夕飯は近所で釣り上げたフナ

こんにちは

中原よしおです

家が貧乏というのも、わるいものではありま
せん

それなりに工夫をして生きていこう。そのよ
うな気持ちになります

どう考えても貧乏だった私の家では

アナの空いた洋服あたりまえ

おもちゃを買ってくれない、あたりまえ

ジュース、飲めない、あたりまえでした

話はそれますが、コーラを初めて飲んだのは
小学5年生の時、

あの味は、いまでも忘れる事はありません

そのような貧乏生活だったからこそ

なんとか役に立とうという気持ちが出てくる
ものです。。

そんな、ある日の夕食の時間...

その日はカレーだったのですが、肉を買うお
金がありませんでした

肉なしカレー...

私の家では時々ありました

時には肉のかわりに、こんにゃくが入ってい
た事もありました

その状況を、ありありと目の前にした私は

なんとかしなければならない！と胸の奥から
炎のような熱い思いが湧き出てきたのを覚え
ています

それからというもの

何か食材はないかな～っと、考える事は、そ
ればかりでした

そんなある日、、これだ！という

神様からの贈り物を目にするのです！

駄菓子屋に売ってあった「釣りセット」でし
た

さおは無く、糸と針と小さなウキがついてい
る子供向けの商品です。しかし私は

これだ！と稲妻のようなインスピレーション
が働きました

これで食材を確保できる。魚を釣って食べる
んだ！と

親にねだって、100円で購入した釣りセット
を最大限に活用しなければなりません

さおはもちろん、その辺に落ちている棒きれ
です

餌ももちろん土を掘り起こして見つけたミミ
ズです。当たり前です

餌を買う余裕はありません

万全のたいせいで、近所の川に挑みます

時間が過ぎるのは早く

もう夕方

糸がからまったり、針が引っかかったり、上
級生に冷やかされたり、散々な目にあいまし
た

結果は大漁といいたいところなのですが

二匹だけ。。です

悔し涙が出できそうになる心をおさえて

笑顔で家にもどります

大漁と、おおばんぶるまいのセリフを吐いた
親に、結果を報告すると

ありがとう～。よくやったね。とほめてもら
い、なんだが悲しくなってきました

二匹のフナを煮つけにしてもらった夕食は、
いまでも忘れる事はありません

釣りセットを作ってくれた業者さんに感謝

魚に感謝、川に感謝

煮魚をつくってくれた親に感謝です。