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外国でいいプレーをするには、その国の言葉が話せないといけないのか。

自分がブラジルと
コスタリカでプレーしたことで
より考えるようになったであろう問いがあります。



「 外国でいいプレーをするには
 その国の言葉が話せないといけないのか? 」



これまでは漠然としか考えていなかったので
答えもとても曖昧なものだったのですが
ここ最近とてもスッキリと答えが見えたのです。


2つのきっかけがありました。


ひとつは
8月末に放送された『 FOOT×BRAIN 』。

言語技術教育のプロフェッショナル
三森ゆりかさんをゲストに
「サッカーにも不可欠な言葉力の磨き方」
をテーマにした回でした。

その中で
もうひとりのゲストの名波浩さんが
ご自身の体験を振り返って、こんな話しを。


「 僕は日本での現役時代には
 外国人選手とほとんど
 つるんだことがなかったんです。
 ピッチ外でご飯に行ったりとか
 あのプレーこうだったよなとか
 話したことなくてですね 」


「 でもイタリアに移籍して
 自分が外国人になったとき
 言葉が喋れなかったら
 ボールがこなかったんですよ 」


「 文法とかは関係ない。単語でもいい。
 とにかく伝わるようにしなければ
 試合に出れないんですよね 」


そして、もうひとつのきっかけは
やはり8月末にネットで見つけた
内田篤人さんのインタビュー記事。


「 ドイツで7年半プレーした僕は
 ドイツ語がわからない(笑)。
 レベルでいえばミーティングの内容が理解できる
 サッカーをするうえでは問題がないくらいで
 一人で外に出たら確実に困るレベルだ 」


「 海外で活躍するためには
 言葉・コミュニケーションが大事っていう
 いつからか当たり前のように言われていることも
 僕の見方では、そうでもないけどなあ、となる 」


「 僕が知る限り、うまければ使われる。
 チームを勝たせる働きができれば
 試合に出られる。
 そこに " 言葉 " は関係してこない 」


ほんと同じタイミングで
この両極の意見に触れることができて
自分のなかでもあらためて考えてみたのです。


「 外国でいいプレーをするには
 その国の言葉が話せないといけないのか? 」


そして、行き着いた答えは


「 そっか、どっちでもいいんだ 」


という身も蓋もないもの…
でも、なんだか、すごく腑に落ちたんです。

きっと、どちらが
正解・不正解かという問題なのではなく
どちらがより自分的にしっくりくるのかどうか
の話しなんじゃないかなって。

名波さんとは
これまで一緒にボールを蹴ったり
お話をさせてもらう機会もあったのですが
言葉を使うコミュニケーションから生まれる関係性
をとても大事にされている方なので
それができない環境だと
自分自身に対してもプレーに対しても
いいフィーリングが持てなかったのかもなと。

内田さんにはお会いしたことないですが
テレビのインタビューで
ヨーロッパでプレーする日本の選手たちと
あまり積極的に交流していなかった
ということを耳にしたことがあったので
言葉で無理に関係性を築かなくても
いいフィーリングが持てていたのかもしれない。

言葉が話せても話せなくても
いいフィーリングさえ持てていれば
いいプレーはできるだろうし
結果、チームを勝たせることだってできる。

だから大事なのは
言葉が話せた方がいいかどうかではなくて
いいフィーリングを感じられるようにするために
その環境の中どんな自分でいるのか、なのかなと。

話せた方が心地よくいられるのなら
話せるようになるためのことをしていけばいいし
話せなくても心地よくいられるのなら
そこで無理をしないで自然体でいればいいし。

なので「 どっちでもいいんだ 」なと。

ただ、周りに対して
心を開いておくことは必要なのかもしれませんが。

ちなみに自分の場合は
話せた方が心地よくいられるタイプなので
名波さんの言うように単語だけでも
自分から話しかけには行っていました。

けど、そのわりに、全然話せないのですが…(笑)


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