言及している先生から、学校は「勉強」をするところだ、という方が多くを占めるように思う。

本当にそうなのだろうか?

いわゆる「勉強」という機能は学校から約1兆円分も外部に流出してしまっている。(塾・予備校)
部活動が無くなった事で、これを本当に学校の機能として取り戻せるのだろうか?私は違うように思えてならない。

そして以下の記事で極論とも言える理論を展開しているので是非ご覧いただきたい。

簡単に言うと学校は基本的な健康を維持するためだけの存在であり、勉強部、野球部、サッカー部というものが存在するような形だ。

こりゃダメだ。まだ続きます。この記事でやるか新しい記事でやるかは起きたら考えます。

サポートしていただける方には大感謝!是非よろしくお願いします。