人を頼る能力は実力と強い相関がありそう

仕事をしていると、人から頼まれごとをされたり人に頼んだりすることがある。これは管理職・非管理職を問わず行われる過程で、上司から部下へ頼み事をするのはもちろん、部下から上司に頼み事をすることだってあるし、同僚同士で頼み事をしたりすることはある。
さてこのとき、「頼み方」というものがあるが、これが個人の能力に強く相関していそうだなと考えている。
というのも、依頼を行うために、例えば私は以下のような工程を経ている。

  1. 依頼する相手を決定する

  2. 依頼する内容を把握する

  3. 依頼する相手が実行可能な単位で工程を分割する

  4. 分割した単位で、どの工程を依頼するかを検討する

  5. 依頼する内容を相手に伝える

  6. 必要に応じてフォロー

頼む相手や内容に応じて細かい差異はあるだろうが、概ね以上の工程を経ることになるだろうと思う。

さて、上記の6つの工程だが、実行するためには、「実は自分でもできる」といった状態にする必要がある。つまり、依頼したい工程について、自分でも完璧とは言えないまでもある程度できる状態であると、依頼した人はストレスフリーに実行ができる。
ところが、1~6に漏れがあったり、あるいは自分での理解が曖昧であったりする部分があると一切依頼ができなくなってしまう。それか、実行者はわけが分からず手探りで実行する、といった極めて負荷の大きな作業を行わなければならなくなる可能性がある。
ただし、例えば専門家や経験のある人に依頼する場合は、多少曖昧であっても上記の負荷は緩和される。しかし、それでも例えば「何を依頼したいか」という理解が曖昧なままだと専門家でも手こずることになる。

つまり、少なくとも「自分は何を依頼しようとしているか」ということを理解し、相手に伝達する能力が必要になる。この能力が極めて重要で、仕事の能力に大きく作用するのでは無いかと私は考えている。
細かい話は別にまとめるとしよう。

もちろん、「頼み事をする際の頼み方」といったソーシャルスキルも必要な訳で、おそらくこれも個人の能力に比例するはず。それも別の機会に書いてみたい。

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