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非Aiオールドニッコールは、ニコンZで真価を発揮する!

どうも、みずにゃんです。
過去記事や本館ブログでも紹介しているように、ニコンのフルサイズミラーレスZ6を相棒として使っています。

画質の向上や小型化もミラーレスの利点だと思いますけど、ミラーレスの最大の利点は「短いフランジバックを利用して、オールドレンズ遊びができること」、これに尽きます。
それも、単純に無限遠が得られるだけでなく、ミラーレス機のフォーカスピーキングやボディ内手ぶれ補正を合わせて活かすことで、快適に使うことができるようになっているのです。

とくにニコンZマウントはフランジバックがかなり短く設計されているため、FマウントやEFマウントなどの一眼レフ用レンズはもちろん、ミラーレスのEマウントのレンズまで取り付けられます。

とはいえニコン機ですから、球数も多いFマウントニッコールレンズを愉しみたい人がほとんどではないでしょうか?
ニコンには純正マウントアダプターFTZ・FTZ IIがありますし、サードパーティからもMFのマウントアダプターが各種あります。
基本的にはAF-Sニッコールなど最新レンズも動作するFTZをチョイスする人が多いかと思いますし、純正ということで無難な選択肢でしょう。

このマウントアダプターFTZ、ニコン公式ではAi方式以降のニッコールが装着可能とされていて、Ai改造していないレンズは装着しないで、と公式サイトや取説には書かれています。
なので、オートニッコールやニューニッコールのような非Aiオールドニッコールを物理的に装着できないと思い、サードパーティのマウントアダプターを購入された方もいらっしゃるかと思います。

New Nikkor 55mm F1.2 見てくれはAiニッコールに近いが、このレンズも非Aiだ。

ですが、FTZ・FTZ IIは、非公式ながら非Aiオールドニッコールを装着することができるのです。
これはなぜかというと、FTZがAFモーター非搭載でかつ、「最小絞り設定警告レバー」が押し込み式だからです。

「最小絞り設定警告レバー」については、ニコンファンの方のこちらのページで詳しく解説がされていますが、「最小絞り設定警告レバー」には、円周方向スライド式と押し込み式の2種類があり、スライド式では干渉して取り付けできませんが、押し込み式では非Aiレンズも物理的に装着可能となっているのです。

Z6にFTZを介してNew Nikkor 55mm F1.2を装着した例

だからこそ、非AiオールドニッコールはZマウントでこそ真価を発揮します。EVFが見やすく、フォーカスピーキングも充実しているので、ピント合わせも一眼レフよりはるかに楽です。
もちろんNIKKOR ZやAF-Sニッコールと比べればトータルでの描写力は落ちますが、"写真の味わい"に関しては劣っている部分はないどころか、現行レンズ以上にそのレンズの持つ特性やクセを愉しむことができるはずです。

Z6+New Nikkor 55mm F1.2で撮影した桜です。絞り開放・SS1/8000で露出オーバー、周辺減光も大きく目立ちますが、この柔らかいタッチが面白いのです。

同じくNew NIKKOR 55mm F1.2で絞り開放。ポケットマネーで買ったレンズでここまで写るとすごく楽しいのですよね。

NIKKOR-S Auto 50mm F1.4での作例です。円形絞りではありませんが、案外ボケ味は悪くない気がします。絶妙な色乗りですね。

この他にも、28mm、105mmなど、非Aiオールドニッコールを数本所有しています。写りだけでなく非Aiオールドニッコールの質感も好きで、オールドレンズはほぼ全て非Aiで揃えています。
非Aiオールドニッコールの紹介記事を、また別にやりたいと思っています。


最新レンズの写りが優秀過ぎて最新レンズを試したくなるのは男の性ではないかと思います(汗)
ですが、最新レンズは便利すぎるんですよ。だから使ってて楽しい、とは別路線な気がします。そして高価なので揃えていくのも大変。仕事で使うなら良いチョイスだと思うんですけど。

その点、非Aiオールドニッコールは、Aiニッコールよりも中古相場が廉価で、選び放題。最新レンズやAiニッコールとは、また違った世界観を提供してくれます。
多少の不利・不便はありますが、その不便なところを楽しむのも、オールドニッコールの醍醐味の一つではないでしょうか。

ミラーレスだからこそ制約なく楽しめるようになった非Aiオールドニッコール。最新レンズとはまた違う味を、これからも楽しんでいきます。


今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
最新記事は、本館ブログ「あそぶログ!」でも更新中!

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